濱の与太郎

祭り!ベイスターズ!なにより、ヨコハマが大好きだぁ~

山笠!動と静

2007年07月06日 | 博多祇園山笠
博多祇園山笠のフィナーレを飾る7月15日早朝の「追い山」。
テレビでも生放送され、山笠といえば誰もが「追い山」を思い浮かべる。

午前4時59分、勇壮な掛け声とともに、舁(か)き山笠が次々と櫛田神社の
清道になだれ込む。地響きと歓声。観客席の興奮も最高潮!に達する。

それから約一時間、朝日に満ちた櫛田神社の境内に、厳かな笛や太鼓の音が
響き始める。

午前6時、荒ぶる神を鎮めることを目的に櫛田神社の能舞台で「鎮めの能」が
奉納される。

この「鎮(しず)めの能」こそが、山笠の本当の締めくくりである。
鎮めの能は、黒田藩ゆかりの喜多流梅津社中の能楽師により、1668年に
奉納が始まったとされる。居囃子(はやし)「翁」、舞囃子「高砂」が定番。

戦時中に能装束などが焼失し、現在は裃(かみしも)姿で能が献上されるが、
櫛田神社に伝わる翁の面は年一度、鎮めの能だけでしか見ることができない。

1年の平安を願って奉納される山笠の神事。

しかし、華やかで豪壮な「追い山」ばかりが注目され、鎮めの能は、地元
博多の住人でも意外と知られていない。

今週、西中洲の小料理屋で交わされた地元のおいちゃん達の会話。
本当は“バリバリの博多弁”だったけど、共通語で記載した。

「山笠の最後は“鎮めの能”だってことを知ってもらえるようになりたいね」
「舁き山笠は動で、鎮めの能が静、これが1つとなって博多に夏を連れてくる」

去年、オイラも初めて「鎮めの能」を見た。
これを見ないと本当の祭りは終わらない・・・かも?


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