いろはにぴあの(Ver.4)

音楽、ピアノ、自然大好き!

朝日町 舟川べりに行ってきました

2015-04-13 | 気になる場所、風景

 その後富山県の東方向に向かいました。富山県の東の端の町、朝日町の舟川べりの桜並木についてテレビで放送があり素晴らしかったという話を関東の友人から聞いたのです。

 確かに枝っぷりのよい桜が川べりに咲いていました。舟川、のどかそうな名前ですが、なかなか流れは激しいのですよ。風が強くて少し寒かったです。

 しかし舟川の名物は桜だけではなくて。。。

 こちらのお花も咲いているというのが欠かせないポイント!

咲いた~咲いた~♪

 そしてもっと視野を広くすると。。。チューリップは

桜並木と立山連峰

桜並木と立山連峰

桜並木と立山連峰

とともに楽しむことが出来たのでした!

欲張りさんにはぴったりのところですね♪

テレビ放送の効果と駐車場の狭さ (もしくは無いようにも思えました)のおかげで周辺はものすごい混雑でしたが、足を伸ばして出かけてよかったです。

 


富山水墨美術館に行ってきました

2015-04-12 | 気になる場所、風景

 富山県水墨美術館に行ってきました。名前の通り、近代日本の水墨画の歩みをたどる美術館で、富山でも特にお勧めの美術館のひとつ、しかも今回の企画展は横山大観(~5月10日(日) )だということでとても楽しみにしていました。

 美術館の傍には神通川が流れているのですが、その川沿いに咲いている桜から見どころがありました。

 入口です。門構えからして立派な印象です。

 門から建物の入り口に行くまでもかなりの距離がありました。それだけ敷地が広いのですね。

 そして館内に入るとまたまた大きな芝生と庭が見えました。見事な枝っぷりの枝垂桜も見えました。

 周りの景観も含めた上での美術館になっていると感じました。

 企画展の横山大観展の会場に入りました。近代日本画の創造に生涯を捧げた大観はどのような絵を描いたのでしょう。

 まず最初は人物のコーナー。力強い牛と前かがみの人物の姿勢と動きが美しい「牧童」、ヒンドゥー教の風習で神への祈りがかない感謝の気持ちを込めて灯篭を流している女性たちによる儀式が描かれた「流燈」、『荘子』に書かれている梁の恵王と料理人の長とのやりとりを描いた「游刃有余地」、凛とした陶淵明と伸び行く竹、そして後ろにいる童子があどけない「陶靖節」など印象的な絵がありましたが、人物の表情の動きが表立っては見られないものの、どの絵に描かれている人物も見ていて心温まる印象を受けました。懸命に対象に向かうその人たちの姿勢が感じとられるような気がしました。

 横山大観「牧童」

 そして自然のコーナー。輪郭がなく筆で直接対象が描かれているがゆえに空気感や雰囲気が伝わってきて深みの感じられる作品が沢山ありました。空気、光線、立体感を表すために、輪郭をはっきりさせずぼかしを使う朦朧体という画風で描いたとのことです。この朦朧体、西洋画で巧みに表現されている大気描写を生かしたいという姿勢から来た表現法は、大観の師匠の岡倉天心から伝わり、大観や菱田春草が実験的に行った表現法です。日本画を日本画たらしめている、輪郭線を否定したということと、曖昧模糊な画風から当初は日本では受け入れられなかったために「朦朧体」という呼び名で呼ばれてしまったそうですが、その新たな試みは、日本画の新しい方向性を導き出したのではという気がします。実際に彼の描いた山、海、木々、太陽、月、空の様子は生き生きとしていて独自の空気感が出ていたような気がしました。春夏秋冬の四季がはっきりしていて湿気の多い日本をよく表しているようにも思えました。それぞれの物を表面で説明するのではなく、内面を描くことで見るものに奥深い真実を問い返しているのでは、と解説にあったのですが、確かにそのように思えました。墨のぼかし具合や筆跡でもくもく感の出ている木立と光を放つ白鷺が対照的な「木立に白鷺」、淡い水墨で表した山、月、湖が美しい「湖上の月」、ひょっこり木陰から顏を覗かせたイタチの表情が愛らしい「鼬」、険しさのある山々と下の霧が美しい「雨後ノ山」、富士山とその前の荒れ狂う太平洋の波の動きが見事な「或る日の太平洋」が印象的でした。

横山大観「木立に白鷺」

横山大観「鼬」

横山大観「雨後之山」

 最後に旅のコーナー。北陸新幹線開業記念に開催されたこの企画、大観の富山への旅も伝わる内容になっています。大観が富山に訪れ立山に登ったのは今から110年前の明治35年であり、実際にその事実が分かる手紙や写真が残っており展示してありました。写真には口ひげを蓄えた横山大観、立山登山に同行したアメリカ人カーチス、当時の実業家菊池次平が写っていました。また、実際に大観は富山を描いています。カーチスと立山登山をしたときを思い出しふもと付近の街から立山を臨む様子を描いた「立山遠望」、当時の高岡市雨晴海岸地域の地主に懇願されて書いたという「雨晴義経岩」、富士山から出発し立山が最後に見えるという、立山から見たという雲海にそびえたつ富士山を描いたという「四時山水」がそうでした。

横山大観「立山遠望」

 横山大観「四時山水」から抜粋 (横長の絵になっている。一番下(絵では左端)の絵は立山連峰)

