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巨匠たちのピアノ ローズウッド&CD75
中川賢一 ピアノリサイタル
タカギクラヴィア松濤サロン
とても楽しく終了!
サロン一杯のお客様!
ホロヴィッツが愛したピアノ
ローズウッド(1887年製)
CD75(1912年製)
をホロヴィッツが愛奏していた曲を中心に前半も後半も同じプログラムで聴き分けていただくコンサート。
こよのうなことができるのは世界でもここしかないのではないかと思います。
このピアノのオーナーでピアノプロデューサーのタカギクラヴィア高木裕社長のお話もたっぷりと聴くことができ、二つのピアノについてもじっくりご理解いただけたかと思いました。
3時間公演!
打ち上げは隣のカフェで盛り上がりました!
名古屋からもお客様が!!
1885年に今と同じスタインウェイD型の基本設計ができそれが今まで受け継がれているのですが(勿論マイナーチェンジはあります)そこからすぐの1887年のスタインウェイD型1887年製のローズウッドをお聴きいただき、今のスタインウェイができた時、スタインウェイが考えていたピアノの音がこういうものであったということや、それから25年後の1912年製のホロヴィッツが何回もコンサートで演奏したCD75でまた(同じ設計にも関わらず)全く違った音になることが耳を通して聴いていただくこのような企画はおそらく世界でもほとんどないかと思います。
まさに巨匠時代のピアノの音がするのですが、私がそのようなところに参加できるのは本当にもう一生ないのではないかと思います。本当に感謝感激です。
ラフマニノフもとても小さなピアニッシモも音の曲からフォルテ四つまでの曲も弾いき、音域もほとんど最低音から最高音まで使用する曲を弾いたので、ピアノの全ての性能をお聴きいただけたか?と思います。
それと今のスタインウェイD型とさまざまな点で音が違うことも沢山感想をいただきました。
ホロヴィッツのピアノ、特にCD75などは都市伝説が多く、例えばハンマーはカチカチに固めてあるとか、上の部分を平らにカットして、とにかく音が大きくなるようにしているなど様々な噂があり、私にも沢山の方がそのように教えてくれるのですが、少なくともここ三日間練習して本番も弾いて社長にもご説明を聴いてアクションを見たりしても全くそんなことはなく、むしろハンマーは柔らかいくらいです。
社長曰く「設計は同じだが作る人が違う」の一言に尽きると思いました。
これほど一台一台個性が違いすぎるくらいなのがまたスタインウェイの魅力です。
終演後沢山写真を撮る方もいらっしゃいました。
ホロヴィッツ初来日1883年の時に使用したCD75、2回目の来日時別のピアノを持ち込みましたがその時泊まっていたキャピトル東急の欅グリルにあったローズウッド、それをホロヴィッツの調律師フランツ・モアがホロヴィッツ好みの音、弾きごごちとわかりホロヴィッツに弾くことを進めたら喜んで2時間弾いていた、「このピアノならばコンサートができる、わざわざアメリカからピアノを持ってくる必要がなかった!」と言わしめたローズウッド、その二台CD75とローズウッドが同じ空間にあるのは見ていて壮観でした。
いつかこのピアノでコンサートができたら、などと空想していたらとうとうこんな機会が!!
今回のコンサートは実は2月にある時高木処置から5月にコンサートをしよう!とご提案いただき、巨匠のピアノ、タカギクラヴィアにある素晴らしいピアノどれでもよい!とお話をいただき、それならば夢のローズウッド、CD75で同じホロヴィッツに因むプログラムを演奏したい!とお伺いしたら成立したコンサートです。
本当にこんなに幸運なことはありません。
素晴らしい冥土の土産となりました。
本当にこのような提案を受け入れていただき、また三日間も素晴らしいリハーサルをさせていただき、満席のお客様となるほど広報宣伝いただきましたチームタカギクラヴィア、そして高木裕社長の心より御礼申し上げます。

高木社長
チームタカギクラヴィアの皆様
ご来場いただきました全ての皆様
お世話になりました皆様

有難うございました!!!

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