なんだろう、この気持。
絶望感・・・?
失望感・・・?
何と言えばいいのかわからないが、
どうにもできない大きな流れが、フェノ―メノを飲みこんでいる・・・。
そう、強く感じた天皇賞だった。
完璧と言っていい競馬をした。
スタートを決めて、離れた4番手。
マイペースでレースを運べたに違いない。
びったり折り合いがついて4角へ。
不利を受ける事の無い外へ、進路を取った蛯名J。
なにも、何一つミスは無かった。
盤石の競馬。
勝利は間違いなくフェノ―メノの頭上に輝く・・・・はずだった。
なのに、
フェノ―メノを「殺した」のは、またしても『運』だった。
いや、フェノ―メノに運が無かった訳ではない。
むしろ、必要無い様なレースをした。
地力だけで盾を分捕りに行った。
しかし、勝利の女神は、最内を矢のように伸びる、
一昨年のダービー馬にほほ笑んだ。
ほほ笑んで、しまった。
負けた意味が今でもよくわからない。
力も、展開も、能力も、
決して他の馬に負ける訳がない、今でもそう思う。
ただ・・・。
勝ち馬は、ダービー馬。
フェノ―メノが勝てなかったレースを勝った馬だった。
もしかして、そこなのか。
そう思えてならない。
今後、G1の度にダービー馬に恐れ慄かなければならないのだろうか。
嫌なトラウマを背負ってしまった・・・・のか。
ステイゴールドが惜敗続きだっただけに、
その血を濃く受け継いでしまったのではないだろうか・・・。
ダービーに続いて釈然としないレース結果に、
なりとろは困惑している。
今夜は眠れそうにない。
いや、寝ると思うけど(苦笑)