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▲シナリオ作りの教科書!? 朝ドラ「まんぷく」の脚本が実に良い!!
自由が丘大人の音楽教室の新沼健です。
「自由が丘大人の音楽教室」とは関係無い、映画・ドラマの感想、美味しかった料理、世相について思うことなどをこちらに書いています。
先週の朝ドラ「まんぷく」は、福子の助言から「ダネイホン」のターゲットを病院に絞り、順調に販路を広げる萬平と、いきなり踏み込んできたMPという驚きの展開でした。
実際の安藤百福に降り掛かった災難は、雇っていた地元の若者に支給していた「奨学金」は所得として源泉徴収するべき、という脱税に関するGHQの嫌疑でした。
安藤百福は弁護団を結成して、徹底的に法廷闘争を戦い、無罪を勝ち取る方針でしたが、収監が長期に亘り家族の生活を案じていたこともあり、「訴えを取り下げればすぐに釈放する」というGHQからの申し出に応じました。
私はネタバレ覚悟で「魔法のラーメン発明物語」を読了していましたので、この実話をそのまま脚本にしても、見て面白いものになりそうもないと思っていましたので、どうなるのかと思っていました。
ドラマでは、旧陸軍倉庫の床下に隠されていた手榴弾、食料確保のためのダイナマイト漁からGHQへの反逆!?という実に絵になるドラマに仕立て直していることに成功しています。
史実をあたっても、安藤百福が旧軍の手榴弾でダイナマイト漁をしたという話が見つかりませんので、これは脚本家の着想でしょう。
実に素晴らしいとしか言いようがありません。
朝ドラ「まんぷく」は歴史に名を残す名ドラマになるかもしれません。
是非とも私の期待を裏切ることなく、面白いままで3月末まで突き進んでほしいものです。