「こうしてお前は彼女にフラれる」ジュノ・ディアス(2012) 2013新潮社
フラれるっていうか、フラれたってね。
訳者あとがきを先に読んだ方がいいね。
ああ、「オスカー・ワオ・・・」と並べてドミニカ男を書いてるのねと。そして、この短編集を並べ替えて含めた長編を構想中なのね。ふ~ん。
浮気の呪いとか~ああ、呪いの中には兄がいる。
あらら、選考委員なんかやっているならその分書けばいいのに・・・ただでさえ遅いんだから!
「こうしてお前は彼女にフラれる」ジュノ・ディアス(2012) 2013新潮社
フラれるっていうか、フラれたってね。
訳者あとがきを先に読んだ方がいいね。
ああ、「オスカー・ワオ・・・」と並べてドミニカ男を書いてるのねと。そして、この短編集を並べ替えて含めた長編を構想中なのね。ふ~ん。
浮気の呪いとか~ああ、呪いの中には兄がいる。
あらら、選考委員なんかやっているならその分書けばいいのに・・・ただでさえ遅いんだから!
2016年07月23日(土) NHKニュース7
「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」ジュノ・ディアス(2007) 2011新潮社
ピュリッツァー賞、全米批評家協会賞ダブル受賞作
オスカー・ワオと姉と母と父とおれ
底辺の家族かと思えば、実は上級富裕層の没落した姿
フク サトウキビ畑 マングース
オスカーは最後は命がけのストーカーに!
訳者あとがきを読むまではこの作品のすごさがわからない。落書きと紙一重でしょ?
11年がかりで、ありきたりな政治小説にしないための破壊。
わあ、そういわれてみると、「キャッチャー インザライ」にも並ぶ名作に見えてきた。
原語で読むべき本らしい。
オタクではなく〈ナード nerd〉
そして日本のオタク文化はotakuness(オタク性)
なので、オスカーは日本的なオタクではない。2次元よりも3次元に恋をする。
愛のために死す!
2016年07月22日(金) NHKニュース7
2016年07月21日(木) NHKニュース7
2016年07月20日(水) NHKニュース7
2016年07月19日(火) NHKニュース7
2016年07月18日(月) NHKニュース7
「作家の収支」森博嗣 2015幻冬舎
原稿1枚(400字詰め)5000円~時給10万円も~
講演料(森氏は40万円/時間にした)/出演料/対談・鼎談・座談会/入試問題(無料)、引用・書籍化(有料)/解説・推薦文/翻訳/漫画化・映画化・アニメ化・ゲーム化/パチンコ化
サイン会/トークショー/インタビューなど、直接は大した収入にならなくても広告効果で本が売れれば印税が!
テレビラジオは効果薄い?羽田圭介はどうよ!
増刷での印税率は?
増刷の方が利益率がいいので印税も上げる?
増刷では仕事をしていないのだから、印税は下げる?
どっちも納得しちゃうよね。でも、作家のモチベーションを上げるのは前者だな。
印税8~12%
連載書籍化10%、書き下ろし12%とか。名前が売れれば交渉も~
電子書籍15~30%、自分でやれれば100%
翻訳、漫画化50:50(原稿料は原作者に少なめ)
「すべてが印税になる」
何が売れるのか編集でもわからない。
多作であること、作品同士の相乗効果。作品こそが一番の宣伝。
森博嗣はメフィスト賞受賞第1号~応募もしないで受賞~出版社に原稿を送ったら賞が創設された~
作家でも親の七光りとか印税の相続ってのがあって、まさに『21世紀の資本』通りに格差拡大ですね。それで子供の名前が売れれば親の本も売れ続けたりとかさ。
出版社負担の取材旅行/出版社からの大量の本/必要経費になるものは所得税が減るから半額で買っているようなもの~車なんかも~
印税の制度からすると、コネで売れもしない作品を水増し発行してもらえば不正取得が可能だな。絶対いるよね・・・あ、面白くもないのに本の数だけ思いっきりいっぱい出ている作家・・・そういう仕組みか・・・
ヒットは難しいが、小説家へのハードルは低くなっている。社会的な地位も安定認知され、ネットで半プロ作家にはすぐにもなれる。
この本でまた森博嗣氏は名前を出して、また過去の作品の印税を増やすわけですね。もちろん、この本の印税も。
2016年07月15日(金)~17日(日)
本当はカロリー計算をした方がいいんじゃないかと疑っている。アイスとかコーンスナックとかご飯やパンとか。
穀物・豆類はコレステロールゼロだし。
たんぱく質を豆だけに頼るのも心配なので、鶏ささみを考えようか。
※カテゴリー名称変更
「低コレステロール生活」はやめて「カロリー管理生活」にしました。
2016年07月17日(日) NHKニュース7
「帰ってきたヒトラー 上・下」ティムール・ヴェルメシュ(2012) 訳:森内薫2014河出書房新社
まあ、面白いことは面白い。現代社会をヒトラーの目から批判してもらうのがね。
