少しばかり三社祭に関する「薀蓄(うんちく)」をたれてみようと思う
どうでもいいことかもしれないが、少しは役に立つと思う
その1.三社祭はどこの祭り?
この週末、浅草には約150万人の見物客が訪れるという
その大半が浅草寺(せんそうじ)の祭り=三社祭と思い込んでいる
三社祭は、浅草寺と並んで建立されている浅草(あさくさ)神社のお祭り
けして、浅草寺にお参りして「2礼2拍手1礼」などしないこと
浅草寺は「お寺」だから・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/5d/0d28b74a865e313e20f834d7a7d9edd9.jpg)
と言っても、昔は神仏習合という考えがあり、神と仏は姿を変えているだけで、
本質は同じと思われていた。そのため、浅草寺も浅草神社も一体化していた
しかし、明治時代の廃仏毀釈(仏教は外来宗教なので、神のみを信仰すべき)で、
仏教(寺)は浅草寺、神社(神)は浅草神社に分離されたという経緯がある
その2.大提灯
浅草寺の境内には、大きな門が3つある
一番手前が「雷門」、本堂の前に「宝蔵門」、そして、東側に「二天門」
そして、それぞれに真っ赤な大提灯が供えられている
なかでも宝蔵門には「小舟町」と書かれた大提灯がある
この大提灯、高さが3.9m、そして周囲は2.7mもある
そのため、写真で見るより実物はかなり大きい!
さて、小舟町とは、かつて魚河岸があった日本橋の魚河岸の地名であり、
山王様(日枝神社の氏子)だ。しかし、観音様に対する同じ下町の心意気を
示そう!と、1659年に奉納したのが始まりとされている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/af/c09074f5572e58706ea1811107edf64f.jpg)
ちなみに、雷門の大提灯を奉納したのは「経営の神様」松下幸之助氏
幸之助氏亡き後もパナソニック社が引き継いでいる
ところで、この提灯、三社祭期間はお神輿が門を通る時に接触するので、
小さく畳まれている!三社祭は神輿見物がメインだけど、この畳まれた提灯も
見どころの一つ!限定!三社祭の3日間だけ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/5a/b3cfba7677ec810dee700577d32ba1de.jpg)
3.本社神輿の大きさはどのくらい?
浅草神社には3基の本社神輿があるが、
昔、その神輿の目方を聞いて先輩方から大目玉をくらったことがある!
「バカ野郎!神様の目方なんか誰も知らねーよっ!野暮なこと聞くんじゃないよ!」
しかし、現代、浅草神社が公式に発表しているのでご参考まで・・・
一之宮:総重量1026.2kg(本体622.2kg 棒404kg)
二之宮・三之宮:総重量1009.2kg(本体585.2kg 棒424kg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/c3/00813b447d78e47b304cb5fffb8cd480.jpg)
さて、いよいよ明日から神輿が浅草の町に繰り出す!
しかし、予報では明日は「雨」になりそうだけど、
昔から、三社は必ず1日は「雨」が降る・・・というジンクスがある