子宮内膜症
右の卵巣のチョコレート嚢胞
子宮頸がんになる前の「異形細胞」
の為に多治見県病院の婦人科に
3か月ごとの検診に長年通っていました
こういう病院は主治医がコロコロ変わります
先生は異動の辞令が出ると「私は次回からおりませんので」
と言って病院からいなくなってしまい
次に検診に行くと「はじめまして」な先生にお股を見せなくてはいけない
そういうシステムがとてもイヤなんだけど
個人病院では受け入れてもらえないから仕方がない
8年ほど通ったある日、主治医に唐突に言われた
「今後子供を産む予定とか、ある?」
「ないですよ」
「ない?本当にないの?」
「??はあ。つわりでひどい目にあったので産みたくないです。ってか母子家庭ですし。配偶者はおりません」
「じゃあさあ、このまま通い続けてても検査が続くワケだし、子宮全部取ったらどうですか?」
はあ?何を言われているのかよく分からなかった
「全部取ればガンのリスクもないし、病院とも縁が切れるよ」
タメ口で何を言い出すんだ(-_-;)と黙っていると
「子宮ってぇ、ただの筋肉のかたまりだから取ったところで何も困らないよ」
ただの筋肉のかたまりに守られ、そこから生まれてきておいて その言い草はないんじゃないの?
変な説得をされてパニック状態に陥った
もうちょっとで
「お前、女性にいきなり『キン玉取れ』って言われたらどう思う?」
て言いそうになった。むしろ言えばよかった
「もう子供作らないんだったらブラブラ下げておいても無駄じゃん?」
とか言われて「あ、じゃあ取ります」って言えるんだろうか?
主治医は男性で私とそんなに歳も変わらないように見えた
そんなヤツにタメ口で「子宮取れば?」って
あとの説明とか、何もアタマに入ってこなかった
この主治医は本当にいい加減なヤツで
ある日の診察、私とは違う患者の電子カルテをパソコンで開いて
「盲腸やられたんですねー」とか言ってくるから
おかしいなと思って
「先生、私盲腸やった事ないです。それ、私のカルテじゃないですよ」
と言うと
主治医は「あ」と言って慌てて私のカルテを出すと
「はい。大丈夫です。大丈夫」
と言った
何が大丈夫なの?全然大丈夫じゃないじゃん
確か中村という名前の医師だったと思う
婦人科の中村には要注意!!今もどこかの病院でのさばっているだろう
「子宮全部取ったほうがいいよ」が「子宮全部取りなさい」
に頭の中で自動変換されてしまい、途端に追い詰められてしまった
そういえば10年以上前 つい口にした「こんな子宮なくてもいい」
という自分の言葉が現実になりつつあることに驚いた
言葉は言霊と言うけど、本当なんだね
この時37歳ぐらいだったと思う。30代で子宮を全部無くしてしまう喪失感に耐えられるだろうか
何歳になっても耐えられないかもしれない
卵巣も取ってしまうと女性ホルモンは出なくなる
そうなると更年期障害とよく似た症状が出るとか聞くけれど
女性ホルモンは薬で補えるから大丈夫だと言われた
手術が怖い。術後の痛みが嫌だ。仕事は?バンドは?生活はどう変わる?
「考えさせてください」
やっとの思いで小さな声で言って家に帰り、母に「手術を勧められた」
と伝えると
母の頭の中でも「手術決定!!」と自動変換されてしまった
「手術するなら、ゴールデンウィークとか、夏休みにしてもらわないと、孫の生活が変わっちゃうから。面倒は私が見ないといけないから・・・」
パニックって騒ぎ出したけど、母の頭の中心には孫しかいない
孫を中心に思考回路が動いているので、口から出てくるのは孫の事ばかりで
残念ながら私ではない
当時は私を支えてくれる男性もいなかった
子宮を無くす事を女性として相談できる人が居ないという事はなんと悲しい事か
あの主治医に切られるのは絶対にイヤだ
私は、病院に主治医を変えてもらうように連絡をした
つづく