その日、私はJR青梅線に乗り、終点の奥多摩駅で降りた。
そこは東京都とはいへ、かなり山奥である。目的地はそこからバスに乗つていくのだが、バスの待ち時間は30分程ある。
その間、駅周辺を歩き猫探しをした。残念ながら猫には会へなかつた。
さて、バスに揺られること15~20分、東京都の水がめ・奥多摩湖畔に着いた。
そこにある「奥多摩水と緑のふれあい館」といふ施設が目的地である。
そこは東京都水道局と奥多摩町が運営する、奥多摩の自然と歴史・水の大切さやダムの仕組み等をわかりやすく知ることができる施設である。
そこで、二人の大道芸人が出演するイベントが開催されたのである。その一人が、当ブログ「オペラシティの“かたわれ”」(2010.6.3)他でたびたび掲載のパントマイム芸人・バーバラ村田さんである。
写真はそのバーバラ村田さん。
東京の山奥まで大道芸を観に来た私にバーバラさんも呆れてゐるかもしれない。
しかし、一番呆れてゐるのは、私またたび自身である。なにしろ住所地の埼玉の片田舎よりここまで片道4時間ほどかかるのだから(勿論、バーバラさんの芸はそこまでして観る価値はあると思つてはゐる)。
かういふ機会でもなければこの地まで足を運んで猫探しをすることはなかつたかもしれないし。
(2010年9月11日、西多摩郡奥多摩町原、ニコンD80,トキナーAT-X280AF PRO28~80㎜F2.8,ISO800,1/125秒,f2.8)
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