(スズメが桑の実を食べていた。)
今年は桑の実が熟すのが早い。
4月下旬にはもう地面に落ちていた。
ゴールデンウイークや、大雨などで、なかなか桑の実を拾いに行くことが出来なかった。
今日はお天気。これと言って急ぐ用事もないから桑の実を拾いに行くことにした。
黒いカットソーと黒いズボン、踵を踏んだスニーカー、ナイロンパーカー、鍵とスマホだけ持って、ビニール袋を提げて・・・。
お婆さん(ねこ吉もお婆さんだけど)がかなりビニール袋に桑の実を拾っている。
「おはようございます!」と笑顔で挨拶してから、ねこ吉も拾い始める。
目的が同じの先客には、愛想をよくしなくてはね。
「ジャムつくるの?」と聞いてきた。
「そうです。実が熟してきましたねぇ。」
お互いのジャムの作り方などを話し、保存方法も聞く。
瓶詰にはせず、冷凍しているらしい。
鳥たちも朝食時間だったらしく、木を飛び回って食べながら実を落としてくれる。
そのお婆さんは、公園の近くに住む友人の知らせを聞いて川井公園から自転車で来たって!
ねこ吉は近くに住んでいるので、今日は遠慮しておきますわ。
小型犬を連れた人も来て、犬に桑の実を食べさせる。
アントシアニンは犬の目にもいいらしい。
色々な鳥が来ていて、その中にイソヒヨドリが来ていた。
桑の実を咥えては、マンションのフェンスの上に乗って周りを見渡しながら食べていた。
お婆さんは、鳥のことをあまり知らなかったのでねこ吉が教えてあげた。
イソヒヨドリを見て、「綺麗な鳥ですねぇ。」と言っていたよ。
挨拶をして家に帰った。
500gは集めないと炊きにくい。
昼ご飯を食べて、また公園に行って木の周りをグルグル回って拾う。
拾っているのはねこ吉一人。
公園を出てコンビニに行く。用事を済ませて帰り道にまた公園に寄って桑の実を拾おうと思った。
桑の木の周りをグルグル回りながら拾っている帽子を被ったジジイ発見!
「難儀なジジイだったら嫌だな。」
そう思いながら近づいたら、
「おまえ、何処にいってたんや。」
何か変なジジイがいて嫌やなぁと思ったら、たぬ吉だったんや。
判らんかったわ。向こうから見たら怪しいジジイやと思ったわ。
本当に気づかなかった自分におかしくてねこ吉は笑ってしまったわ。
拾った桑の実が入ったビニール袋をねこ吉に渡し、たぬ吉は図書館に行った。
家に持って帰り、洗って冷凍した。
冷凍庫の中の桑の実750g
1kgになったら炊こうかな・・・。
日向の道を歩いたせいか、すっかり疲れてしまった。