いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

びびりそうですね、就職活動本

2010年08月04日 | 読書
 書店で「○○内定」というようなタイトルの就職活動本を立ち読みしました。私よりかなり若い学生さん対象の本です。就職が厳しくなっているこのご時世、このような本を読まれている学生さんも多いのではないかと思います。仕事というものは、確かに厳しいものなのかもしれませんが、書いている内容も本当に厳しいですよね。勉強は当然のこと、サークル、アルバイト、遊び、恋愛、すべての面においてアクティブかつテンション高く取り組み、しかもそのときの内容が具体的に言葉で表現できるぐらい活性化させておかなければならないようです。(ちなみに恋愛でも、ある雑誌によると、20歳までに○○をなくしておかないと遅れていると焦っている学生さんもいるとあってびっくりしました。確かに恋愛が大切だと思う気持ちはわかります。しかしそのようにとらわれることは決してないのに。焦ることはないのに。)自己分析というもんですね。そして、そこまで自分はできていない、と思える人たちは、卒業までに慌てていろいろな活動をするようになるか、またはそのままなりになんとか乗り切ろうと思うか、あまりの恐ろしさに回れ右をするか、ということになりそうです。または果敢にぶつかっても、企業から冷たいあしらいをうけることもあります。その上、自己分析というものだけではだめで、企業の業界研究も必要ときています。しかも受ける会社が多ければ多いほど多くの研究が必要になります。自分の将来にかかっているのだから当然なのかもしれませんが。それだけでも大変なのに、この不況ときています。本当に大変だと思います。
 ちなみにこの就職活動本を読んで回れ右をしたくなる人の気持ちが私にはよく分かります。なぜなら自分がそういう人に近かったからです。勉強はがんばっていたのですが他の面で相当抜けていた学生時代の私、某書籍を読んで大変恐ろしくなり落ち込みました。全然だめではないですか(汗)それなら尊敬できる先生がいて楽しくて自分もがんばってきた(?)勉強を続ける方があっていると思いました。しかしそちらもかなりのテンションが必要だったし、相当リスクが高かったのですけどね。そう、アクティブでテンション高い人が輝いているように見えました。(じつは私も思いは熱かったのですが、テンションの表現が下手くそでした。別に輝いてなくてもテンションの表現がうまくなくても、地道にがんばっていけば道は開ける可能性もあったのかもしれないと今は思います。しかし当時の私にはそれはきつすぎました。犠牲も多かったと思うし。)
 結局その後そちらは断念し、紆余曲折しながらも某企業で働くことができました。そのときは涙が出るほどうれしかったです。だって学生時代あんなに恐ろしいと思っていた会社というものに入れたのですから。そのとき感じたことは、あの恐ろしい就職活動本を真に受ける必要はほとんどなかった、そして、できるものなら企業は新卒で入ったほうがいい、ということでした。そして大学はあてになる面もあるけれど、まったくあてにならない面もあるので、自分で考え自分の足で動くことが最も大切だということ、活用できると思えるところがあったら思いっきり活用するとよいということでした(ちなみにこれは、ある地方大学の当時新設学科の昔の例です)。就職活動本を読んで、ますます気が進まなくなっている人たち、ひょっとしたらその本は、ものすごく優秀な方を対象に書いているものかもしれません。しかし現実はそこまで立派ではなくても、働いている人たちはたくさんいます。「そういう本なんか読んでなかったよ」という人もたくさん働いています。希望している会社に入れなかったり、数社続けて落ちたりして凹みそうになっている人もいるかもしれません。しかしあなたと縁のあるところはかならずあります。とにかく凹みそうになったら、自分で抱え込んだり、結論を出したりする前に、友達でも先輩でも家族でも先生でもいい、信頼できる人にその気持ちを正直に話したらいいと思います。そうしながらも前へ進んでいけばいいと思います。ベストを尽くすのは大切ですが、辛くならないようにやり方を考えるのも大切です。
 それから自己分析に縛られるよりも、業界や企業の研究のほうが大切だと今の私は思います。もちろん資本金や福利厚生を見ておくのもありですよ。自己実現という考えも、自分の心から生まれたもので現実に即していればいいのですが、企業においてはそれにとらわれてしまうときついこともあると思います。
 それからもう一つ、組織内で希望の部署にいけたらいいけれど、そうではなくても自分はだめだと思うことはないと思います。希望の職種に後に行ける可能性もあるかもしれません。また好きなことは必ずしも会社の仕事を通してではなくても始めることはできるのです。私もピアノを再開できたしね。

 う~ん、えらっそうに書いてしまいました。○年前の自分に向けての発言かも。このブログに立ちよる学生さんはほとんどいないと思いますが、偶然でも立ちよった方がいらっしゃったら、すこしでも参考になることがあったらしていただけたらと思います。

 今も規模は縮小していますがささやかに動いてます。前書いたところは土曜日必ず出勤ということで縁がありませんでしたが(それでも承諾すればよかったのかもしれませんが、後々のことを考えたらこれでよかったと思います)