学校の毎時3・8マイクロ・シーベルト基準廃止
政府は、学校での屋外活動を制限する放射線量としてきた毎時3・8マイクロ・シーベルトの基準を廃止し、今後は同1マイクロ・シーベルトを目安に校庭などの除染を進める方針を固めた。
基準線量が高すぎるとの批判や、福島県内外で独自に除染が進められている状況を受けたもので、事実上これまでの「安全値」を見直す形だ。文部科学省は、子供が学校で受ける積算線量を年間1ミリ・シーベルト(1000マイクロ・シーベルト)以下に抑えることを目指し、除染費用を支援する。
毎時1マイクロ・シーベルトは、年間の積算放射線量が1ミリ・シーベルトを超えない目安と位置づけ、屋外活動を制限する新たな基準とはしない方針。年間1ミリ・シーベルトは、平常時に自然界や医療行為以外で浴びる線量の限度とされる。
(2011年8月24日03時04分 読売新聞)
3.8μSv/hから1μSv/hになるということは、20mSv/yで計算したものだから5.26mSv/yになるわけで、「毎時1マイクロ・シーベルトは、年間の積算放射線量が1ミリ・シーベルトを超えない目安」に位置づけてはいけない数字なんですよ。おまけに除染をするのは校庭などだけで、子供たちの生活空間全てを同レベルで除染しているわけではないんです。まさしく副大臣の告白の通り、「低減策が有効になるレベル」に合わせ(ようとし)ただけなのですよね。
予想したとおり、夏休み中にできるレベルに基準も下げることにしたんでしょう。
しかし、単純に20分の1にすると毎時0.19マイクロ・シーベルトにしなければならない。
そうなるとほとんどの学校(やその他地域)がアウトになってしまうわけですね。
そのためにこの整合性の無い数字なのにそれらしく説明しちゃった。
どうやって説明してくれるのだろう・・・5倍以上の数字の差を・・・
まさか、だませるつもりではいないと思うけど。
あれ、記事の中に20mSv/yの廃止とは書いてないな・・・3.8の方だけで・・・(※NHKでは20ミリシーベルトも廃止と書いてあった)