今回の大震災に関連して、海外メデイアでは、「日本人は秩序とマナーを守り、冷静な
対応をしており、敬意に値する」と絶賛している
ただし、これだけ携帯やPCが普及してくるとあまりにも多くの情報が氾濫、判断を
誤った連中がスーパー、コンビニに押し寄せ、一時的に商品棚が空っぽになったり、
チェーンメールという嘘八百の情報に踊らされたり・・・という現象はあるものの、
街で暴動や、強奪・略奪が起こるようなことは起きていない
本牧ふ頭や大黒ふ頭のガソリンスタンドにも給油を待つ長い車列ができているが、
その列も暗黙の中に一定のルールが確立され、冷静に自分の順番を待っている
これこそが「日本人の心意気」であり、心意気というワードがない外国には信じがたい
光景に映ったのかもしれない
日本は、敗戦からの復興を経て、最近では阪神・淡路大震災、新型インフルエンザ、
狂牛病など、なかには目に見えない恐怖であっても、そのたびに冷静に問題を解決、
幾多の困難を乗り越えてきた
なぜ?乗り越えられたのか?
その大きな要因のひとつは「明治維新における身分制度の廃止」だと思う
これにより、家柄に関係なく、どんだけ貧乏でも頑張れば出世できるという、
いままでにはあり得ない極めて「公平な社会」が誕生した
頑張れば社会でも活躍できる。しかし、そうじゃない奴はそれなりに・・
という極めてシンプルではあるけど、このことが、日本の発展に大きく寄与
したと思う
また、江戸時代、町は人であふれ、狭い道は通勤ラッシュ時の混雑さながら・・・
そんななかで、いかに迷惑をかけずにお互い気持ちよく生活をするか?
先人たちは知恵をしぼり、その知恵が「仕草」となり、代々受け継がれてきた
現代では「江戸しぐさ」として知られるようになり、小学校の道徳の時間でも
取り上げられているという
そのいくつかの「江戸しぐさ」を紹介する
肩引き:
道を歩いて、人とすれ違うとき左肩を路肩に寄せて歩くこと
うかつあやまり:
たとえば相手に自分の足が踏まれたときに、「すみません、こちらがうかつでした」と
自分が謝ることで、その場の雰囲気をよく保つこと
七三の道:
道のど真ん中を歩くのではなく、自分が歩くのは道の3割にして、残りの7割は
緊急時などに備え他の人のためにあけておくこと
こぶし腰浮かせ:
乗合船などで後から来る人のためにこぶし一つ分腰を浮かせて席を作ること
逆らいしぐさ:
「しかし」「でも」と文句を並べ立てて逆らうことをしない
年長者からの配慮ある言葉に従うことが、人間の成長にもつながる・・・
今回の震災では多くの方々が狭い場所での避難を余儀なくされている
しかし、トラブルなく、お互いが冷静に思いやりの気持ちをもって過ごされている
常に人を思いやる心
そんな日本人の心意気があればどんな困難でも乗り越えられる
そして、誰しもが平等!苦しいけど、希望をもち、頑張ればきっと光は見えてくる!!
家を失い、家族・友人を失い、財産も金もなくした被災者は頑張っているんだよ、
政府、そして電力会社に言いたい、
日本人であるならここ一番、「命懸けの心意気」ってものを見せてくれっ!!
そうすりゃ国民に「希望の光」ってものが見えてくるってーもんだよ