放っておいたらスマホばかり触ってしまうので
柿谷美雨さんの〈夫の彼女〉
〈とりかへばや物語〉平安時代に書かれた物語を田辺聖子さんがやさしい現代の言葉に訳してくださっています。
〈定年オヤジ改造計画〉
また読書する事にしました。
と言っても新しい本があるわけじゃないので
面白かった本をもう一度読むと言う節約読書。
柿谷美雨さんの〈夫の彼女〉
ひょんな事から夫に彼女がいるのでは?と疑う妻は、相手の女性に会いに行く。
お互いのいい分が食い違うのがおかしい?と思いつつも、言い争っているうちに2人の身体が入れ替わる。
方や誠実堅実な妻、愛人と思しき相手はヤンキーまがいの女の子
その入れ替わった後がとっても面白いです。
そして、立場が変わった事によって2人ともだんだん夫や子供、母親の事を理解していきます。
最後はもちろんハッピーエンドで、読後感が最高にいいです。
〈とりかへばや物語〉平安時代に書かれた物語を田辺聖子さんがやさしい現代の言葉に訳してくださっています。
(表紙がマンガ風なのが気に入りませんが。
とにかくマンガではなく小説です)
元気いっぱい男の子の格好をして外で遊ぶ若君は実は女の子
なよなよと繊細で御簾の中で過ごし外に出るのも恥ずかしい姫君は、実は男の子
正体を隠して2人は宮中に上がる羽目になり、、。
とにかく面白いです。
設定もですが、女性である事を隠して宮中で出世して行く春風の悩み
それは様々な意味で現代にも通じる悩みだと思います。
軽い話と思いきや案外ジェンダーなどの問題も含む読み応えのある小説です。
何度読んでもやっぱり面白い。
ずっと手元に置いておきたい本の一つです。
〈定年オヤジ改造計画〉
読みやすくて腑に落ちるし、最後には納得いく結果に終わる柿谷美雨さんの本。
これは最近Amazonで買った中古本です。
長年身を粉にして働いてきた庄司常雄
定年退職後は、妻とあちこち旅行に行き悠々自適な生活を送るつもりが
良妻賢母だった妻は『夫源病』を患い
自分と一緒にいると閉所恐怖症になる始末
「結婚はしないのか、結婚は女の幸せだ」と、つい説教をしてしまう33歳の娘からは
「アンタの考えはみんな神話なんだよ」と逆に説教をされる。
家事育児は女の仕事、子供を育てる事こそ女性の喜びと信じて疑わない困ったちゃんの男性全てに読んでもらいたい小説です。
身につまされる部分もあるけど
最後は、常雄も軌道修正出来そうな予感。
読む手が止まらず昨日一気読みしました。
なんだろうなぁ、柿谷美雨さんの小説は読み終えた後のカタルシスが最高なんです。
本日は、友達が貸してくれた〈迷犬マジック〉を読むつもりです。
長い記事になっちゃいました。
お付き合いありがとうございました😊