上杉家伝来の名刀から
太刀 越後國住行光作 天文二十三年二月吉日
天文年間の越後の刀工。作品を見る機会のない刀工なので、ちょっと驚いた。長寸で身幅がありがっしりとした造り込み。茎が長く、長巻のような使い方をされたのであろう、攻撃的な実用武器だ。地鉄は板目が強く肌立って、決して綺麗というわけではないのだが、迫力がある。茎尻の形が加州茎であり、加賀刀工の流れを受けているものか。映りの立つ地鉄も凄みがあり、刃文は小模様に、互の目、小乱、小丁子が交じる複雑な焼刃に、二重刃、三重刃が現われ、さらに無数の小足状の働きが入り、ここも迫力がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/a7/f1d56e0ccb10202a89df33a6b969b050.jpg)
太刀 越後國住行光作 天文二十三年二月吉日
天文年間の越後の刀工。作品を見る機会のない刀工なので、ちょっと驚いた。長寸で身幅がありがっしりとした造り込み。茎が長く、長巻のような使い方をされたのであろう、攻撃的な実用武器だ。地鉄は板目が強く肌立って、決して綺麗というわけではないのだが、迫力がある。茎尻の形が加州茎であり、加賀刀工の流れを受けているものか。映りの立つ地鉄も凄みがあり、刃文は小模様に、互の目、小乱、小丁子が交じる複雑な焼刃に、二重刃、三重刃が現われ、さらに無数の小足状の働きが入り、ここも迫力がある。
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