いろはにぴあの(Ver.4)

音楽、ピアノ、自然大好き!

おわら風の盆の前夜祭

2014-08-26 | 気になる場所、風景

 富山市の南西部にある八尾というところでは、9月初めに「おわら風の盆」という祭りがあります。飛騨の山々から越中側へのびる八つの山の尾に拓かれた地である八尾はかつては経済力が豊かで、飛騨との交易や売薬、養蚕による収益などで繁栄していました。そんな八尾には、昔から伝わった「おわら風の盆」という民謡行事があるのでした。9月始めは台風到来の時節。昔から収穫前の稲が風の被害に遭わないよう、豊作祈願が行われてきました。その祈願の意味を込めた祭りを「風の盆」というようです。また、富山の地元では休 みのことを「ボン(盆日)」という習わしがあったと言われます。種まき盆、植え付け盆、雨降り盆などがあり、その「盆」に「おわら風の盆」の由来があるのではないかと言われています。(紹介サイトから引用しました)盆という事から、先祖を送りだすための盆だと思っていたのですがそれだけではなさそうですね。「おわら風の盆」、ポスターで見ると独特のポーズが印象的でいかにも優美そうです、しかも風の盆がくり広げられる旧町というところは、山の傾斜に石を積み上げてできた小高い坂の街で、江戸時代からの建物が並んでいて歴史情緒あふれた町並みになっています。

 そんな貴重な「おわら風の盆」折角近くに住むことになったのなら行かないわけにはいかない、と思ったのですが、当日の1~3日は大変な人ごみになるということと、平日なので主人が行けるか分からないということで、踊りや風情をほぼ同じように楽しむことができるという前夜祭に足を運ぶことにしました。前夜祭では全部で11ある会場が一日交代で踊りを繰り広げています。

 風の盆の会場の街の手前にある、井田川という神通川の支流の川です。手前に見える橋は禅寺橋という橋で、奥に見える提灯の上が祭りの会場である旧町です。石垣の上に建物が建ち並んでいます。こんなに小高い所に祭りの会場の街があるのに驚きました。

 禅寺橋の欄干を見てみると。。。表情豊かで今にも動き出しそうなレリーフがあります!おわらの踊り手と伴奏者たちですね♪

 橋を渡ると坂が待ち構えていました。禅寺坂です。川にはかつて甚九郎の渡し場と呼ばれる渡し場があり、富山や高岡の商人を含んだ人々がその渡し場から旧町である西町、東町へと向かうために八尾町の開祖であった米屋少兵衛が坂道を作ったのが起源だと言われています。

 傾斜の急な禅寺坂を登り下を見渡すと、美しい井田川を臨むことができます。上流部の眺めです。

 坂を登ってしばらく行くと5月に行われる越中八尾曳山祭についての説明書きがありました。こちらにも是非足を運びたいものです。

 そして丘の上の街。褐色の古い建物が建ち並んでいて江戸時代にタイムスリップしたようです。情緒あふれた和菓子屋さん、和紙屋さん、魚屋さん、味噌醤油店、料理店などが建ち並んでいました。現代の風景とは思えません。うっすらと明かりをともしている提灯も美しいです。観光旅行に来ている人も多くガイドさんの姿もたくさん見えました。

 越中八尾郵便局です。郵便局も風情に溢れています。ちなみに富山では有力な地方銀行である北陸銀行の建物も八尾では古くて見ごたえがありました。

 到着したころはまだ明るかったのですがだんだん暗くなり雰囲気が出てきました。残念ながら前夜祭の「おわらステージ」は見ることができなかったのですが、その日の会場である諏訪町の通りで古き建物の建ち並んだ美しい町並みの雰囲気を楽しむことができました。その諏訪町本通りは昭和61年に「日本の道100選」にも選ばれたそうですね!おわらを見たい人も多くいつの間にか人も増えていたのですが。。。

  直前には首都圏もびっくりの混雑ぶり、踊りを見ようと待ち構えた人々の合間でしっかり見届けようと待ち構えていたところ、やってきましたやってきました!大変な混雑だった上に、踊り手さんがまぶしい思いをしないためにフラッシュ禁止だったため、あまりしっかりと撮影することができませんでしたが、それでも見届けました。

  哀愁あふれるやわらかい伴奏だからでしょうか、全体的にゆったりした落ち着いた印象の踊りでした。踊りには1.豊年踊り(旧踊り) 2.男踊り 3.女踊りとがあるようなのですが、私がちゃんと見たのは独特の直線的な案山子のような動きが見られた男踊り、笠も含めて動きが細かいところまで洗練され優美な女踊りでした。その後三味線、胡弓、太鼓、歌による伴奏の方が歩かれていたのですがゆったりとした美しい音楽でした。子供たちも踊っていました。住民は幼少期からかけがえのない伝統行事として踊りを習い実際にやっているのですね!それにしてもこの方たち、とても美しいながらもこんなに不便そうなところに住んでいるのですよね、普段の買い物はどのようにしているのでしょう、そのことにも心動かされてしまいました。

 諏訪町の踊りが終わり、ひと段落して帰る方向に向かおうとしたところ、別の通りで踊りが始まっていました。上新町の踊りです。

 江戸情緒を感じるレトロな町並みの中ゆったりとした美しい音楽と踊りをたっぷり堪能することができて満足でした。時代から切り離されそこだけ空気がゆったりと流れていたような気がしました。こんなにレトロで優美な祭りを見たのは初めてでした。富山に来ることがなければ行かなかった八尾地方、足を運ぶことができて本当によかったです。

 夜も更け暗くなった町並み、余韻を味わおうとする人たちが店に入っています。

 そして提灯もこのように。書かれている通り日本の祭りを地で行っていました!