 見事な描写力と土地への愛情を感じてひたすら絵に見入るひとときでした。

 企画展の部屋を出て、常設の「下岡昭作品室」という部屋に入りました。砺波市出身の下岡昭氏の作品が多数寄贈されたことがきっかけでこの水墨美術館が作られたとのこと。エネルギーと重厚感を感じさせる墨で自然を描写した作品が印象的でした。殆ど色が付いていない作品だったのですが山や木々、滝の様子が迫るように描かれていました。

 輪郭がなくても、そして色をそこまでつけなくても、気持ちと技術が伴えば、対象をつかんで描写することができるというのが伝わってくる見ごたえたっぷりの内容でした。特に今日中心的に見ることができた横山大観について調べてみたら、まだまだ興味深いことが見つかりそうな気がしています。

 


遊覧船に乗ってきました&謎の日本産ピアノ

2015-04-07 | 気になる場所、風景

 先週末の天気は下り坂、しかしなんとか土曜日は天気が持ちそうだったので、市の中心部にある松川の遊覧船に乗ってきました。まさにその松川沿いは富山市の桜の名所のひとつなのです。

 遊覧船乗り場の前、船が待ち構えていますがその前には見事に桜が花開いていました。人は沢山いましたが早く来たのでスムーズに船に乗ることが出来ました。

 船上からの風景、乗務員さんが説明しながら進めてくれました。

 全部で七つの橋がかかっています。それぞれの橋には意味があります。橋よりもどちらかといえば桜に目を取られてしまったような気もするのですが。。。

 ひょいと岸の方を見たらこのような方に出会いました。アオサギ、いるんですよ♪

 橋もですがなんといっても満開の桜の美しかったこと!ビルの近くでもしっかり咲いていました。花のトンネルも美しかったです。まるで桜街道!

 

 船から降りて土手を歩くと至近距離から桜を見ることが出来ました。

 乗船場のそばに松川茶屋という喫茶店があったので抹茶と桜アイスをいただきました。甘くなくて食べやすかったです。桜アイスのほんのりとした香りもよかったです。

 ちなみに松川茶屋の奥には素敵な部屋があるのです。入口が目立たないのでうっかりしていたらその部屋の存在すら忘れてしまいそうなのですが、忘れませんでした、ちゃんと入れていただきました。

 そこにはピアノと

 滝廉太郎の像と生涯を紹介した掲示が。。。

 なんと松川茶屋の一室が「滝廉太郎記念館」になっていたのですね!

 しかしなぜ滝廉太郎記念館がこの富山の松川沿いにあるのでしょう?

 実は滝廉太郎は富山とゆかりのある作曲家だったのです。元々は富山の出身ではありませんが父の吉弘氏が富山県知事代理を務めたため小学校1年生の途中から3年生の途中まで旧富山城内の学校に通っていたそうです。そして富山在住の期間が「花」「雪」も含まれる組曲「四季」や「荒城の月」の曲想のもとにもなっていた可能性があると言われています。

 富山城は藩政時代は現在の城址公園の約6倍の広さがありました。しかし明治の廃城後、本丸御殿や石垣、時鐘台、内堀は残されたものの、必要のなくなった外堀は埋め立てられ、富山県中学校や県会議事堂等の新しい建物が建てられていきました。荒城の月の作詞者である土井晩翠は、戊辰戦争で悲劇の落城を遂げた会津若松の鶴ヶ城を思い浮かべて歌詞を作ったのですが、滝廉太郎はこの歌詞に惹かれて曲を作りました。その際に思い浮かべたものは自分が見てきた数々の城でしたが、その中に富山城もあり、しかもその富山城は廉太郎氏が生まれて初めて入った城であり、荒城の月の曲のベースにもなっているのではないか、と言われています。

 そして記念館に展示してあったピアノは、「マツモトピアノ」というピアノです。滝廉太郎が洋楽の研究作曲に没頭していた頃、国産ピアノの製造に情熱を傾けていた三人がいました。西川虎吉、山葉寅楠、松本新吉の三人。その中の松本新吉氏の会社「松本楽器」が作ったピアノです。

 山葉寅楠は「ヤマハ」の創業者。西川虎吉は来日中のドイツ、アメリカの技術者からオルガンの製造を学び「西川楽器製造所」を作りドイツアメリカのピアノを元に日本製のピアノを初めて作りました。そしてここでも登場する「マツモトピアノ」の創設者、松本新吉氏は西川氏に弟子入りし松本楽器製造所を設立。柔らかく上品な音色が魅力的だったそうですが最終的にはヤマハこと日本楽器に吸収されてしまいました。

 記念館内にあったピアノを弾いてみたかったのですが願いかなわず。。。

 しかし、youtubeにマツモトピアノを紹介した動画がいくつかありました。

マツモトピアノ100年物語という動画です。新吉、新治、新一の三代のピアノ技術者によるピアノ開発の歴史を語っていました。最初の新吉のピアノを紹介した動画を貼り付けます。

 明治43年製造の松本ピアノを聴いてみます♪松本ピアノ「スウィートトーン」 ドビュッシーの亜麻色の髪の乙女から始まります。2曲目(2分14秒)からは滝廉太郎作曲のメヌエットです。彼が作ったピアノ曲はこのメヌエットと、憾という曲の2曲だと言われています。メヌエットは日本初のピアノ曲かもしれませんね。

 古き国産のアップライトピアノですがとても香り高き音色だと思いました。

 

 


いよいよ

2015-04-01 | 気になる場所、風景

 自転車をひょいと走らせると。。。

 いよいよ 

いよいよ

桜の花が咲き始めました!

 これから曇り、雨になりそう。

 どんなに雨が降っても、満開の姿を見せてくれるまでは、散らないでくださいね♪