奈良散策 第829弾
6月17日に大神神社摂社の率川神社で三枝祭(さいくさのまつり、ゆりまつり)が開かれます。その前後の16日は宵宮祭、18日は後宴祭があります。この祭りには約700本のササユリとお酒が奉納されるとのことで、今年は見に行こうと考えています。そこで、6月1日に下見に行ってみました。
率川神社は近鉄奈良駅の南西側にあります。この日は車で行って近くの駐車場に止めました。平凡社編「寺院神社大辞典 大和・紀伊」によると、率川神社は推古天皇の御代に大三輪君白堤が春日邑の率川に社を建て、大物主神の子であり神武天皇の后であった媛蹈韛五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)を祀ったのがはじめとされています。その後、平城宮の御代に相殿を作り、媛蹈韛五十鈴姫命とその両親である狭井大神(さいのおおかみ)と玉櫛姫命(たまくしひめのみこと)の三座が祀られました。
こちらが拝殿です。その後ろに本殿が見えています。
隙間から本殿を撮ってみました。この本殿の前で三枝祭が開かれるのでしょう。
境内には大神神社の遥拝所がありました。
また、これは蛙石だそうです。
拝殿と本殿は入り口に近いところにあり、奥は広くなっていました。
率川神社の入り口近くに摂社率川阿波神社がありました。
ここは事代主命(恵比須さま)を祀っていて、奈良市最古の恵比須社だそうです。延喜式神明帳にも載っている古社で、もともとは率川を隔てて南東側の西城戸町にあったのですが、江戸時代には荒廃していたようです。それが大正時代になって率川神社西側に社殿を建立し、大神神社の摂社になりました。その後、現在位置に移されたようです。
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