そしてあとがきにあるように、言葉の認識のすれ違いも面白い。
上P110あたりの「責任を取ることのできる指導者が必要」ってのはどこの国のどこの時代にも言えるだろうね。今の日本に一番望まれるものだわ。無責任な嘘つき総理やネコババ都知事なんて、全然責任を取る気ないし。上P124<運んでいるのは荷物ではなく責任>
上P170
首相の座を射とめるのは、腐った政治家の中でも一番腐ったやつばかりというありさまだ。
この精神的微生物の群れから、
よりによっていちばん不格好でいちばんおぞましい存在が首相の座についたのは、
まさに運命のいたずらというべきだろう。
下P32
政治家と呼ばれる人間のあまりに多くが、
ほんの15分かそこら店の売り場を視察しただけで、
あるいは大工場のドアの向こうを通りがかりにちらりと見ただけで、
庶民の生活の実態を理解したつもりになっている
でも、ヒトラーを化け物ではなく人間として書いた?そんなことないだろ。こんな考え方で固まったキャラクターは化け物だろ、人間らしくないわ。ちっとも反省とかしてないじゃん。一番ステレオタイプなヒトラーのキャラクターだろ。
自国が前向きに評価されるには、勝者にならなければならない。ってのは、まさに安倍右翼的な発想だ。ヒトラーのキャラクターが私の頭の中で「鷹の爪団」団長に安倍総理が混じり始める。
そう、きちんと人間的にしてしまったら、ヒトラーを認めることのできないドイツで出版ができるはずなどなかった。絶対にこのヒトラーは人間らしくなどない。あくまで現代批判をするピエロだ。
しかし、この作品の怖さは、現在のドイツ人たちが果たしてこの後ヒトラーをお笑い芸人で終わらせることができかどうかにある。頭でっかちの方操りやすい。第三次世界大戦が起こるとは思わないが、化け物であるヒトラーに勝てるとは思えないのだ。
〈勝利!万歳〉
そして違う「人間」としてのヒトラーが現れた時の本当のストーリーを頭に描いて涙した。ドイツでは書けないどうしようもなく普通のストーリーを。
カラパイアヒットラー写真
「安部公房全集023 1970.02-1973.03」 1999新潮社(2007年2刷)
「周辺飛行」というエッセイが1~17あるのだが、短編じゃないかと突っ込んでいたら実は安部公房の夢の話ということだった。
P18 講演「人間の価値」の中で『小説を書かずに理屈ばかりをこねる作家』なる自虐発言がありますが、まったくです。何ですか、次の作品は6年かかった「箱男」ですか。全集の024にあるんだろうね?
P63~シナリオ「一日240時間」(大阪万博自動車館)ああ、あれは安部公房が書いたのか・・・って覚えてないけど。
実験演劇「ガイドブック」
「キューブ」って映画(1997)があったな、この作品の影響はあったのかな。まあ、閉鎖環境っていうと自然にこういうアイデアになっていくんだろうけど。
P251 全集でやっと三島由紀夫の死が出てくるが、事件そのものには大して触れない。もう二か所出てくるところでも同じだ。安倍公房からすれば、その程度の関係だったのか。なんだ、そうか。(しかし、三島由紀夫からすると安部公房は唯一の友人?P301)
P256 座談会「日本文明談」
日本のナショナリズム・・・偽物だよね。そうだよね。アメリカ支配がもっと抑圧的だったら、日本人にもナショナリズムがきちんと生まれたかもね。
P260~講義「人間をいかに認識するか」 創作も鑑賞も自己の存在確認ってことですか。
P300 やっと「カルマ氏」という作品がちょっとわかった気になる。安倍公房の作品って、やっぱり解説が欲しいわ。っていうか、理屈をこねる割にはそういう作品として出来上がっている気がしない…なんていうから解説したくなくなるんだろうな。
P328 対談「自由をまさぐる映画」 種をまかない映画関係者がだめだっていうけど、蒔いている種が安倍公房の思っているものと違うだけかもね。今だって映画の主演をアイドルでまかなったりして、そういう層の取り込みをやっているじゃない。(作品ファンは逃げるけど)
「箱男」がどんな作品かまだわからないが、「ダンボー」を使えるようなものだろうか。そうしたら、今でも映画化が可能じゃないだろうか。
P351 対談「私の文学観 演劇観」 海外批評から日本と欧米の違いを社会の中の階級意識を見るわけだ。それを読んで、自民党やら右翼がやることは結局日本社会に階級をつけたいということか。格差拡大でそれは達成できそうですね。口先ばかりで政策に熱が入らない理由がわかります。
P355 乞食以下になると国家のスタンプの領域外に出ちゃう
巻末付録の「演劇講義ノート」と「「ガイドブック」稽古日誌」は演劇関係者にはお宝なのかもしれない。
いやあ、それにしても本当に理屈ばっかりこねて小説を書かないよね、特にこの時期は!!!
もう、全集の中でも特に読むのが苦痛なところだわ。たぶん。
2016年07月16日(土) NHKニュース7
2016年07月15日(金) NHKニュース7