廃業した料亭「船場吉兆」(大阪市中央区)の本店に勤めていた女性社員が31日、大阪市内で記者会見し、湯木正徳前社長(74)が使い回しを主導していた実態を証言、「何とも言えない威圧感で『なぜ』と言える雰囲気ではなかった」と明かした。廃業日に突然解雇されたことについて「長年勤めたのに退職金もない」と訴え、加入する「アルバイト・派遣・パート関西労働組合」は31日、同社に団体交渉を申し入れた。
会見した女性は30歳代で、十数年前に採用され、仲居として勤務。調理場の従業員が手つかずの料理を容器に移して残すのを入社時から見ていたといい、アユの塩焼きや刺し身のつまは、毎日のように使い回しが行われていた、とした。
湯木前社長が「何を捨てているんだ」と従業員を怒る声が調理場から聞こえたこともあったとし、「店では怖くて上司に意見を言えなかった」と振り返った。
女性によると、本店では廃業日の28日朝、従業員を集め、湯木佐知子社長(71)が突然、涙ながらに廃業と解雇を発表。その後は弁護士が「退職時の手続きについて」と書いた紙1枚を配っただけで、「正午以降、このビルにはいられなくなる。荷物をまとめて(出てくれ)」と指示され、ぼうぜんとしたという。「一方的な通告で、就職先のあっせんも詳しい退職手続きの説明もない。最後の最後までひどい会社だ」と悔しさをにじませた。
同社の代理人の弁護士は「破産手続きの中で退職金を支払える可能性があることを説明しており、主張は理解しがたい」としている。
(読売新聞より引用)
ほんまに「船場吉兆」はヒドイ会社だ。ついでに言っておくと、今、新宿西口に「おかしな形のビル」を建てた「東京モード学園(開校準備中)」も社内での社員の扱いはひどくて、何人もの人が辞めていると聞いた。企業の内部は分からない事だらけだ。