濱の与太郎

祭り!ベイスターズ!なにより、ヨコハマが大好きだぁ~

夕暮れの花咲港

2011年05月27日 | ひとりごと・・

道東の根室や釧路は北洋漁業で栄えた街である
特に、根室には根室・歯舞・花咲・落石などの漁協が点在しており、
ちょうど、先々週からサケ・マスの水揚げが始まり、漁業市場にも
活気がでてきた

通常、水揚げは夕方から始まり、翌朝のセリに間に合うように夜通し
かけて行われる

このところ、帰港する漁船が複数になる場合が多く、する数百人の関係者が
色とりどりの合羽を着て市場を往来するわけで、オイラにはそれが祭りの
半纏と重なり、なんだかワクワクするものがある

さて、内地(本州)では聴き慣れないかもしれないが、北洋漁業とは、
日本の漁船がオホーツク海・ベーリング海からアラスカ湾を含む
北太平洋北部で操業する漁業のこと

大正期ころからカニ工船漁業,サケ・マス沖取り漁業が盛んになり、
これらに千島、樺太、などの沿岸漁業も含めて「北洋漁業」と総称する

日本の代表的な水産会社である日魯漁業(のちのニチロ)、日本水産、
そして、大洋漁業(のちのマルハ)などの基盤は、この北洋漁業で
築かれたといっても過言ではない

しかし、長期間の労働は厳しく、閉ざされた漁船内では船長・漁労長・
会社の監督連中による一般労働者への虐待が頻発、これに対する労働争議も
しばしば発生した

その苛酷さは想像を絶するものであり、小林多喜二が博愛丸で発生した
争議を題材にした「蟹工船」で知ることができる

1992年以降、日本の漁船団はロシア連邦200海里内の限定された
地域でのみの操業となっているが、漁船の規模や漁法などで規制強化が
図られ、操業条件は年々厳しくなっている

現在、オイラはこの漁業に関わるミッションで道東にきているわけで、
前回のミッションから約10数年経っているが、夜中でも浜は昼間以上の
活気に溢れ、のぼせ(博多の言葉で祭りバカ)にとってはたまらない!