さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

産毛が無い希少品種 県内でも栽培「ネクタリン」

2022-10-02 18:33:17 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では東京・六本木で開催された、和歌山県出身者で作るユニットによる音楽イベントを取り上げた。
話を戻し、今週は「ネクタリン」と呼ばれる桃について紹介したい。


【写真】ネクタリンのひとつ「黎明」

ネクタリンの特徴は、表面に産毛が無くつるつるとしていること。それ故に「油桃(ゆとう・あぶらもも)」と呼ばれることもある。正式な和名は「ズバイモモ」という。

産毛がある一般的な桃と比べ、果肉がしっかりしていることから身崩れがしづらい。
食してみると酸味があり甘酸っぱいが、見た目から連想するスモモと違い、香りや味は桃そのものである。
酸味があることからヨーグルトを混ぜて食べる方法や、タルトやパイなどにして甘酸っぱさを活かすなど、食し方は様々。
野菜やハムなどと組み合わせ、サラダにすこともある。食物繊維の含有量が一般的な桃よりも多く、カリウムも豊富に含まれることから、健康志向の方におすすめ。

ネクタリンには「ファンタジア」「秀峰」「秀峰」「黎明(れいめい)」「サマークリスタル」「ファンタジア」という品種があるが、ネクタリンの中で最も栽培面積が広いファンタジアでも30ha未満であり、まだまだ一般的ではない品種といえる。
和歌山県内で収穫され販売されていた黎明という品種は、全国の栽培面積が3ha程度と希少。

農水省統計によると、ネクタリンの産地の第1位は長野県、2位は福島県、3位は山梨県、4位は青森県、5位は秋田県となっており、東日本での生産が中心。
旬は一般的な桃と同じ時期から出回り、品種によっては9月末まで店頭に並ぶことも。

和歌山県内では珍しいネクタリン。一風変わった桃を見つけることができれば、ぜひご賞味いただきたい。

(次田尚弘/和歌山市)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする