児童相談所で児童福祉司として働く著者による切実な内容の啓蒙書。感情に訴えかけるものではなくデータと実態に即した形の内容なので余計今の切実な現状が伝わってきます。「子どもの貧困」というとすぐ思い浮かぶのは途上国のストリート・チルドレンだったりしたのですが、それしか思い浮かばないのは無知の最たるものでした、と反省しました。日本やアメリカの状況がこんなに厳しいものだなんて…。しかも日本は世間も行政も子どもの貧困をないものとして扱っている、とは。これは一部の人の問題ではなくて、誰の隣にも潜んでいる問題だと思います。知って、知らなかったことに反省しつつなすすべがないことに、いまさらながらの無力感を感じます。(という言い方は正確ではないな。なすすべがあっても取り組まないことに自己嫌悪を覚えるというほうが今の気持ちにあっている。)
水平線の曖昧な。
朱色の海に浮かんでる。
白く薄い月の舟。
目を瞑れば。
想像できる。
叶う世界も。
叶わぬ世界も。
月の舟に乗り。
彼方の蒼に漕ぎ出す夢は。
叶わぬ世界か。
叶う世界か。
目の前に浮かんでいるのに。
目を開けてみれば。
朱色の海はなく。
月はもうすでに蒼の中。
より一層輝きを増し。
より一層。
彼方へ。
朱色の海に浮かんでる。
白く薄い月の舟。
目を瞑れば。
想像できる。
叶う世界も。
叶わぬ世界も。
月の舟に乗り。
彼方の蒼に漕ぎ出す夢は。
叶わぬ世界か。
叶う世界か。
目の前に浮かんでいるのに。
目を開けてみれば。
朱色の海はなく。
月はもうすでに蒼の中。
より一層輝きを増し。
より一層。
彼方へ。