

























「ホールでオーケストラ!」公演大成功にて終了!!凄まじく盛り上がりました。
1月20日 富山県民会館ホール
1月21日 富山県高岡文化ホール大ホール
両日とも大きなホール、完売でした!!!
富山県、(公財)富山県文化振興財団主催
私は指揮。
リハーサルを含め忘れられない4日間でした。
このコンサートも3年目、石の上にも三年と言いますが、富山のメンバーによるオーケストラ、確固たるチームワークによるエネルギーの塊があったと思います。
能登半島地震では沢山の被害、また亡くなられた方も沢山いらっしゃり、音楽家として何ができるか考える時でした。
富山も被害があるところが多くあり、メンバーも皆さんも各々思うところが沢山あったのだと思います。
東京、仙台から伺ったメンバー、富山のメンバー、全てのメンバーが能登半島の皆様、富山の皆様に何ができるか考えていたと思います。
このような時こそ富山の未来を背負う子供たちへ少しでも笑顔で聴いてもらえる演奏ができればと思い全力で全員が演奏しました。
私もコンサートマスターの神谷未穂さんも東日本大震災を仙台で遭遇し、私は最初は避難所、その後神谷家で旦那様ほか沢山の仲間と共同生活をしました。
震災の日の夜、近くの体育館で段ボールの上に一人で寝ていたら一台のピアノを見つけました。
演奏しようと思いましたがすぐその考えは無くなりました。周りの方々は親族、知り合いの安否確認で電話、また地デジなどで被害の状況を音声、動画で確認しております。そこで音を出すというのは迷惑以外の何者でもありませんでした。
その一ヶ月後神谷さんと旦那様と宮城県のある避難所で演奏を始めました。その時は家、知り合いを失ったかもしれない方々ばかりです。何を話せばよいかわかりません。一言「皆さんのために何ができるかわかりませんが、皆さんと音楽を通じて祈りたいと思います」という言葉が口をついて出ました。そして演奏を始めたらどんどん人が増えて、音楽の力を感じました。
あと忘れられないのが、やはり宮城県のある避難所で演奏に伺った時、全ての方がつらい、だから「つらい」という言葉は出せない、我々が一音を奏でた瞬間沢山の方が涙を流すことができた、ある意味音楽があったからこそやっと本当の感情を表すことができた、泣くことができた、ということがありました。
やはり音楽の力というものは万能ではありませんが、あると信じることができたことでした。
そのことも今回のリハーサルの最初にお話しさせていただき、私はその心を胸に四日間思いを込めてリハーサル、コンサートを行ったつもりです。そして私が指揮をしている真横には震災で共に過ごした神谷未穂さんがコンサートマスターとしています。お互い深い思想いをぶつけました。
富山の子供、またその保護者ほか全ての方とために演奏しました。
忘れることができないコンサートでした。
このオーケストラを私たちはは勝手ながら「富響(とみきょう)」と呼んでおります。
とても愛着があり、それも数年前から僭越ながら富山でアウトリーチをするメンバーにアドバイスとして講師を私と神谷さんはさせていただき、そのメンバーが沢山この3年間参加しております。その結びつきも深く、音楽でお互い一心同体になれると思っております。
オーケストラは富山在住の音楽家の方々です。
指揮・構成は私、ソプラノソロと読み聞かせ、オーケストラ紹介曲の語りは惚れ惚れする歌声の優しい語り口の鵜木絵里さん、コンサートマスター、ヴァイオリンソロに仙台フィルのコンサートマスターで全ての瞬間的的確で本当に心強い盟友神谷未穂さん、編曲・作曲・フルート、フルートソロは素晴らしいサウンドを作り上げていただき、忘れることができないメロディーの宝庫の曲を書かれた荒川洋さん、そして今回初めてトランペット、トランペットソロは富山県出身で一音聴いただけで涙が出る東京都交響楽団首席奏者の高橋敦さん、コントラバスに新日フィルの首席奏者で安定感のあるサウンドの竹田勉さん、進行とボディパーカッションの富山県出身の全員をそのエネルギーで巻き込む凄さの山本愛香さん、全ての皆さんが凄まじいパワーでキラキラ輝き素敵な舞台となりました!
全ての方について語れば語りきれないほどの各々の凄みがありました。
是非これからもこのオーケストラが、コンサートが続いていくことを願ってやみません。
今回のこのコンサートのために本当に細かくサポートいただいた(公財)富山県文化振興財団の皆様をはじめとして、お世話になりました全ての皆様
有難うございました!!