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画像はお借りしました。
右20秒左20秒それを2回して、1セット
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映画館を撮って見ました。
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チャニング・テイタム
先週金曜日に観に行った映画〈ホールドオーバーズ〉
オリンピックにかまけて書けなかった感想を、今日は簡単に書きたいと思います。
1970年冬、舞台はアメリカのボストン近郊にある全寮制のバートン校
精神を病んで施設にいる父親、夫の介護からくる孤独と疲労で離婚し新たな結婚をした母親
その母親に全寮制の学校に入れられ、冬の休暇には寮に残ってくれと言われてしまったタリー
斜視で持病を持つ孤独な嫌われ者の教師ハナムは、生徒の子守り役を任される。
ベトナム戦争で最愛の一人息子を亡くした料理長のメアリー.ラムもまた息子が通っていたバートン校で休暇を過ごすことに。
それぞれに孤独を抱える3人が共に寮で休暇を過ごすうちに心を通わす様子が描かれているハートウォーミングな映画
お互いに甘えあったりしないけれど、お互いの事情をだんだんに知っていくうちに
自然に打ち解けていく様が細やかに描かれていて、見終わった後にはほっこりする映画でした。
皆それぞれに大変な事情を抱えているわけですが
特に思春期を迎えているアンガス.タリー君の様子には見ていて心が痛くなりました。
高校生と言えばまだ子供
母親に何度も家に帰りたい、と電話をかける。
その都度断られて怒りと落胆で傷ついた表情を見せる。
施設にいる父親にもう一度会いたい、その思いを受け入れてもらってハナム先生に連れて行ってもらうのですが
相変わらず病んでいる父親
そして、会いに行った行為を母親に責められて退学寸前になる。
息子に対してこんなにも冷たくなれるもんだろうか、息子はまるでお荷物
タリー役のドミニク.セッサの上手いこと
そして、とても魅力的
その繊細な演技に心を持っていかれました。
この子はいい役者になるでしょう、と思いました。
キラキラしたスノードームを手に取り
父親にプレゼントしたいと思うタリー
タリーを施設に連れて行った罪で教師を辞めさせられてしまったハナム先生
ハナム先生のはからいで退学は免れるものの、自分を取り巻く事情は変わらないタリー
これからも息子を失った悲しみを抱えていかなければならないメアリー
温かい思いになりつつもそれぞれのこれからの人生をふと思ったりしました。
文字で書くと悲しい映画のようですが、笑えるシーンもありますし
そんなに重い気持ちにはならずに鑑賞できる良作。