金曜日、今日も二人とも出張となれば、やっぱり映画を見に行くしかない。
ハ.ジョンウの『テロ,ライブ』、テアトル梅田で観てきました。
今回の観客数は、20人くらい、ミニシアターとしては多い方でした。
(あらすじ)
国民的アナウンサーとして活躍していたが、ある不祥事でテレビ局からラジオ局へ飛ばされてしまったユン・ヨンファ(ハ・ジョンウ)。
ある朝、生放送中の彼の番組に脅迫電話がかかってくる。イタズラと思って電話を切るが、その瞬間に漢江に架かるマポ大橋が爆破される。
やがて、連続する爆破テロの犯人が脅迫電話の相手だと判断したヨンファは、彼との通話をテレビで独占生中継する。
その後、大統領の謝罪と21億ウォンの現金を要求した犯人は、ヨンファの耳に付けられたイヤホンにも爆弾を仕込んだことを告げる。
以上シネマトゥデイからコピーさせていただきました。
画面は終始放送局のスタジオ内、狭い密室での映像なのに、話が進むにつれスケールの大きいストーリー展開になっていく辺り、厭きることがありませんでした。
やっぱり、ハ.ジョンウの演技が素晴らしかったです。
ラジオ局に飛ばされ、無精ひげを生やしたダサいアナウンサーから、爆破テロの犯人からの電話を独占生中継することに、これはTVに返り咲くチャンスと、TV局の局長と電話で丁々発止、渡り合いながら
ひげをそり、スーツに着替え、髪を整える、その一連の動作がテンポよく流れるようにきれいで色っぽくて見とれてしまいました。
その場面だけでも、いかにハ.ジョンウがいい役者かが分かります。
自分たち、下級層の労働者を踏みにじって繁栄を続ける自国に、一言大統領からの謝罪が欲しいと言うテロリスト、最初は自分の返り咲きにばかり気持ちが行くヨンファですが
自分の耳に爆弾が仕掛けられているという衝撃の事実、TV画面から流れる元妻が爆破されたマポ大橋に残っている映像、局長の利己的な野心、民間人を犠牲にしても国の尊厳を守りたい政府の態度、などの事柄からヨンファは怒り苦しみ絶望していきます。
大半がハ.ジョンウの一人芝居で、手に汗握る目に見えないテロリストとの応酬や、誰にも耳に爆弾が仕掛けられていることを告げられないままTVの中継を続けなければならない恐怖心、犯人とのやり取りの中に犯人の気持ちに同情を覚える心情などを細やかに表現する演技に心底感動しました。
マポ大橋爆破、高層ビルの爆破からTV局のビルの崩壊のシーンも迫力がありました。
ラスト、ヨンファが犯人(実は名乗っていた犯人の息子だった)と対峙し、説得して贖罪させようとしたその瞬間、警官(?)の銃弾が犯人の命を奪う。
無線から流れる「ヨンファを殺せ」と言うテロ対策班の無情な声
TVに映る、元妻の亡骸
我々は、理不尽なテロに屈することなく勝利したという政府からのテロップ
ヨンファが最後に取った行動は、、、そして、誰もいなくなった、、、
画面に大きく映し出されるヨンファの絶望に満ちた表情
虚無的ではありましたが、納得のいくラストでした。
何と言っても韓国映画らしいです、ラスト。
それにしても、「申し訳なかった」その一言で多くの犠牲者を救うことが出来たのに、「たったその一言を言う事がそんなに難しいことなのか?」犯人の問いかけが心に重く残りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/6f/053561ecf08764083a208239af1ba0d5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/5a/fa0e6bbb1ad49916a81ef6fbc9a536a5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/c8/e5128808dfad8de8b01c1d7cb10f19b1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/60/83c65b456a1c63262f471770cae19395.jpg)
腐敗したメディアの裏の顔も描かれていて興味深かったです。
ハ.ジョンウの『テロ,ライブ』、テアトル梅田で観てきました。
今回の観客数は、20人くらい、ミニシアターとしては多い方でした。
(あらすじ)
国民的アナウンサーとして活躍していたが、ある不祥事でテレビ局からラジオ局へ飛ばされてしまったユン・ヨンファ(ハ・ジョンウ)。
ある朝、生放送中の彼の番組に脅迫電話がかかってくる。イタズラと思って電話を切るが、その瞬間に漢江に架かるマポ大橋が爆破される。
やがて、連続する爆破テロの犯人が脅迫電話の相手だと判断したヨンファは、彼との通話をテレビで独占生中継する。
その後、大統領の謝罪と21億ウォンの現金を要求した犯人は、ヨンファの耳に付けられたイヤホンにも爆弾を仕込んだことを告げる。
以上シネマトゥデイからコピーさせていただきました。
画面は終始放送局のスタジオ内、狭い密室での映像なのに、話が進むにつれスケールの大きいストーリー展開になっていく辺り、厭きることがありませんでした。
やっぱり、ハ.ジョンウの演技が素晴らしかったです。
ラジオ局に飛ばされ、無精ひげを生やしたダサいアナウンサーから、爆破テロの犯人からの電話を独占生中継することに、これはTVに返り咲くチャンスと、TV局の局長と電話で丁々発止、渡り合いながら
ひげをそり、スーツに着替え、髪を整える、その一連の動作がテンポよく流れるようにきれいで色っぽくて見とれてしまいました。
その場面だけでも、いかにハ.ジョンウがいい役者かが分かります。
自分たち、下級層の労働者を踏みにじって繁栄を続ける自国に、一言大統領からの謝罪が欲しいと言うテロリスト、最初は自分の返り咲きにばかり気持ちが行くヨンファですが
自分の耳に爆弾が仕掛けられているという衝撃の事実、TV画面から流れる元妻が爆破されたマポ大橋に残っている映像、局長の利己的な野心、民間人を犠牲にしても国の尊厳を守りたい政府の態度、などの事柄からヨンファは怒り苦しみ絶望していきます。
大半がハ.ジョンウの一人芝居で、手に汗握る目に見えないテロリストとの応酬や、誰にも耳に爆弾が仕掛けられていることを告げられないままTVの中継を続けなければならない恐怖心、犯人とのやり取りの中に犯人の気持ちに同情を覚える心情などを細やかに表現する演技に心底感動しました。
マポ大橋爆破、高層ビルの爆破からTV局のビルの崩壊のシーンも迫力がありました。
ラスト、ヨンファが犯人(実は名乗っていた犯人の息子だった)と対峙し、説得して贖罪させようとしたその瞬間、警官(?)の銃弾が犯人の命を奪う。
無線から流れる「ヨンファを殺せ」と言うテロ対策班の無情な声
TVに映る、元妻の亡骸
我々は、理不尽なテロに屈することなく勝利したという政府からのテロップ
ヨンファが最後に取った行動は、、、そして、誰もいなくなった、、、
画面に大きく映し出されるヨンファの絶望に満ちた表情
虚無的ではありましたが、納得のいくラストでした。
何と言っても韓国映画らしいです、ラスト。
それにしても、「申し訳なかった」その一言で多くの犠牲者を救うことが出来たのに、「たったその一言を言う事がそんなに難しいことなのか?」犯人の問いかけが心に重く残りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/6f/053561ecf08764083a208239af1ba0d5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/5a/fa0e6bbb1ad49916a81ef6fbc9a536a5.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/60/83c65b456a1c63262f471770cae19395.jpg)
腐敗したメディアの裏の顔も描かれていて興味深かったです。