ベティ・デイヴィス(Bette Davis,1908年4月5日-1989年10月6日)はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ローウェル出身の女優である。本名ルース・エリザベス・デイヴィス。あだ名は「5番目のワーナー兄弟」や「フィルムのファーストレディ」とも言われていた。
生涯・人物
幼いとき両親が離婚して、早くから母や姉から自立せねばならなかった。ハイスクール在学中から、ダンスや演技を学び俳優を目指した。芸能専門学校に在校したのち、オフブロードウエイでの舞台俳優の経験を経て、1929年にブロードウェイの舞台でデビュー。
しかし、映画女優の道を選び1930年後半彼女はユニヴァーサル映画によって雇われた。 ハリウッドに到着したとき、どんな映画スターにも似ていなかったので、彼女の列車を迎えに行ったスタジオ代表は彼女を見つけることができずに手ぶらで帰ったという。ユニヴァーサルの『悪い妹』(1931)で映画デビューを果たす。ユニヴァーサル時代は失敗作ばかりだったので、翌年の『The Man Who Played God』(1932)で注目していたワーナー・ブラザースとの間に7年間の専属契約を果たす。
1934年、RKOに客演したジョン・クロムウェル監督の『痴人の愛』(原作はサマーセット・モームの『人間の絆』)が評判となり、以後演技派の大女優への道を歩む。代表作はアカデミー主演女優賞を獲得した『青春の抗議』(1935)、『黒蘭の女』(1938)をはじめ、『化石の森』(1936)、『札付き女』(1937)などがある。1938年から1942年まで、5年連続でアカデミー賞にノミネートされたのは、グリア・ガースンと並び、アカデミー賞史上空前の記録である。
また、1941年10月には米国映画芸術アカデミー(AMPAS)に女性としてはじめて会長に就任する。しかし2ヶ月後には退任。表向きは多忙であるということだったが、実は彼女を使ってアカデミー賞を有利にもってこさせようとする映画会社側の態度に辟易したためであるという(別説もあり)。
『イヴの総て』 (1950)
1940年代後半はあまりぱっとしなかったが、病気のクローデット・コルベールに代わって出演した1950年の『イヴの総て』では迫力ある演技を見せ、一躍悪女で大スターという映画史上でも珍しいポジションを得た。
また、『風と共に去りぬ』(1939)にも出演の予定があったのだが、製作者のデヴィッド・O・セルズニックの意向などで、結局主演できずに、彼女は非常にくやしがったという。
1960年以降はライバルのジョーン・クロフォードと共演した『何がジェーンに起こったか?』(1962)、『誰が私を殺したか?』(1964)、『ふるえて眠れ』(1964)などで一癖ある独特の性格女優として真価を発揮した。ちなみにジョーン・クロフォードとは犬猿の仲で、デイヴィスが「彼女の座った後の便座には座りたくない」と言ったという。
1987年には『八月の鯨』で、リリアン・ギッシュとともに人生の黄昏を迎えた老姉妹を演じて人々を感動させた。生涯にアカデミー賞を10回ノミネートされたのも空前の記録であった。
1989年、フランスのヌイイでガンのために死去。4回の結婚歴がある。彼女は、実はウィリアム・ワイラーを愛していたのだが、彼の妻から反対されて結婚できなかったという。
AFI(米国映画協会)は、1977年に生涯功労賞を授与し、そしてまた「最も偉大な女優50人」で第2位として選んだ。また、AFIが選出した「100人のヒーロー・ヒロインと悪者たち」の中で、フェイ・ダナウェイと並び2作品が入っている。第33位の『偽りの花園』(1941)でのレジーナ・ギデンズ役と、第34位『何がジェーンに起こったか?』(1962)のベビー・ジェーン・ハドソン役である。
2007年、米郵政公社はデイヴィスの生誕100周年を記念して切手を発行した。
出演作品
•痴人の愛 Of Human Bondage (1934)
•青春の抗議 Dangerous (1935)
•化石の森 The Petrified Forest (1936)
•札付き女 Marked Woman (1937)
•黒蘭の女 Jezebel (1938)
•愛の勝利 Dark Victory (1939)
•月光の女 The Letter (1940)
•偽りの花園 The Little Foxes (1941)
•情熱の航路 Now, Voyager (1942)
•イヴの総て All About Eve (1950)
•何がジェーンに起ったか? What Ever Happened to Baby Jane? (1962)
•誰が私を殺したか? Dead Ringer (1964)
•ふるえて眠れ Hush... Hush, Sweet Charlotte (1964)
•ナイル殺人事件 Death on the Nile (1978)
•八月の鯨 The Whales of August (1987)
(ジャケットの手前の女性がベティ・デイヴィス)
内容紹介
欲望うずまく演劇界――一人の女優の成功劇をドラマティックに描いた傑作ドラマ!
