立山日和、続きました♪今度はちょっと足を伸ばしました。
富山県の東部と西部とを分けていると言われる呉羽山。そこからの景観は素晴らしいとのことだったので。
最も眺めが良いと言われる呉羽山公園展望台。到着するなりこのような凛々しく堂々たる風貌の青年の銅像が目に入りました。飛鳥時代のクラーク博士のようですね!
いや、彼は佐伯有頼という飛鳥時代の人物で、立山を開山したと言われる方なのです。その後越中ではこの有頼を見習って立山を登るのを目標として子供たちを育てるようになったと案内に書かれていました。
佐伯有頼氏を手前に臨んだ立山連峰の風景です。大志を抱いて立山を目指せ、と語っているようです!
銅像の手前からは山々をさらによく見ることが出来ました。それにしても本当に美しいですね。現地はものすごく寒いのでしょうけどね。
紅葉も美しい季節。色とりどりの葉で楽しませてくれました。
次に高岡市の雨晴海岸に向かいました。手前の島と遠方に見える立山連峰、そして日本海。この自然の美しさに万葉の歌人大伴家持もすっかり虜になり多くの歌を詠んだそうです。2014年、本当に最近ですが「世界で最も美しい湾クラブ」として日本では松島の次に選ばれました。
雨晴の語源ですが、源義経がここを通りかかった時、にわか雨にあったもののこの海岸の岩に家来ともども雨宿りしたのが由来だと、看板に書かれていました。左の写真がその海岸です。そして右の写真は源義経が雨宿りしたと言われる雨晴岩です。神聖な岩として神社のようになっています。
そして海岸に向かいます。ごつごつした大きな石の上を足元を見ながら歩いていきました。手前の松の生えている島、そして向こう側の立山連峰の組み合わせが誠に美しいです!
ちょっと違う石の上に乗って撮影してみました。こちらは海、立山は山、遥かに離れているのにこんなにしっかりと見えるなんて嬉しいですよね!
この雨晴海岸の絶景スポットは意外に歩くところが少なかったです。しかし大きな石がある岩場は気を付けてあるかないと転んでしまいそうでした。家族連れがこの島と山を眺めようとやってきていました。
名残惜しい思いを残しながらも退散し、近くの二上山という山に向かいました。
大伴家持が越中の国司として、現在の高岡市の伏木に赴任した時にも二上山を題材とした歌を詠んでいます。季節は立夏なのですがこんな歌もありました。
玉くしげ 二上山に 鳴く鳥の 声こゑの恋しき 時は来きにけり
そういう歴史があるからでしょうか、二上山の中を通る道は万葉ロードと呼ばれています。
こちらも紅葉まっさかりと言った感じでした。
平和の鐘のあるところ、展望台と降りてみたのですが、最も立山連峰が綺麗に見えたように思えたのは、西端の城山公園というところでした。高台からなので見える風景が違います。目の前にあるのは高岡の市街地や水田、畑です。
少し見る場所を変えてみました。
画面の中央あたりには、新湊大橋という橋が見えます。その近くには帆船海王丸が浮かんでいて海王丸パークとなっています。
少し歩いていくと大きな観音像が目に入りました。平和観音像と言われ、世界平和と人類の繁栄を祈願して高岡市制80周年を記念して昭和45年に建てられたそうです。それもですが背景の雲の美しさにも見とれてしまいました。
二上山の南西部には小矢部川が流れています。急流河川が多く平野部の割合が少ない富山県内の川ですが、この小矢部川は平野部を流れている割合が70%と多く、写真のように美しく蛇行しながら流れています。印象的な夕方の空とともに、忘れがたいシーンとなりました。
以上、晴天が続いた中、白き立山連峰を複数のスポットから見てみました。まだまだよき景観スポットがありそうです。
山とともに美しくユニークな自然環境をこれからも楽しみたいと思います。