いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

似たような傾向

2010年08月22日 | ピアノ・音楽
 このごろこの曲がやたらと気になるのだ。深い深い淵に引きずり込まれそうなこわそうな出だしが忘れられなくて、いつの間にかハマっていた。もちろん深い淵からふわりと浮かびあがり、夢見るような世界が広がりながらドラマチックに高揚していくのだが。後半部の歌うようなところがいい。

リスト バラード2番 演奏 梅村知世


 何気なくネットで検索していたら、このリストのバラード2番の由来はなんと私の大好きなシューマンの「夜に」と似ているという話が目に入った。シューマンの「夜に」は「男が毎晩海に飛び込んで泳いでゆき、その恋人が彼の名を呼び、彼がそれに答え、波を超えて幸福そうに陸に泳ぎつく・・・」というような話だが、リストのバラード2番も島にいる女に対して男が泳いでいくという話が由来になっているという。そしてその話の原点は、真相ははっきりしていないものの、「アウグスト・ビュルガーの詩“レノーレ”にインスパイアされたもの」ではないかという説も書かれていた。とにかく暗い海の中を男性が泳いでいくという話に基づくという共通点を持っている。音楽もあやしそうなアルペジオからして似ているし。どうも私は男性が暗い海を女性に向かって泳いでいくような曲に惹かれやすいようだ。ちなみにバラード2番、コンクールではよく弾かれているようだが、リストのメジャーな曲ではないようだ。今まではバラードと言えばショパンのみが頭に浮かんでいた私だが、このリストのバラード2番には衝撃を受けた。

 そういうわけで私のリストの目標曲はバラード2番になるかもしれない(爆)。技術の壁を考慮に入れると今は(爆)を消したくてもどうしても消せないのだが。

 ちなみにこのリストのバラード2番を演奏した方は今日あったコンクールの決勝に出られた方です。今日の彼女の演奏ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」も動画配信されていました。素晴らしかったです。泣けました。

無題

2010年08月22日 | ピアノ・音楽
 今日はピアノにちゃんと向き合おうと思い、細かいところにも気をつけながらの練習を心がけてみた。そうしたら今度は時間がすぐにたった。しかしこのままでは一週間後のレッスンには行けない。特にシューマンのアンサンブルについては、できるようになっているのかなっていないのかいま一つぴんとこないものもある。出来ていると思っているのは自分だけだったり(汗)。技術と耳ができていないのだと思う。ちなみに同じように出来ていないものでも、ベートーヴェンは自分でも弾けていないと分かるのでまだ練習しやすい。指や手首の動き方から考えなおしたほうがよさそうなのだが、あのベートーヴェンの5番は弾いていて感情移入しやすいため、自分の音楽にしたいと積極的に思いやすいのがいい。他にも譜読みしなければいけない曲があるけれど、今はこの二曲だけでもいっぱいでしょ、と言われているような気がする。私が弾けていないのがいけないのだけど。(実は他にも本当に弾くべき曲があり、譜読みだけでも早くしておきたい気もしているのだが。)
 しかもさらに困ったことは、そういう弾くべき曲の他にも心の中の声が勝手に「この曲も弾いて」と言ってくるような場合があるのだ。今日もそういう声があがった。そういう申し出は保留もしくは無視することが専念のためにはもっともよいことなのかもしれないが、なかなかそう割り切れない。割り切れない思いに忠実なまま、3日ぐらい続けて譜読みしているうちに自然消滅ということも結構多いのだが。ちなみにレパートリーの多いといわれる人は、「弾いて」と言ってきた曲にもちゃんと最後まで向き合う人のような気がする。勿論それだけではなく、元来弾いている曲もしっかり深めていたりする。本当にいつ練習しているのだろうと思えるぐらいたくさんの曲をしっかり弾いている人もいる。集中度が違うのかな~。おそらく違うのだろう。譜読みの力も違うのかな~。おそらく違うのだろう。技術も違うのかな~。おそらく違うのだろう。私もそういう力がほしい。そう考えたら、意図的に負荷を加えるのもありなのでは、とも思えてくる。
 今は日曜日の夜。月曜日もお休みだった時期が長かったが、明日はお仕事だった。ピアノモードもONにしておきたい。昨日は全開、今日も全開、明日は閉鎖という情けないことだけにはならないように。