▲秋ドラマ雑感 盛り込み過ぎで最後が雑になってしまった「ファーストペンギン」
視聴していた秋ドラマが次々と最終回を迎え始めているのでその雑感です。
「萩大島船団丸」と坪内知佳さんの”奇跡の実話”を元に、脚本に森下佳子を起用したドラマ「ファーストペンギン」ですが、実話ベースというリアリティと、そんな話があったんだ、という意外感がなかなか秀逸で、最終回まで次週が待ち遠しいくらいに楽しめました。
ドラマのベースになった「萩大島船団丸」では、一般家庭でも利用できるよう、リアル「お魚ボックス」である、「萩大島の粋粋BOX」を購入できるようになっていて、私はドラマ放映中に2度注文し、その桁違いの鮮度の良さ=食べた魚の美味しさに衝撃を受けました。
それ故、「お魚ボックス」が急速に都会のレストラン、飲食店に受け入れられ、品質を認知され、リピートされるという過程に物凄いリアリティを感じました。
食べ物の美味しさは、いくら画面上で「美味しい!」とか「うまっ」とか俳優に言わせても、そうそう実感することは出来ませんが、試しにリアル「お魚ボックス」を購入して魚をさばき、料理して食べてその美味しさにビックリするという体験を経るとことで、これ以上無いほど実感することが出来ました。
実話を取り入れたであろうエピソードも上手く物語に溶け込んでいて、さすが、脚本に森下佳子を起用しただけのことはあると納得させられます。
しかしながら、最終盤の展開は少々雑すぎるなあ、という感想が否めません。
最初からパート2をやるつもりで、パート1では、もっと浜に寄り添った、ローカルな物語展開で良かったのではないかと思いました。
主演の奈緒、助演の堤真一、梅沢富美男などとても良かったと思います。
ミスキャスト感が無いことも(Jとか下手くその要らんもんが混じってなかった)作品のクオリティを上げたように思います。