面白そうだけれど、どろどろしていて観た後、後味が悪いかもしれないと、これまた観るのを躊躇していた『愛のタリオ』、夫の出張中にやっぱり時間があったのでシネマート心斎橋で観てきました。
いやいや、これまた観てよかった。
韓国に古くから伝わる説話『沈清伝』を下地にしたこの愛憎劇は、一筋縄ではいかない人の心、そして愛の複雑さ奥深さを十分に表して観終わった後、深い深いため息をついてしまいました。
大学教授であり作家でもある美しい中年の男、才能はあるが、女、酒、賭博に歯止めが効かないある意味屑な男ハッキュをチョン.ウソンが演じています。
若さを失いつつあるけれど魅力あふれるチョン.ウソン、非常に良かった、私の中の、美男子は汚れ役が出来ない理論を軽々と覆してくれました。
インタビューの中で、「この映画の脚本を読んでこの役をやったらだめだと思いましたが、今しかこの役を出来ないとも思った。」と言っていますがその通り。
前半の少女ドク(イ.ソム)とのエロティシズムあふれるシーンの数々、後半の次第に視力を失い薄々ドクだと知りながら彼女の罠にはまっていくみじめな男の姿、をしっかりとした揺るぎのない力で演じて私たちをその世界に引きずり込んでくれました。
イ.ソムは、モデル出身だけあってすごくスタイルが良かった。
母親思いの純粋でひたむきな少女ドク、ハッキュとの愛に溺れ周りを見失い果てに身ごもった子供、母親、そしてハッキュとの愛をも失い、今度は復讐に溺れていく、そんな役を体当たりで演じています。
母親が命を失ったのも父親の所為と、愛しながらも父親を憎む娘チョン役を演じているのはレッドファミリーに出ていたパク.ソヨン。
途中、単なるよくある愛憎劇で復讐ものか、と思ったのですがいやさすが韓国映画、私にはうかがい知ることの出来ないすごい世界にまで連れて行ってもらいました。
ラストが心に残ります。
タリオとは、ハムラビ法典に出てくる「目には目を歯には歯を」の同害復讐の法律のことだそうです。
いやいや、これまた観てよかった。
韓国に古くから伝わる説話『沈清伝』を下地にしたこの愛憎劇は、一筋縄ではいかない人の心、そして愛の複雑さ奥深さを十分に表して観終わった後、深い深いため息をついてしまいました。
大学教授であり作家でもある美しい中年の男、才能はあるが、女、酒、賭博に歯止めが効かないある意味屑な男ハッキュをチョン.ウソンが演じています。
若さを失いつつあるけれど魅力あふれるチョン.ウソン、非常に良かった、私の中の、美男子は汚れ役が出来ない理論を軽々と覆してくれました。
インタビューの中で、「この映画の脚本を読んでこの役をやったらだめだと思いましたが、今しかこの役を出来ないとも思った。」と言っていますがその通り。
前半の少女ドク(イ.ソム)とのエロティシズムあふれるシーンの数々、後半の次第に視力を失い薄々ドクだと知りながら彼女の罠にはまっていくみじめな男の姿、をしっかりとした揺るぎのない力で演じて私たちをその世界に引きずり込んでくれました。
イ.ソムは、モデル出身だけあってすごくスタイルが良かった。
母親思いの純粋でひたむきな少女ドク、ハッキュとの愛に溺れ周りを見失い果てに身ごもった子供、母親、そしてハッキュとの愛をも失い、今度は復讐に溺れていく、そんな役を体当たりで演じています。
母親が命を失ったのも父親の所為と、愛しながらも父親を憎む娘チョン役を演じているのはレッドファミリーに出ていたパク.ソヨン。
途中、単なるよくある愛憎劇で復讐ものか、と思ったのですがいやさすが韓国映画、私にはうかがい知ることの出来ないすごい世界にまで連れて行ってもらいました。
ラストが心に残ります。
タリオとは、ハムラビ法典に出てくる「目には目を歯には歯を」の同害復讐の法律のことだそうです。