今年の夏は南アルプスに行ってきました。
南アルプスに夏訪れるのは初めてです。
とにかくデカい!という印象の南アですが、その1部を歩いてみてさらにその印象は深まりました。
冬と違って緑に包まれた山々がより大きく、深く見えた旅となりました。
今回は椹島から千枚岳、悪沢岳を超えて荒川小屋までの2日間です。
仕事を納めて夕方から博多発の新幹線で静岡まで行き、静岡でネカフェ泊。
翌早朝、静鉄の登山バスに乗り込み畑薙第一ダムまで。
その後は南海フォレストの送迎バスで椹島まで行きます。
椹島で椹ドッグを食べて小腹を満たしいよいよ登山開始!
しかし天気はあいにくの雨。
新しい吊り橋を渡るといよいよ登山道に入ります。
雨が似合う森なのですが、暑くてたまりません。
段々と雨足は弱まってきました。
駒鳥池
このころには結構くたばってしまいました。
どうも南アルプスのコースタイムはキビシイように思えます。1時間以上押してしまいました。
なんとか今日の宿である千枚小屋までたどり着きました。
明日は晴れそうな雰囲気。
初日から、汗だか雨だかわからない液体でずぶ濡れ。
この日は人が多いようで避難小屋での宿泊となりましたが、なかなか快適でした。
夕食のハンバーグもウマいのです。
夕食時に小屋のおじさんが、明日は午後から天気が崩れるだろうと予言していたので、それを信じて翌朝は早めに出ることにしました。
山小屋スタッフのいうことは聞いておくべきです。以前も後立キレット小屋のスタッフの助言を聞き、難無きを得たことがあります。
2日目
暗いうちから出発します。
小屋の前からは雲海と富士山。
高度を上げていくと天気も良くなってきました!
しかし不穏な雲も現れ、おじさんの予言通りになりそうな予感
南アルプスの夜明けは壮大でした。
今から始まる稜線歩きに期待が高まります!
始めに目指すピークは千枚岳。
千枚岳への道は様々な花が咲いていて癒されます。
そして登頂
千枚岳。
千枚岳より富士。 今回の旅は常に富士山が見守ってくれます。
次は丸山を目指します。
しかし早くも天候が崩れてきました。
丸山登頂。実は3,000メートルあるんですね。正式なピークではないようですが。
さて次はいよいよ悪沢岳に挑みます。
小雨の中、悪沢を目指し登ります。
意外と岩が多いのです。
そして頂上が近くなると…
明るくなってきました!
登頂と同時に晴れ!サービス満点ではありませんか!
百名山であり3,000m峰の悪沢岳登頂です!
悪沢頂上より富士
そして行く先には…
これから向かう荒川中岳と前岳。その奥には明日登る赤石岳!
赤石岳はとくにデカく見えました。
中岳に向かい出発すると、山頂に日が射してきました。
正直、悪沢のオマケぐらいにしか考えていなかったピークですが、なかなか登高欲をそそる山容ではないですか。
悪沢を下りながら南アの山々。
いちばん奥に白く輝く甲斐駒が目立ちます。あれに登ったのは一昨年の正月か。
そして手前には…
塩見岳!かっこいいですなあ。
こちらは去年の正月に登頂。あの頂から、この悪沢を観たときは「あの山なんだろう?」と思っていました。
さらに赤石にも日が射します。
この山は今年の正月に小赤石まで行って無念の敗退。ラクダの背を登っていると悪沢岳が良く見え、いつかはあちらも行かねばなるまいと思っていましたが、意外と早く来れました。
悪沢の下り。意外なほど岩だらけでした。
振り返る悪沢岳。後ろには富士。
今回のメインの1つである悪沢岳を最高の形で登頂することができました。
しかしサービス満点なのはここまで。
この後は予言通り雨になりました。
荒川中岳
荒川前岳
展望はありませんがこれで荒川三山コンプリート!
中岳から見る悪沢岳が楽しみだったのですが、次の機会にとっておきましょう。
雨も降っているし早々に山頂をあとに下って行きます。
カールを見下ろしながらの楽しい下り。
そして赤石岳に近づきながら荒川小屋へと下って行きます。
荒川小屋もなかなか快適。
夕食のカレーライスは絶品でした。
旅の出だしとしてはまずまずといえるのではないでしょうか。
塩見から、そして小赤石から眺めていた悪沢岳に良い形で登頂できたことは喜ぶべきことでしょう。
その魅力的な名前に負けることのない名山でした。
そして次はいよいよ、冬期に敗退した赤石岳に挑みます。