いろはにぴあの(Ver.4)

音楽、ピアノ、自然大好き!

急がば回れ、だけど

2018-05-29 | ピアノ、音楽

 譜読み、私にとってはピアノの練習で最も楽しい時期。念願の曲を音にできる瞬間のわくわく感は何物にも代えがたい。そして、早く弾けるようになりたいと思うのだが、急げば急ぐほど、間違った譜読みをしたり、弾くのに都合の悪い癖がついたりしやすい。ついつい指使いもいい加減な状態、ごまかした状態で最後まで通し、後で振り返って訂正するという二度手間状態。本当はそういうときほど、焦らずに丁寧にすることが大切。演奏活動をされているある先生が、急げば全体をざっと把握し、あとは一つ一つの要素を自分の頭と体が"把握"するまで進まないのが大切と書かれていた。確かにそれは厳しいし、時間がかかるけれどそうしたほうが確実に弾けるようになるだろうと思った。

 そこで、モーツァルトの新曲、その先生が書かれていたのを実行すべく、楽曲を把握するために楽譜に調性、音型の反復、和音など気になる所を蛍光ペンで書いてみた。調性や反復個所はわかるけど、和音は難しい。終止の形や、あの独特なうっとり感の源と思える倚音だなと思えるところは何となく分かったけれど和音記号はなかなかつかめなくて。しかし、なにしろ、慣れていない作業で、あっという間に時間が経過。そういうことをしていたら、時間がなくなる。早く弾きたい、弾く時間がなくなったらさみしいから。そこでその作業は途中までやって残りは次の日以降に延期。それにしても、この曲音が飛ぶ場所、結構多いし、飛んだ後の着地、しりもちつきそうなところが多いな。飛ぶ直前にがたつくのもなんとかしたい。がたつかずに弾ける速さから慣れるしかないのかな。シンプルそうな譜面の背後にあるハードル、乗り越えたい。それにしても、この曲、分からないなりにも、音数が少ない箇所でも、こんな音の組み合わせをよく思いついたと感嘆出来るところがいくつもあって、それこそ天才なるが故なのだと感嘆しているのだった。


美女平散策

2018-05-27 | 気になる場所、風景

 貴重なオフで晴天、こういう日こそ、大自然に触れるしかない、ということで、美女平に行ってきた。

はじめに、美女平駅前にあった杉から。

 

散策道、入った途端険しすぎる階段が待ち構えていた。だれにとっても歩きやすい道だとあったけど、入り口には要注意とは書いたほうがよいのではないのかな。足元が気になったのでそこでは写真を撮ってません。

しかし険しい階段を抜けたら、みずみずしい緑が待っていた!

 さらに歩くと、美女平名物、立山杉に遭遇!

 しっかり生えている杉もあるけれど、途中で風に飛ばされたような杉や、根が見えている杉にも遭遇。このような杉、確か、入善の、杉沢の沢杉にそっくりだ。ただ、杉沢とは違って、下に水は、流れていないけれど。

 風貌も個性に溢れていて何でもありという感じ。みんな違って、みんないい♪

 杉以外にはかわいらしい花にも出会った。このピンクの花は、イワウチワという花、宇奈月町の花のひとつでもあり、田中澄江氏が『花の百名山』という本でも紹介した花でもあるようだ。

 

 そしてこちらはスミレのようだ、街で見るパンジーなどと比べたらはるかに小さい。

 そして食卓に時々あがるこんな方たちにも。

 森の道を抜けたら車道に。あの階段坂をふたたび通るのはきつかったので帰り道は車道を通って美女平駅へ。

 アルペンルート沿いにも大きな立山杉を発見!

