買ってしまった。谷川俊太郎の詩集は極力避けていこうと思っていたのですが、タイトルに惹かれて思いがけず買ってしまいました。なぜ避けていこうと思っているのか。それは谷川俊太郎の詩がとても上手いからです。すらすらと出てきた感がある。上手い言葉の連なりの中に時々「ガツン!」とくる一文が混じっている。あまりにもさらけ出しているが、そのあからさまな言葉でもちゃんと詩になっている詩がある。池澤夏樹が谷川俊太郎のことを「ライトバースの達人」と評していたが、まさに。ただ、軽いだけではなく時に魂を感じる詩もある。そんなところも詩の上手さと相まって小憎らしいのです。だからです。なんだか読んでると似てしまいそうで…。
歩け。
遠くへ。
できる限り遠くへ。
歩け。
歌え。
遠くまで。
できる限り遠くまで。
届け。
昇れ。
高く。
できる限り高く。
昇れ。
飛べ。
考えず。
後のことは何も考えず。
飛べ。
描け。
突き動かせ。
自らの手の趣くままに。
描け。
つくれ。
魂を賭けて。
己の魂の空になるまで。
つくれ。
駆けろ。
この一瞬を。
生まれて死ぬまでのこの一瞬を。
駆け抜けろ。
命を。
遠くへ。
できる限り遠くへ。
歩け。
歌え。
遠くまで。
できる限り遠くまで。
届け。
昇れ。
高く。
できる限り高く。
昇れ。
飛べ。
考えず。
後のことは何も考えず。
飛べ。
描け。
突き動かせ。
自らの手の趣くままに。
描け。
つくれ。
魂を賭けて。
己の魂の空になるまで。
つくれ。
駆けろ。
この一瞬を。
生まれて死ぬまでのこの一瞬を。
駆け抜けろ。
命を。