ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

傘がない!

2019-09-12 13:20:31 | 日記

私事ですが、
8月の初めから昨日までの約ひと月の間に、私、傘を3本なくしました。

今年の夏は猛暑だったもので、小ぶりで使いやすい日傘を購入したわけです。それなりのお値段のするものを。

そしたら一週間もたたないうちに消えてしまった。

ついさっきまで私の手元にあった傘がない!

え、なんで、どうして?

そこらじゅう探しました。スーパーやドラッグストア、喫茶店、立ち寄った店に聞いて回ったけどどこにも傘はない。

ああ、買ったばかりなのに・・・

でも猛暑日は続くよどこまでも。
というわけで、幸いバーゲンセールで安い日傘があったので、購入したわけです。もう一本。

これは絶対なくさないぞ!

と思ったのもつかの間、一週間もたたないうちにまたもや消えてしまった。

え、なんで、どうして?

また行く先々で聞きました。

  日傘の忘れ物、なかったですか? 黒い小ぶりの日傘で・・

でも、見つからない・・

ああ、何ということ。

一か月もしないうちに日傘を2本も失くすなんて。

そういえば、パン屋にも寄ったなあ、サンジェルマンのパン屋さん。塩バターロール買ったよね、

そこで、サンジェルマンに行ってみた。

  日傘の忘れ物、ありませんでした?

店員さんが奥から1本の日傘を持ってきてくれました。

  これですか?

なんか見覚えあるなあ、こういう日傘さしてる人けっこういるんだわ、
などと呑気なこと考えてたのですが、よく見たら柄の部分に買った店のシールがまだ貼ってあるじゃあありませんか。

そう、剥がさずに使ってたのよね、店のシール・・ということは・・この日傘は・・なんと、

最初になくした私の日傘だったのです!

最近失くした日傘とは違うけど、最初に失くした日傘に間違いない!

おお、なんという偶然。

そしてそれから二日ほど後、たまたま行った別の店で声をかけられました。

  もしかして日傘忘れていきませんでした?

おお、何という奇跡。

2本目も出てきたじゃありませんか!

さすが日本だ。失くした日傘が2本も出てくるなんて。

今度こそ絶対忘れないようにしよう!

と決意を固めた私だったのでしたが、
昨日、
凄まじい雷雨も上がり、やれやれと思って買い物を続け、大きな袋を手に帰宅すると、

何か足りない気がする…

そう、傘がない!

古いビニール傘なんだけどね。
失くすからできるだけ古いのを使うようにしてるのです、最近。

そのビニール傘がまたもや消えた!

これで、スーパー、コンビニ、喫茶店、ドラッグストアに聞いて回ったの、三度目。

  傘の忘れ物ありませんでした? つい15分ほど前なんだけど。

店員さんたち、
 また来たよ、あの傘おばさん
あるいは、もしかして、
 あの傘ばあさん、
などと言ってるかも……

果たして3本目はどこに消えたのでしょうか?

また出てくるか??

でも、三度目の正直っていうからなあ。

いずれにせよ、猛暑と歳のせいだわさ。間違いなく。

がっくり来ております。皆さんも傘の忘れ物には気をつけましょうね。

 

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家(うち)へ帰ろう

2019-09-10 10:44:54 | 映画

 

 

amazonプライムで見た映画がなかなかよかったので紹介します。

「家(うち)へ帰ろう」(パブロ・ソラレス監督 2018年)

アルゼンチンの映画です。

(以下、ネタバレです)
アブラハムは、ナチスのホロコーストを生き延びたポーランド生まれのユダヤ人で仕立て屋です。
ポーランドからアルゼンチンに来て70年が過ぎましたが、一つだけ心残りがあります。

戦時中彼の命を助けてくれた友人に手紙の一つも出さずに来たことです。

娘たちが彼の家を売り、彼を老人ホームに入れようとしたので、彼は人生最後の旅に出ようと決心します。
ポーランドに行ってその友人に会い、彼が最後に仕立てたスーツを届ける、というものです。

