福万山
9月最後の山は福万山となりました。
この日は久々に単独行。
一人で山に向かうとき、まずどんな山旅をしたいか想像します。
今回頭に浮かんだのは静かな山。
ひとりで行くのなら、とことん孤独に。
よってあまりメジャーではない山。
くわえて寝坊したことにより時間のかからない山。
風に吹かれる気ままな旅人を気取れる稜線を持つ山。
以上を満たす山として選出されたのが福万山なのです。
今回が初になります。
さて湯布院に着いたのがすでに昼過ぎ。
道の駅で弁当やおやつを買って湯布院スポーツセンターに向かいます。
事務所で受け付けをして13:30登山開始。
ズルズルとすべる道を行くと開けた草原に出ます。
その後は樹林帯へ。
この森、前回の黒岳のそれとは違い、明るい感じです。
段々と急登となって行き
樹林を抜けてもしばらくは急登が続きます。
ここまで休憩なしで歩いてきたのですが、さすがにしんどくなって休もうかと思うと
急に勾配が緩みなだらかな稜線となったので、結局ノンストップで行きました。
この稜線は…
なかなか良いですぞ!
そして登頂。
まず目に飛び込むのは由布岳と湯布院の街。
ここから望む由布岳はちょっと無骨な感じです。
曇りで若干霞んでいるのが少々残念。
遠くにはくじゅう連山。
先週登った黒岳も良く見えます。
狙い通り誰もいない頂上でのんびり。
道の駅で買った弁当はおいしく、見た目もきれいで楽しくいただけました。
食後に温泉まんじゅうとコーヒーの組合せも良。
しばらくぼけっとしていると、小さな虫が飛んできて胸にぶつかって落ちました。
ゾウムシです。
そして
死んだふり。
しばらく死んでましたが
起きました。
ゾウムシを実際にまじまじと見たのは初めてかもしれません。
怪獣みたいな体と大きなかわいい目のギャップ萌え系昆虫です。
しばらくすると少し青空も見え始めました。
満足したので帰路につきます。
帰りもこの素敵な稜線歩きなので楽しく下れます。
雄大な景色ですなあ。
いつも登っているくじゅうや由布岳を他の山から眺めるのも良いものです。
福万山、かなり気に入りました。
山麓の樹林は紅葉がきれいでしょうね。
ミヤマキリシマも咲くようなので隠れた名山です。
静かに楽しみたいときにはうってつけの良い山を見つけることができました。