<キャスト&スタッフ>
マーゴ…ベティ・デイビス
イヴ…アン・バクスター
アディソン…ジョージ・サンダース
クローディア…マリリン・モンロー
監督・脚色:ジョセフ・L・マンキーウィッツ
製作:ダリル・F・ザナック
原作:メリー・オア
●字幕翻訳:岡枝慎二
<ストーリー>
満場の拍手喝采の中、スターの座を手にしたイヴ。恩人である大女優を欺き、数々の策謀を巡らせてついに演劇界の頂点にのし上がった。しかし、そんな彼女を陰で見つめる少女たちがいた。まるで大女優を夢見ていた頃のイヴのように…。大スター、ベティ・デイビスの貫禄に圧倒され、野心的な新進女優、アン・バクスターのきらめきに魅了される必見作。マリリン・モンローの出世作でもある。
<ポイント>
◎1950年度アカデミー賞6部門受賞(作品賞/監督賞/脚色賞/助演男優賞(ジョージ・サンダース)/衣装デザイン賞/録音賞)
■大スター、ベティ・デイビスの貫禄に圧倒され、野心的な新進女優、アン・バクスターのきらめきに魅了される必見作。
■マリリン・モンローが新進女優として出演。初々しい魅力をふりまいている。
<特典>
●オリジナル劇場予告編
●FOX作品予告編
●キャスト・ギャラリー
Amazon.co.jp
1950年度アカデミー賞作品 / 監督 / 助演男優(批評家アディスン役のジョージ・サンダース) / 脚本 / 録音 / 黒白衣裳デザイン、そしてアーヴィング・サルバーグ賞を受賞。若き演劇少女の大胆不敵な世渡りと野心を通して、人間の醜い欲望を赤裸々に描いていく名匠ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督の骨太な人間ドラマである。
新進女優のイヴ・ハリントン(アン・バクスター)にアメリカ演劇界最高の名誉であるセーラ・シドンス賞が授与された。壇上の彼女に喝采が贈られる中、数人の者たちだけ、なぜか冷めた表情をしていた。8か月前、大女優マーゴは田舎から出て来た娘イヴを紹介された。イヴの哀しい身の上に同情したマーゴは、彼女を自分の秘書にする。しかしイヴは、次第にマーゴの周囲にこびては取り入りようになり…。
カンヌ国際映画祭でも審査員特別賞とB・デイヴィスが女優演技賞を受賞。その時期、ショービジネス界の内幕を暴露しているあたりも大胆不敵。ラストのオチも素晴らしい。(的田也寸志)
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内容紹介
ハリウッドの内幕を描くサイコ・サスペンス!
子役スター"ベビー・ジェーン"として一時代を画したジェーン、遅咲きながら実力派女優として名を馳せた姉ブランチ。だが、その人気絶頂期にブランチが車の事故で下半身不随になって以来、姉妹は人目を避けるかのようにふたりきりで暮らしていた。その孤独な日々の中、ジェーンは過去の栄光を追い、次第に奇行が目立ち始める。歩けないブランチを精神的に追い詰めた彼女は、ついに暴力をふるって姉を部屋の中に監禁するのだった…。
主演B・デイビス(「イヴの総て」)、J・クロフォード(「グランドホテル」)名優2人の鬼気迫る演技が観る者を圧倒!人間の狂気の壁を鋭くえぐる巨匠R・オルドリッチ(「攻撃」)、戦慄のサイコ・サスペンス!!
内容(「Oricon」データベースより)
屋根裏に住む老姉妹の間に巻き起こる嫉妬と執念を鋭く描いた、ベティ・デイビス、ジョーン・クロフォード共演による戦慄のサイコ・サスペンス。
本当に「演技が神憑り的」でとんでもないほど凄い女優さん。老齢になって出た『八月の鯨』の抑えた演技も好きだ。でも、僕は『何がジェーンに起ったか?』の怖い彼女が好き。必見!!!!!!!!
