さて、いよいよ、東京に夏の訪れを告げる祭りのシーズンがやってきた!
先の連休中、新橋「烏森神社」の例大祭が厳かに執り行われた
そして、今週末は・・・
・下谷神社(上野)例大祭・・・10日(日)41年ぶりに千貫神輿渡御が山車で巡行!
・神田祭(天下祭り・遷座400年記念)・10日(日)朝から晩まで神輿2百基が宮入!
そして、15日(金)から3日間、浅草の三社祭!
三社祭の詳しい日程は後日UPするとして、江戸神輿に関する豆知識を書こうと思う
さ~あ!これを読んで祭りに出かけよう!!
下谷神社例大祭
下谷神社は千年の歴史があり、千貫神輿は、氏子だった徳川七代将軍家継の生母月光院が、
病弱な息子の健康を祈願して奉納したものと伝えられている
関東大震災で一度焼失したが、1926年に再興、「千貫神輿」の異名を誇る
本来、神輿は肩に担ぐもの。しかし、一時期、担ぎ手が少なく、仕方なく山車に載せて
町内を巡行した経過がある。1975年、神輿ブームが到来!再び担げるようになったが、
以来年々、千貫神輿目当てに担ぎ手が各地から担ぎ手が殺到!担ぎ手の喧嘩が絶えない!
その荒くれぶりから、子どもや女性、お年寄りは氏子でも近寄りがたくなってしまった
そのため、小さな子どもからお年寄りまで、三世代が一緒に宮神輿渡御に参加できるよう、
41年ぶりに「山車」で巡行することになった
神田祭り
江戸の伝統を受け継ぐ日本三大祭の一つとして名高い神田祭
今年は、2年に1度の大祭の年でもあり、神田明神が現在の地に遷座してちょうど400年!
節目を迎える記念の年にあたる
祭りとのど・・・龍角散のCMでも「神田祭り」がクローズアップされている
木遣を披露しているのは江戸消防記念会4区の頭、赤筋半纏の腰の4本の白抜きが
「第四区(だいしく)」の証だ
さて、今年の神田祭の日程は、9日、氏子の町を守る神々が乗った3基の鳳輦・神輿など、
神田・日本橋・大手・丸の内・秋葉原の約30キロの道のりを巡行する「神幸祭」、
また、10日は「神輿宮入」。神田明神宮入参拝を目指し、大小200基のみこしが各連合・
町会の出発地に集合。式典後に宮入巡行みこし渡御となり、徐々に熱気と興奮が高まる
境内には朝から晩まで氏子自慢のみこしが宮入参拝し、境内が人で埋め尽くされる!
神田祭と言えば、徳川将軍が上覧した“天下祭り”であり、江戸時代より続く全国的に
有名なお祭りだ。神田祭は、「日本三大祭り」「江戸三大祭り」の一つに数えられている
ところで、「日本三大祭り」「江戸三大祭り」・・・とは、
日本三大祭り:祇園祭(京都)、天神祭(大阪)、そして、神田祭
江戸三大祭り:神田祭、山王祭(日枝神社)、深川祭り(富岡八幡宮)
さらに、天下祭り・・・とは、
日枝神社の山王祭、神田神社(神田明神)の神田祭、根津神社の根津祭をいう
なぜ天下祭りかというと、江戸幕府の援助を受け、将軍様上覧のもと、町人が江戸城内に
行列をつくって神輿(山車)を繰り出すことができたからだ
当時、江戸には、赤坂の氷川明神祭、本郷の湯島天満宮祭、下谷の下谷稲荷祭、そして、
浅草の鳥越明神及び三社権現祭、深川の富岡八幡宮祭(深川祭)などがあったわけだが、
将軍様のお墨付きを頂いた3つの「天下祭」は別格なのだ
つまり、全国的に有名な「三社祭」とはいえ、江戸では格下だった・・