ナカナカピエロ おきらくごくらく

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社会

2011-09-12 01:59:11 | 日記
社会

マイケル・サンデル教授の公開講座のテレビ番組をみた。日本の震災への補償について、中国・日本・米国のそれぞれの大学生とTV会議にてディスカッションする、いつもの刺激的な内容だ。

誤解を恐れずに総括すれば、人間社会の中で生きている限りは、金銭だけでは代えられない、道義的な責任があり、それを意識し機能する社会制度を作る必要があるというものだった。

確かに今の日本の政治は、腐敗する一方であり、やっていることと言えば、他人の足を掴み引きずり降ろすことしかしていない。

今の日本に党派を超えて、誰もが信頼をおける人徳のある人間はいなくなってしまったのだろうか。例えば、弘法大師、空海のような人物。

この前、親友と居酒屋で語り合った時に、池上彰さんが「アメリカこそは巨大な宗教国である」と言ったそうだ。その理由の一つとして、「大統領は神に宣誓をおこなわなければならない」ことをあげていたそうだ。

日本の総理大臣は、誰に向かって宣誓を誓うのだろう。結局、道義そのものが、日本にはない。だから過去の過ちを無きものとして、片づけてしまう風土がここにはある。

広島や長崎で戦時下、原子力爆弾を投下され、被爆者にされた人たちは、さぞや悔しかろう。まさか自らの国から被爆の恐怖を生み出してしまったとは。我々が自ら受けた被爆体験の恐ろしさを語ってきたのは何のためだったのかと。。。

もちろん道義的責任は、私にもある。黙過したからだ。そう自覚しなければ、再び同じことが起こり、繰り返されると思う。

後記
人間は憎しみを忘れない。憎しみを与えたものは平気でそれをよく忘れ、なおかつ正当化する。誠意を持って対応すれば、神はそれを許すだろう。
コメント
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