台風の影響で午後は雷雨!
との予報があちこちで出ています。
そして当然多くの人が下山を開始します。
3000mの稜線で雷は危険すぎますよね。
自分の中でもほぼ下山する方向で決まっていましたが、南岳までとりあえず行ってみることにしました。
せっかく博多からやって来たのだから少しでも多くのピークを踏んで帰ろうと思ったのです。
まずは大喰岳に向かいます。
楽しみにしていた3000mの稜線歩きですがガスって何も見えません。
しかし大喰岳の頂上直下まで来ると急に明るくなって…
槍ヶ岳が姿を現しました。
完全に見えたわけではありませんがガスをまとったお姿が良いです!
ガスで見えていなかったので気づきませんでしたが、数人登山者がいたようで歓声が聞こえました。
すぐにまたガスって真っ白になってしまいましたが、期待していなかった分嬉しかったです。
この後はガスが晴れることもなく中岳を通過し南岳に到着。
南岳山頂では雷鳥がいました。
ガスると出てくるんですよね。
そして南岳小屋で決断の時を迎えます。
大キレットを超えるか、下山して温泉にするか、です。
普通に考えれば温泉です。
温泉か…イイな。
同じように悩んでいる人がいまして一緒に悩んでいたのですが、とりあえずキレットの入り口まで行ってみようかということになり2人で歩き出します。
ちなみにこの方、槍の穂先で私の前を歩いていた人です。
そして結局大キレットへと下ってしまいます。
行くと決まったら雷が来る前にわたりきる必要があります。
間に合うか?
ガスって下が見えないのでやや高度感に欠けますが。充分スリリングです。
しかも雨が降ってきました。
足もとが滑らないよう注意しながら慎重に行きます。
濡れた長谷川ピークと飛騨泣きはさすがに緊張しました。
それでも何とか2人ともクリア!
2人でと言っても、かなり距離はとっていたし協力もしてないのですが、自分の他にも頑張っている人が近くにいるというのは大きな励みになりました。
今回の大キレットに関しては単独行とは言えませんな。
大キレットは難しいと感じるところはさほどないのですが、なかなか緊張の解けない感じでした。
落ち着いてやればできる!といった感じです。
何はともあれ難所の大キレット通過おめでとう、自分!
さて北穂高山頂に到着しましたが展望はなし。
ここから歩いてきた縦走路を振り返って感動するのが定番なのですが真っ白です。
残念。
この日は北穂高小屋に泊まります。
しばらく小屋で休んだのち外に出てみると、雨は降っているもののガスが流れ出しました。
そしてさらにガスが流れ
槍~北穂の縦走路が現れました!
しっとりと雨に濡れる槍への道も良いではないですか。
いやあ見れるとは思っていなかったので非常に嬉しいのです。
さらに時間をおいて北穂山頂に行ってみると、なんと晴れてます。
雷雨はどこへ?
大キレットから槍もきれいに出ました。
笠ヶ岳方面
雲の中から前穂出現
天気予報はずれ!
下山してたら今頃悔しがっていたことでしょう。
さらに夕暮れ時に再び山頂へ。
槍
涸沢、奥穂、吊り尾根を経て前穂
明日はこの稜線を歩ききるぞ。
おやすみ槍ヶ岳
とにかく北穂からの展望は素晴らしくいつまでも見ていたいくらいです。
へたくそな写真では伝えきれない絶景でした。
やはりあの感動は実際に山に来た人にしか味わえないものだと思います。
この調子だと明日の朝も絶景が見れそうです。
穂高岳編につづく
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