買い物帰りの信号待ち。
反対車線に福祉車両が止まっていた。
継父のとき老健から病院(皮膚科受診)へ通院するとき、
ずいぶんお世話になった。
一緒に継父と乗り込み、車に揺られながら、
何を話すことなく、ただただお互い外を見ていた。
ちょうど季節は桜が咲く頃。
満開の桜並木がある通りにさしかかったとき、
無意識にわたしは継父に声をかけていた。
「きれいだね、桜」
継父は何も言わずうなずくだけ。
そんな事を福祉車両を見て思い出し、
今思えば、コロナ禍で面会に行けず、
唯一、継父の状態を自分の目で見ることができた時。
そして少しばかりの時間を2人で過ごす時間。
当時、リクライニング式の車いすで、
院内の移動も大変でしたが、
痩せた継父を乗せて、何も会話もなかったけど、
貴重な時間だったんだなと。
継父に関しては今でも色々思うところはありますが、
少しずつ、2年間の時間をかけて思えたこと、だな。