願わくは 花の下にて春死なん その如月の望月の頃
昨日の夕方、天気予報を見ていたら、気象予報士の人が、「西行法師の歌のあの『如月の望月の頃』というのは明日です。」言った。
そして、「ちょっとかけていますが、今綺麗なお月様が出ています。」と言ったので、ねこ吉は慌ててカメラを持ってベランダに出た。
もう少し空は明るかったのに、写真に撮ると真っ暗に写る。残念!
確かに下の部分が少し欠けてるわ。
ねこ吉は、西行法師のこの歌が好きだ。
如月といえば、2月だけど、昔、古文で「旧暦は1か月遅れていると思え。」と教えられた覚えがある。
だから、如月でも桜が咲いているんだね。
「花の下にて春死なん。」
若い頃、人知れずに死んでいこうと、こんな死に方に憧れたこともあった。
もう、干からびたババアになって、桜の下で死んだら桜が迷惑するよね。
でも、寒いから冬に死ぬのは嫌だ。やっぱり春がいい。
この歌を知ったのは、古文の教科書とかではなく、木原敏江の漫画だった。今では、漫画の題名は思い出せない。
ラストの方で、袈裟を着た男性が歩いていたような記憶がある。
そして、西行法師のこの歌が書かれていた。
木原敏江の漫画が好きで、結婚してからも、子どもが生まれてからも、ちょくちょく読んでいたような・・・。
お気に入りの漫画は、戸棚の奥深く隠していた。
娘は、中学の頃に隠し場所を見つけ、隠れて読んでいたそうだ。
2,3年前、娘の上司が漫画好きで、木原敏江や、萩尾望都について大いに語られたそうだ。
娘が相槌を打っていると、「どうして知っているんだ?年齢詐称してるやろ?」と言われ・・・。
娘は、「母が、母が読んでいたもので。」と言ったそうだ。
今では、娘はねこ吉より木原敏江のファンになって「摩利と新吾」「夢の碑」など全巻揃えている。もうねこ吉は、木原敏江の漫画が辛くて読めなくなってしまった。
最近、漫画を読む気力さえ失くしてしまったけど、木原敏江は今も漫画を描いているんだろうか・・・。
多分、ねこ吉より3歳年上のはずだけど。
追記
「望月の頃」で、中学校で同じクラスだった散髪屋さんの望月君を思い出した。
確か、中2の新学期の一番最初の英語の時間、T先生はひとりひとり名前を読み上げ顔を確認していた。
呼ばれたら返事をして立ち上がる。
「ボウゲツ君」と呼ばれた望月君は、困った様子で「モチヅキです。」と言って立ち上がったけど・・・。
先生、英語の先生だから許してあげますわ。
望月君、散髪屋さんを継ぎましたか?
追記2
3月27日は「桜の日」だそうです。