いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

美術館に行きました

2011年05月05日 | 日記
今日は品川にある原美術館に現代美術、渋谷のBunkamuraにフェルメールの「地理学者」をはじめとするオランダ・フランドルの絵画を見に行きました。
原美術館は現代美術を中心とした美術館で、今日は所蔵作品展ということだったのですが、生命、社会、人間の心理をえぐったような作品が多く作品から発せられるメッセージが強くて圧倒されました。ものすごくどきりとさせられ、怖い作品もありました。映像作品、空間そのものも作品の一部になっていてスリルを感じながら楽しむことができました。奈良美智のアトリエがよかったです。ぐちゃぐちゃでもあんな部屋なら夢が広がって楽しいだろうなあと。混雑していない美術館はないだろうかという話をしていたら友人に勧めてもらった原美術館、とても楽しかったです。庭も素敵でした。
今日は一ヶ所でおさめておいてもよかったのですが、前から行こうとチケットを買っていたBUNKAMURAでのフェルメールの地理学者をはじめとしたオランダ・フランドル絵画展、うっかりしていたら会期が過ぎてしまうと思い、欲張って行くことにしました。なにしろあのフェルメールの名作、見逃すわけにはいきません。こちらは予想通り人でごった返していましたができるだけしっかり見ようとゆっくり見ていきました。宗教に絡んだ絵画から人物画、風俗画へと進んでいったのですが、本当に17世紀のオランダ、フランドル地方の画家さんたちの絵は写実的だと思います。色彩感覚といい、人物や動物の表情といい、物や人々が画面から時代や空間を超えて飛び出してきそうなぐらいです。それだけでなく、ストーリー、寓意がこめられたりしているのだからたいしたものです。季節の違う花もいっしょに入れたりもして(花の絵も派手です)、富を絵であらわそうともしていたみたいです。欲張りだけど人間味があって見ていて楽しいです。そして第一のお目当てだったフェルメールの地理学者にもお会いできました。地球儀、地図、コブラン織りの織物もごまかしなく描いているそうです。そして御本人の着ている服はなんと和服!当時の地位の高い人々の間で流行していたそうです。作品から最も強く受けた印象は光の美しさでした。左側の窓から差し込み地理学者を照らす光が本当にすばらしかったです。原画を見ることができて本当によかったです!もっと見ていたかったです。

今年はラ・フォル・ジュルネへのお出かけはお休みしました(^.^;)。