前号では、自家製梅干しの作り方を取り上げた。土用を過ぎ、暑さが増すこの季節。水分補給に有効とされるのが「スイカ」である。喉の渇きを潤し、夏の風物詩ともいえるスイカは、県内での栽培も盛ん。今週は県内におけるスイカの歴史と今を紹介したい。
スイカの歴史は4000年前に遡り、原産地は南アフリカとされる。世界各地で栽培されるようになったのは16世紀頃といわれ、中国にシルクロードを通って伝来したことから漢字表記が「西瓜」となったとされる。
国内で栽培が始まったのは19世紀中頃。県内では大正中期から栽培されるようになった。
主な生産地は日高地方で、昭和57年頃までは大玉スイカが主流であったが、消費者のニーズの変化に伴い、小玉スイカへの転換が進んでいる。
農水省統計によると、県内の生産量は全国20位で2390t(2020年)。近畿地方では一番の生産地となっている。
一世帯あたりの消費量は3358gで全国17位、支出額は全国12位の1443円で、全国と比べ消費量が多くなっている。
県内で多く栽培されているのが「ひとりじめ」という品種。大玉スイカに負けないシャリっとした食感で、糖度は13度から14度。この品種には複数の種類があり「ひとりじめ7」「ひとりじめHM」などが県内で多く栽培され、1玉1000円から1500円程度で販売されている。
スイカは水分が豊富で、エネルギーとなる糖分も含まれるため熱中症対策に有効。
少量の塩をかけて食べる地域もあり、塩分補給という意味で理にかなっている。100gあたり120㎎のカリウムが含まれており、摂り過ぎた水分を排出する機能がある。
また、シトルリンというアミノ酸が含まれ、血流を促しむくみを取る効果があるとされる。
夏真っ盛りのこの時期。県内産のスイカを食べて乗り切りたい。
(次田尚弘/和歌山市)
スイカの歴史は4000年前に遡り、原産地は南アフリカとされる。世界各地で栽培されるようになったのは16世紀頃といわれ、中国にシルクロードを通って伝来したことから漢字表記が「西瓜」となったとされる。
国内で栽培が始まったのは19世紀中頃。県内では大正中期から栽培されるようになった。
主な生産地は日高地方で、昭和57年頃までは大玉スイカが主流であったが、消費者のニーズの変化に伴い、小玉スイカへの転換が進んでいる。
農水省統計によると、県内の生産量は全国20位で2390t(2020年)。近畿地方では一番の生産地となっている。
一世帯あたりの消費量は3358gで全国17位、支出額は全国12位の1443円で、全国と比べ消費量が多くなっている。
県内で多く栽培されているのが「ひとりじめ」という品種。大玉スイカに負けないシャリっとした食感で、糖度は13度から14度。この品種には複数の種類があり「ひとりじめ7」「ひとりじめHM」などが県内で多く栽培され、1玉1000円から1500円程度で販売されている。
【写真】県内で栽培が盛んな「ひとりじめ」
スイカは水分が豊富で、エネルギーとなる糖分も含まれるため熱中症対策に有効。
少量の塩をかけて食べる地域もあり、塩分補給という意味で理にかなっている。100gあたり120㎎のカリウムが含まれており、摂り過ぎた水分を排出する機能がある。
また、シトルリンというアミノ酸が含まれ、血流を促しむくみを取る効果があるとされる。
夏真っ盛りのこの時期。県内産のスイカを食べて乗り切りたい。
(次田尚弘/和歌山市)