これは、その道中の物語。

アブラハムはなかなかの頑固じいさんだけど、ユーモラスな人物でもあります。
行く先々で様々なトラブルを起こし、また様々な人と出会います。

持参したお金を盗まれてしまったり、長年会うことのなかった娘と再会したり…
人々との出会いがとてもいい。彼が出会う人たちもとてもいい。

そして、最後に彼はとうとうポーランドの故郷に行き着くのですが、果たして彼の友人は…

友人の家が近づくにつれて、彼はどんどん不安になっていきます。
アブラハムは言います。

「会えないことも
 会えることも
 すべて怖い…」

70年という時間はとてつもなく長い。
でも、青春時代というのは、人生の中で一番輝いている時間なのですね。

現に、私の祖母(105歳まで生きました)が最後の日々に語っていたのは女学校時代のエピソードでした。まるで昨日のことのように祖母は語ったものです。

88歳のアブラハムにとって、ポーランドにいた青春時代がつい昨日のことのように思われるのは、本当にその通りなのだと思います。

ただ、やはり時間の経過は現実で、過酷でもあります。
友人もまた同じように感じてくれるかどうか、そして、もしかして彼はもう死んでしまっているのではないか・・
アブラハムは不安に押しつぶされそうになります。

そして、最後の最後に、彼は行き着くのですね。友人のもとに。
お互い、目を合わせたとたん気づきます。

「アブラハム!」

70年の時間が消えた瞬間です。二人はしっかり抱き合います。
友人は言います。

「アブラハム、
 うちへ帰ろう」

最後は涙なくしては見られません。

ナチスの映画はたくさんありますが、これは最後の最後に気持が軽くなり、温かくなる映画です。

いい映画です。実に。お勧めです。


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2017年を振り返る その2

2019-09-07 14:58:46 | 映画

(これは2017年12月21日の記事です)

今年見た映画やドラマの紹介をしたいと思います。

でも、考えてみると、今年はそんなに見てない気がします。
なにしろ劇場で見たのが、「ドクター・ストレンジ」と「メッセージ」の2本のみ。あとは自宅でhuluやAmazonプライムの無料配信映画をもっぱら見ていたので、ツタヤにすらほとんど行ってません。
怠惰になったもんだ。

ドラマ部門の収穫は今年もありました。

「高い城の男」

フィリップ・K・ディック原作。第二次世界大戦でもし日本とドイツが勝っていたら・・というSFならではの設定が面白い。シーズン3が楽しみです。

「イン・トリートメント」

セラピールームで繰り広げられるセラピストとクライエントのドラマで、私はこれを見てカウンセリングの通信教育を始めたのでしたが、シーズン3の終わりに意外などんでん返しが待っていました。

「ワン・ミシシッピ」

アメリカのコメディアン、ティグ・ノタロの自伝的なドラマ。大好きで繰り返し見ています。

「ビッグ・リトル・ライズ」

これ、すんごく面白かった!女性必見のドラマです。

最近「アウトランダー」のシーズン3 が始まり、これも毎週楽しみにしています。「アウトランダー」はどのシーズンも外れなし。すでに小説を読んで筋を知っていても面白い。シーズン4まで制作するらしいので、お楽しみはまだまだ続く。

唯一残念だったのが、「シャーロック」シーズン4

jump the shark(受け狙いをして外す)をやってしまった。

映画部門では、

「ドクター・ストレンジ」「メッセージ」「パッセンジャー」「手紙は憶えている」「ライオン/25年目のただいま」
(それぞれブログに書いてます)

メジャーじゃないけどよかったのが、
潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」
これ、好きだなあ。

「キャロル」
「太陽がいっぱい」の原作者パトリシア・ハイスミスの同名の小説を基にしています。原作小説もいいです。文章がいい!


「ショコラ」

これは公開当時劇場に見にいった記憶があります。ちょっと不思議な雰囲気の映画。魔法がありそうでなさそうで。ジョニデが出てます。ラッセ・ハルストレム監督作品は心温まるものが多いなあ。


「マリー・ゴールドホテル 幸せへの第二章」

インドのマリー・ゴールドホテルで第二の人生を送るシニアたちが恋に悩むというお話。ジュディ・デンチ、マギー・スミスなどの名演技が見られます。これ見ると60代なんてひよっこね、と思えてきます。


「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」


おなじみティム・バートン監督作品。大人にならないこどもたちの物語。子どもというのは常に奇妙な生き物で、時間を超えて生きていくもののようです。それを守るのが大人の仕事。しかも父親不在というあたりが、さすがティム・バートン!

「ミス・シェパードをお手本に」
これも少々不思議な作品です。
事実に基づいた話だそうですが、イギリスのサーカズム(皮肉)がどういうものか少しだけわかる気もするけど、日本人である私にはやっぱりよくわからない。あの脚本家は15年もの間、彼女について本当に何も知らなかったのだろうか??



ま、他にもいっぱい見たはずなのですが、記憶に残っているのは以上の作品くらいかなあ。
このほかにも繰り返し見ている往年の名画(ヒッチコックの作品など)もあります。

全体的にシニアが登場する映画が多くなった気がするのは年のせいか…

近々「スターウォーズ」エピソード8を見に行きたいと思ってます。

来年はどんな映画に巡り合えるでしょうか。楽しみです。

それではみなさん、よいお年を!!

(いよいよこれで「ないない島通信」からの引っ越しは終了します。
長い間お付き合いいただき、ありがとうございました!)

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ウォーキング・デッド

2019-09-04 21:42:20 | 映画

(これは2018年4月11日の記事です)

友人の勧めで「ウォーキング・デッド」を見ました(シーズン1まで)。

「ゾンビものだけど、人間ドラマなんだ、そこが面白い」と友人はいうのだけど、私にはどこが面白いのかさっぱりわからなかった。見れば見るほど気分が悪くなってくるドラマで、見るんじゃなかったと後悔。

だって、ゾンビよ、ゾンビ!
そこら中に、内臓や骨が飛び出したおぞましいゾンビたちがウヨウヨする中、ひたすら逃げ回る人たちの話です。
体が半分ちょん切れてるのにまだ何かに食らいつこうと歯をがちがちならすゾンビとか、馬が横倒しになると群れて馬に食らいつくゾンビとかね。

あのゾンビの生命力(?)って何なんだ?
一度死んだはずだよね??

しかも、命からがら逃げだした少数の人間たち自身、仲間割れして争い、互いに殺し合いかねない状況になるって、どんだけ人間て愚かなの、というか、この設定自体どんだけ現実的じゃないか。

まあ、言ってみれば「怖いもの見たさ」につけこんだドラマね。

このドラマが言っているのは、たぶんこれ。
もしかすると、世界の終わりは間近に迫っているかもしれないので、その時にどうやって自分の家族を守るか、今から心して準備しておくようにという、プロパガンダ。

ハリウッド映画は全て政治的なプロパガンダである、という説に従えば、これはもう、

「世界の終わり」についてのプロパガンダ以外の何ものでもないということになりそう。

で、人々は「世界の終わり」が来た時の為に、とりあえず心の準備だけはしておこう、と思うわけ。

ゾンビ、というのは戦争で戦う敵かもしれず、宇宙からやってきたエイリアンかもしれず、あるいは自国内に潜んでいるテロリストかもしれず、あるいはウィルスによる伝染病かもしれず、あるいはまた人々を洗脳させる思想かもしれず・・

いろいろ想像できちゃいますが、
でも、もしもこんな世界が実際に到来したなら、私しゃさっさとあの世に行ってしまいたい。

だって、こんな世界にどんな救いがあるというの。

こんな世界で生きていこうとする人間たちって、ゾンビよりタフじゃないといけないし、ゾンビよりしぶとい生命力がないと無理でしょ。

アメリカ大陸を「発見」し、インディアンを殺しまくって領土を広げ、あるいは南米で原住民を何千万人も殺しまくって自分たちの国を築きあげてきた人たち。
アフリカやアジアの国々を植民地にして収奪の限りを尽くし、あるいは黒人を奴隷として酷使してきた人たち。
その人たちが恐れているのが、ゾンビに象徴される何やら得体のしれない敵、あるいは恐怖、なのかもしれない。
(人類の歴史は、人種に関わらず、おぞましい殺戮の歴史であるのは確かだけど、今もなお勝ち組であり続けている<と自ら思っている>人たちはいるわけで…)

つまり、ゾンビというのは、大勢の人々を殺戮してきた彼らの得体のしれない「恐怖」が形を持ったものなんじゃないか…

殺しても殺しても生き返るゾンビは、まさに彼ら自身の「恐怖」そのものなんじゃないか、
と思うわけです。

一方、同じゾンビ映画でも、サイモン・ペグとニック・フロストのコンビが描く、
「ショーン・オブ・ザ・デッド」
はこの対極にある映画で、ゾンビをお笑いに変えてしまう見事なコメディです。

どうせ見るなら、こっちを観ようよ。

「世界の終わり」は来るかもしれず、来ないかもしれないけど、少なくとも私が生きている間は「世界」は終わらないでね、と祈るばかりです。
そして、何より私自身がゾンビにならないように(もう半分なってる?)祈るばかりですわん。

というわけで、「ウォーキング・デッド」が好きな人には申し訳ないけど、私的には観なきゃよかったドラマでした。

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