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生涯・人物
幼いとき両親が離婚して、早くから母や姉から自立せねばならなかった。ハイスクール在学中から、ダンスや演技を学び俳優を目指した。芸能専門学校に在校したのち、オフブロードウエイでの舞台俳優の経験を経て、1929年にブロードウェイの舞台でデビュー。
しかし、映画女優の道を選び1930年後半彼女はユニヴァーサル映画によって雇われた。 ハリウッドに到着したとき、どんな映画スターにも似ていなかったので、彼女の列車を迎えに行ったスタジオ代表は彼女を見つけることができずに手ぶらで帰ったという。ユニヴァーサルの『悪い妹』(1931)で映画デビューを果たす。ユニヴァーサル時代は失敗作ばかりだったので、翌年の『The Man Who Played God』(1932)で注目していたワーナー・ブラザースとの間に7年間の専属契約を果たす。
1934年、RKOに客演したジョン・クロムウェル監督の『痴人の愛』(原作はサマーセット・モームの『人間の絆』)が評判となり、以後演技派の大女優への道を歩む。代表作はアカデミー主演女優賞を獲得した『青春の抗議』(1935)、『黒蘭の女』(1938)をはじめ、『化石の森』(1936)、『札付き女』(1937)などがある。1938年から1942年まで、5年連続でアカデミー賞にノミネートされたのは、グリア・ガースンと並び、アカデミー賞史上空前の記録である。
また、1941年10月には米国映画芸術アカデミー(AMPAS)に女性としてはじめて会長に就任する。しかし2ヶ月後には退任。表向きは多忙であるということだったが、実は彼女を使ってアカデミー賞を有利にもってこさせようとする映画会社側の態度に辟易したためであるという(別説もあり)。
『イヴの総て』 (1950)
1940年代後半はあまりぱっとしなかったが、病気のクローデット・コルベールに代わって出演した1950年の『イヴの総て』では迫力ある演技を見せ、一躍悪女で大スターという映画史上でも珍しいポジションを得た。
また、『風と共に去りぬ』(1939)にも出演の予定があったのだが、製作者のデヴィッド・O・セルズニックの意向などで、結局主演できずに、彼女は非常にくやしがったという。
1960年以降はライバルのジョーン・クロフォードと共演した『何がジェーンに起こったか?』(1962)、『誰が私を殺したか?』(1964)、『ふるえて眠れ』(1964)などで一癖ある独特の性格女優として真価を発揮した。ちなみにジョーン・クロフォードとは犬猿の仲で、デイヴィスが「彼女の座った後の便座には座りたくない」と言ったという。
1987年には『八月の鯨』で、リリアン・ギッシュとともに人生の黄昏を迎えた老姉妹を演じて人々を感動させた。生涯にアカデミー賞を10回ノミネートされたのも空前の記録であった。
1989年、フランスのヌイイでガンのために死去。4回の結婚歴がある。彼女は、実はウィリアム・ワイラーを愛していたのだが、彼の妻から反対されて結婚できなかったという。
AFI(米国映画協会)は、1977年に生涯功労賞を授与し、そしてまた「最も偉大な女優50人」で第2位として選んだ。また、AFIが選出した「100人のヒーロー・ヒロインと悪者たち」の中で、フェイ・ダナウェイと並び2作品が入っている。第33位の『偽りの花園』(1941)でのレジーナ・ギデンズ役と、第34位『何がジェーンに起こったか?』(1962)のベビー・ジェーン・ハドソン役である。
2007年、米郵政公社はデイヴィスの生誕100周年を記念して切手を発行した。
出演作品
•痴人の愛 Of Human Bondage (1934)
•青春の抗議 Dangerous (1935)
•化石の森 The Petrified Forest (1936)
•札付き女 Marked Woman (1937)
•黒蘭の女 Jezebel (1938)
•愛の勝利 Dark Victory (1939)
•月光の女 The Letter (1940)
•偽りの花園 The Little Foxes (1941)
•情熱の航路 Now, Voyager (1942)
•イヴの総て All About Eve (1950)
•何がジェーンに起ったか? What Ever Happened to Baby Jane? (1962)
•誰が私を殺したか? Dead Ringer (1964)
•ふるえて眠れ Hush... Hush, Sweet Charlotte (1964)
•ナイル殺人事件 Death on the Nile (1978)
•八月の鯨 The Whales of August (1987)
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(ジャケットの手前の女性がベティ・デイヴィス)
内容紹介
欲望うずまく演劇界――一人の女優の成功劇をドラマティックに描いた傑作ドラマ!