 そして道路沿いにも華やかなピンク色が!花の名前、分かったら、追記する。

追記)タニウツギ(漢字では「谷空木」)という、田植えの時期に日本海側でよく咲く花だということが分かった。色が美しいため鑑賞目的になる一方で、燃えるように美しいことから火事を連想するとのことで忌み嫌っている地方もあるようだ。

 限られた時間内での散策、期待していた野鳥には巡り合えなかったけれども、美しい自然にどっぷり浸ることができて、リフレッシュになった。

 また立山方面、機会を見つけて足を運びたい!ナチュラリストさんの解説も、聞いてみたいな。

 

 


あの曲の卒業式

2018-05-27 | ピアノ、音楽

 一週間前の今日、あのフォーレのノクターン第4番の卒業式だった。その前に弾いたバッハも直前のレッスンで拍があっていないことに気づき、こちらもいちからやり直さなければならないかもしれないという気持ちになっていた。それ+フォーレ、教室の発表会で弾いて以来約一ヶ月あまり、とてもではないけどちゃんと向き合えたとは言えないまま、当日を迎えた。うん、前半、なんとか落ち着けている。いい感じかも。このまま冷静に、盛り上がり部分にいけますように。そして盛り上がり部分、大丈夫、ちょっと音外したような気もするけど、いけるかも。と思ったら、コーダ近く、思いがけないところで、暗譜落ち、こんなはずではなかったと焦りながらも、音楽の流れだけは止めてはいけないと思い、ひそかに作曲、やってしまった。音楽の流れを止めなかっただけはよかったのかもしれないが、この曲を卒業させるにしては、心残りだな。。。そうだ、曲というものは完璧に卒業にすることはないのだ、これからは、本番に向けて継続的に練習することはないけれど、時を置いて、弾き続ければよいのだ。弾き続ければ、レパートリーになる、いつでもどこでも、取り出せること自体のほうが、大切なのではないか。

 というのも、発表会の後での打ち上げ、ピアノの弾けるお店で開催。このようなお店での打ち上げ、〇年ぶり。嬉しすぎる、こういうとき、レパートリーがあったら、さらりと弾けるんだよね。せっかく時間と労力をかけて曲を練習したのだったら、ずっと弾けたほうが楽しいはず。本番で弾いたのに、今は弾けない曲たちが横たわっている、そういう曲を、少しでも減らせたら。維持というのは、永遠の課題だ。

 連弾も、楽しかった。ピアノ仲間が出演するジャズのイベントを聴きに行った仲間同士、この曲が好きだということで一致し、連弾をしようという話に。相方さんが素敵なアレンジ楽譜を探してくださり始めることに。ジャズという私にとっては初心者ジャンル、そして慣れない連弾、まさにチャレンジそのものだったけれど、音楽の美しさと相方さんの包容力のおかげで、楽しく行うことができた。音のバランス、リズムの捉え方、本当に違うんだね。ひそやかながらもおしゃれな気分も体験。

 実は発表会、初企画&初実践、迷惑かけまくりだった。しかし、無事に、実現できた。メンバーさんたちの支え&助言のおかげ。本番の力というのは、すごいものだと思った。魔もさしていたかもしれないけれど、それ以上に参加者の方たちの音楽愛と音楽の力の大きさがダイレクトに伝わってきた!音楽って、いいものだな。本当に♪

 

 


あの曲の卒業が近づいている

2018-05-14 | ピアノ、音楽

 前回の早春の立山の記事からずいぶん経ってしまった。その後、外は桜が咲き、新緑があふれ出し、ゴールデンウィーク、そして今。

 そして、昨年12月にこんな記事を書いたあこがれだったあの曲、フォーレのノクターン4番を卒業させる日が徐々に近づいている。この曲とはずっと仲良くやっていけそうだと思い、一聴き惚れしたあの日からは2年、実際に練習し始めてからはあっという間に半年近くが経過した。この曲、ピアノの練習会にも、本番にも何度か載せた。そして演奏はうまくいったりうまくいかなかったりした。あるところでは、あまりにもしっとりしすぎ、ある意味地味すぎて、演奏に向かない曲かもしれないと感じたこともあった。またあるところでは、思わぬ方からいい曲ですねと言っていただき、心和んだこともあった。長かったような、短かったような、半年間、この曲とずっとお付き合いしてきた。その期間をその一曲で埋めるのはあまりにも長かったかもしれないけれど、私自身はこの曲を練習していて飽きることは、一度もなかった。

 その曲の卒業式の日が、もうすぐ近づいている。よかったと思えるような卒業式になりますように。