なりとろ日誌

なりとろの『考え』を色々書いていきます。 更新はクダクダです。

凱旋門賞・前夜

2012年10月06日 17時40分20秒 | 競馬

いやー、何回見ても有馬記念のオルフェーヴルは強いわ。

もう、絶対に届かないような位置から捲って勝ってしまった。

鳥肌が立ち、背筋が凍るほどの強さ。

 

これは本当に本物の最強馬!

そう認識した瞬間でした。

 

それでもまだ完成形ではないと言う。

いったい完成したら、どれくらい強くなるのか。

それだけを楽しみにオルフェーヴルを見てきた。

 

凱旋門賞、大外18番枠。

凱旋門賞の鬼門と言われる大外枠。

レース当日に内柵が外されてグリーンベルトが広がる。

内に入った他の有力馬には有利すぎる条件。

 

絶望ともいえる大外を引き当てた池江調教師は言った。

『18番で良かった』

阪神大賞典での逃避。

あの悪夢をしてこう言うには理由がある。

凱旋門賞はスタート直後、

馬体をぶつけてでも好位置を取りに行くので有名。

それはもう激しいらしい。

オルフェーヴルは昨年のダービーでもそうだったが、

ぶつけられて戦意を失うタイプではない。

むしろその逆で、闘志に点火する。

 

でも、考えてみたら、スタート直後にそう言う事になれば、

その時点で折り合いがつかなくなってしまう。

消耗しきったオルフェーヴルは、惨敗も覚悟しなければイケないだろう。

 

その点、外からレースを進められれば、

コースのロスは確かに大きいが、ちゃんと力を温存できるはずだ。

しかし、前に馬を置きたいのは確かだから、

ここでアヴェンティーノの存在が重要になって来る。

とにかくアヴェンティーノの後ろで折り合いをつける。

ここが一番重要ではないかと思う。

 

さて、大外からのスタートを余儀なくされたスミヨン。

いったいどういったレースをするのか。

例えば後ろから行くのなら、アヴェンティーノが前でペースを上げて引っ張る。

差し足が生かせる展開にしなければならない。

下げるならば前に馬を置く事は難しくない。

ただ、ひたすら折り合いに専念し、末脚に賭ける。

追い込みのききにくいロンシャンで、それはある意味玉砕戦法を意味するが・・・。

 

中段から前に行くのなら、絶対にアヴェンティーノの存在は欠かせない。

馬群の外をまわる事になるが、

もう、それしか方法は無い。

外から内に入れるなど、いくらスミヨンでもかなり難易度の高い注文だ。

外を回す戦法。

でも馬の力を信じるならば、この戦法が一番現実的。

もちろんロスは大きいが、それでも勝てる力はある。

この記事の冒頭の有馬記念の記述。

あれを出来るオルフェーヴルなら不可能ではない筈だ。

 

そして、もしも超スローの展開になったとき。

思いきって、前でレースをするか。

先頭にアヴェンティーノ、2番手にオルフェーヴル。

この2頭でじっくり溜めて逃げる。

この戦法も、追いこみ同様リスクがかなり高い。

目標にされるし、最後に脚が上がる可能性も否定できない。

普段と違う位置でレースを展開するのはストレスが多そうだから。

 

スミヨンがどういうレースを展開するのか。

本当に興味は尽きない。

 

 

苦しい戦いになると思う。

完全アウェーな上に、絶望視される大外枠を与えられたオルフェーヴル。

でも、ありえない状況に追い込まれた時、

オルフェーヴルの中に流れる 『日本』 の血が、

それを打破させてくれると信じている。

 

ステイゴールドから受け継ぐ勝負強さとタフさ、

母父メジロマックイーンから継承される「意志」の強さ。

近代競馬150年で日本が培ってきた血が、そこには流れている。

 

日本代表、現役日本最強5冠馬・オルフェーヴル。

金色の雷神・オルフェーヴル。

世界を驚愕させる時が、ついにやってきた。

さあ、思う存分走ってくれ。

遠慮は、無用だ!

 

 

コメント
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