<キャスト&スタッフ>
マーゴ…ベティ・デイビス
イヴ…アン・バクスター
アディソン…ジョージ・サンダース
クローディア…マリリン・モンロー
監督・脚色:ジョセフ・L・マンキーウィッツ
製作:ダリル・F・ザナック
原作:メリー・オア
●字幕翻訳:岡枝慎二
<ストーリー>
満場の拍手喝采の中、スターの座を手にしたイヴ。恩人である大女優を欺き、数々の策謀を巡らせてついに演劇界の頂点にのし上がった。しかし、そんな彼女を陰で見つめる少女たちがいた。まるで大女優を夢見ていた頃のイヴのように…。大スター、ベティ・デイビスの貫禄に圧倒され、野心的な新進女優、アン・バクスターのきらめきに魅了される必見作。マリリン・モンローの出世作でもある。
<ポイント>
◎1950年度アカデミー賞6部門受賞(作品賞/監督賞/脚色賞/助演男優賞(ジョージ・サンダース)/衣装デザイン賞/録音賞)
■大スター、ベティ・デイビスの貫禄に圧倒され、野心的な新進女優、アン・バクスターのきらめきに魅了される必見作。
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1950年度アカデミー賞作品 / 監督 / 助演男優(批評家アディスン役のジョージ・サンダース) / 脚本 / 録音 / 黒白衣裳デザイン、そしてアーヴィング・サルバーグ賞を受賞。若き演劇少女の大胆不敵な世渡りと野心を通して、人間の醜い欲望を赤裸々に描いていく名匠ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督の骨太な人間ドラマである。
新進女優のイヴ・ハリントン(アン・バクスター)にアメリカ演劇界最高の名誉であるセーラ・シドンス賞が授与された。壇上の彼女に喝采が贈られる中、数人の者たちだけ、なぜか冷めた表情をしていた。8か月前、大女優マーゴは田舎から出て来た娘イヴを紹介された。イヴの哀しい身の上に同情したマーゴは、彼女を自分の秘書にする。しかしイヴは、次第にマーゴの周囲にこびては取り入りようになり…。
カンヌ国際映画祭でも審査員特別賞とB・デイヴィスが女優演技賞を受賞。その時期、ショービジネス界の内幕を暴露しているあたりも大胆不敵。ラストのオチも素晴らしい。(的田也寸志)
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内容紹介
ハリウッドの内幕を描くサイコ・サスペンス!
子役スター"ベビー・ジェーン"として一時代を画したジェーン、遅咲きながら実力派女優として名を馳せた姉ブランチ。だが、その人気絶頂期にブランチが車の事故で下半身不随になって以来、姉妹は人目を避けるかのようにふたりきりで暮らしていた。その孤独な日々の中、ジェーンは過去の栄光を追い、次第に奇行が目立ち始める。歩けないブランチを精神的に追い詰めた彼女は、ついに暴力をふるって姉を部屋の中に監禁するのだった…。
主演B・デイビス(「イヴの総て」)、J・クロフォード(「グランドホテル」)名優2人の鬼気迫る演技が観る者を圧倒!人間の狂気の壁を鋭くえぐる巨匠R・オルドリッチ(「攻撃」)、戦慄のサイコ・サスペンス!!
内容(「Oricon」データベースより)
屋根裏に住む老姉妹の間に巻き起こる嫉妬と執念を鋭く描いた、ベティ・デイビス、ジョーン・クロフォード共演による戦慄のサイコ・サスペンス。
本当に「演技が神憑り的」でとんでもないほど凄い女優さん。老齢になって出た『八月の鯨』の抑えた演技も好きだ。でも、僕は『何がジェーンに起ったか?』の怖い彼女が好き。必見!!!!!!!!
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