セラリーナの製作現場をのぞき見したので一部ご紹介
こちらは岐阜県多治見市滝呂町にある「吉川製型所」
建物左側のオレンジに塗られた部分が「セラリーナ教室 兼 セラリーナ販売ショップ」
右側はセラリーナを作る工場で、教室の中から工場が覗けるようになっています
工場の中は原料の粉が舞いますので、作っているところがガラス1枚隔てて見られるのはありがたいですね(*´ω`*)
駐車場完備
教室の様子です
セラリーナ教室はこちらの工房だけではなく、多治見市内に数か所、春日井市、岐阜市、名古屋栄、静岡県浜松市にあり
セラリーナ人口はどんどん増えています
年に数回こうした発表の場がありステージで演奏します
中でも毎年2月11日に開催される「セラリーナフェスティバル」は
セラリーナ奏者が集まる最大のイベントとして定着しつつあります
私はそのセラリーナの専属ピアニストとして参加させていただいております
どんなに大きなステージでも皆様には「楽しんで演奏する」という理念で講師が指導に当たっているので
上手に吹けなくても大丈夫。失敗しても大丈夫。緊張もステージに上がるスパイスとして楽しみましょう
出演する皆さんはそんな言葉に支えられながらスポットライトを浴びています
ピアノ伴奏は難しいリズムや派手な演奏は基本的にしません
伴奏無しのほうが演奏しやすいのであれば無伴奏でステージに上がっていただけるのです
主役はセラリーナを演奏する皆さんです
と、ここで「セラリーナ」って何ですか?
はい
まずこちら
オカリナです。穴が横に並んでいますね
実は私、オカリナもセラリーナもまともに演奏できません
穴の押さえ方これで合ってますかねぇ?( ̄▽ ̄;)
そしてこちらが「セラリーナ」です
はじめましての人にも分かりやすいように タテ型オカリナ「セラリーナ」と言ったりもします
穴が縦に並んでいるのでリコーダー感覚で押さえやすくてとっても気軽に吹けてしまいます
通常みなさんはこちらのアルトC管13音階というのを使用しますが
セラリーナにも種類があり
大きなバス管
低い音でベース音的な使い方や重奏に使います
極小のミニセラリーナ
ちゃんと曲が吹けますよ
ピッコロのように甲高い音が出ます
6音階なので、コレクションとして気軽に購入したり
お子さんが首から下げて持ち歩いてお友達の前でサラッと吹いてみたり
バッグに入れて防災グッズにしているという人もいました
震災でどこかに閉じ込められたらピーピー吹くんですって
セラリーナには「お絵かきセラリーナ」があります
素焼きの状態のセラリーナに自分で絵や模様を描いてニスを塗って乾かすと完成です
自分だけのオリジナルセラリーナ
夏休みの工作に作るお子さんもいらっしゃいます
今回はミニセラリーナの製作現場に偶然居合わせたので
工場の中をチョロチョロと邪魔しまくりました
たくさん並んでいると「もののけ姫」の「こだま」に見えてくる(;^ω^)
こうした同じ形のものを作るには
型が必要です
これが型です
技能検定1級原型士である吉川社長が作った
石こう型に
こちらの粘土を流し込みます
ほどよく固まったのを見計らって型からはずします
この作業を何度も手作業で繰り返して
たくさん作っていくのです
タイ焼きのように半分づつ作って、最終的に表と裏を貼り合わせる行程になります
とにかく小さい
吉川社長の大きな手では、親指と人差し指でそーっと持って扱わないと
もろいので簡単に崩れてしまいそうです
そしてもうひとつ大事な工程がありまして
指で押さえる穴を1つ1つ手作業で開けていくのです
この穴がないと演奏ができません
しかもこの穴、大きさが微妙に違うので
サイズの違う棒(ポンス)を持ち替えながら作業を進めます
(;´Д`)ひぃぃ
もうひとつ注意事項
手早くテンポよく作業を進めないと土が乾いてヒビや割れが発生してしまうそうです
気長にのんびりできる作業ではございません
硬く絞った濡れタオルで乾燥を防ぎながらの時間勝負です
( ̄▽ ̄;)ひぃぃ
ショップ店長兼セラリーナ講師の奥様と夫婦二人三脚でセラリーナが生まれてゆくのです
見ていて思いました。作業の大変さと技術を思うと、ミニセラリーナめっちゃ安い(@_@)
まだまだこの後も行程があるのですが
私が拝見できたのはここまで
このあと、裏と表の部品を張り合わせ窯で素焼きします
すると
こうなるんですね
セラリーナ工房 吉川製型所
岐阜県多治見市滝呂町8-157
0572-22-1904
090-2610-2031(予約専用)
セラリーナの購入、試奏、お絵かき体験は前もってのご予約が必要です
予約専用の番号にお問い合わせをお願いします