 来た道を帰ります。坂の上から見た井田川。下流方面の写真です。

 そして坂を下りて禅寺橋を渡りました。周囲は暗く提灯の光が際立っています。あの小高い丘の上で祭りがしばらく繰り広げられるのですね♪ 前夜祭とはいえ、カルチャーショックを感じたぐらい魅力あふれたお祭りでした。

 

 

 

 


練習室のある所に行ってきました

2014-08-22 | 気になる場所、風景

 富山市内にピアノの練習ができるところがあったので行ってきました。富山駅から一駅のところです。

駅を降りてしばらく歩くと、なんとこのような記号が見えました。八分休符です。音楽関係の施設がある町らしい歓迎ぶりです。

そして四分休符です。

休符があるのなら音符もあるはず、と思っていたのですがまだ音符には巡り合っていません。

 そして敷地内に入るとまるでそこは公園か大学の敷地内のように広々としていました。木がのびやかに立っていて、説明がなかったらそこでスポーツをしたり弁当を食べたくなったりしそうです。

 しかしそこはやっぱり施設。ちゃんと建物もありまして。。。

 こういうところです。芸術創造センターというタイトルらしく、音楽や演劇を始めとした芸術活動をしようとする人たちが準備するための施設になっています。劇団をやっていそうな人たちやブラスバンド部の中高生たちが集まっていました。

 そこで私はグランドピアノのある部屋をお借りしました。部屋数は多く、お手頃な価格でした。二時間、のびのびと練習することができました。朝から夜遅くまでやっているので時間や周りを気にせずに気兼ねなく練習できるのがありがたかったです。がんがんピアノを鳴らしたような気がします。

 そして帰り道。最寄駅からはこんなに素敵な風景が見えました。青空と田園のコントラストが美しいです。綿雲と巻雲とが対比をなして。向こう側に見えるレールは将来新幹線が通るところです。

 頻繁に行くのは無理かもしれませんが、時間を作ってまた練習に行きたいと思いました。


帰省の道中

2014-08-18 | 気になる場所、風景

 引越し後やっと荷物が片付いたところでお盆がやってきました。今年は主人の実家に帰省することになりました。お盆の帰省は久しぶり、しかも引越し直後だったので少しばたばたしていたと思います。

 しかし、帰省とは言えども、今まで通ったことのない道を通るという事で、浮き足だった気分でもありました。新幹線ではなくて、普通電車の線路と同じ線路を通る特急に乗るのです♪幸か不幸か特急とはあまり縁のない所に住んでいたのでこういう機会は貴重です。富山から大阪まで出ているサンダーバードという特急に乗りました。

 富山駅にサンダーバードがやってきました。前が角ばっていて威厳のある雰囲気です。沢山の人が乗っていました。京阪神やそれ以西に向かうには貴重な交通網ですものね!

 乗車すると新幹線と同じようなニュースを表示する電光掲示板が表示されていました。そして富山駅で購入したスナックを手前の袋の中に。。。富山ご当地のこんぶポテトチップスです。さすが日本一のこんぶ生産高の県だと思います。このポテトチップス、全国チェーンのメーカーではなくて富山県のメーカーで作られています。昆布のアミノ酸のうまみと少ししょっぱさが感じられるご当地らしいスナックでありました。

 そして昆布という文字は富山を離れても続きます。こんな建物も見えました!北陸の方は筋金入りの昆布好きのようですm(__)m

 twitterで富山に住まれている方に教えていただいたのですがこの写真の施設は福井県敦賀市の昆布博物館だそうです!昆布と言えば北海道だけだと思っていたのですが、北陸の方の昆布への愛情にはただならぬものが感じられました。

 そしてお昼になるとやっぱり頂きたくなるご飯もの。まず何と言っても富山名物のこの料理でしょう。

 駅で購入しました。笹が置いてありますがもともとは包んであるのですね!鱒がしっかり乗っていてご飯にも味がしっかりついていて、食べごたえがありました。このますのすし、富山市内にいくつか店があります。店によって味が違うと思うので住んでいる間に食べ比べてみたいです。

 北陸地方は水田がかなり広がっていました。しかし近畿地方への境目に入ると水田も起伏が生じ始めます。段々畑が沢山見えるようになりました。瑞々しいです。

 ちなみに車道の信号機の向きも注目して見ていました。富山県はすべて縦だったような気がしますが石川県のある車道で横に並んでいる信号機を発見しました。しかし縦に並んでいる信号機もたくさんありました。福井県にも縦型の信号機があったような気がします。そして気になる滋賀県、残念ながらあまり見ることができませんでしたが、ちらりと見えた車道には横型の信号機が設置してありました。県というのはあまりにもおおざっぱな分け方ですが、北陸の福井県と近畿の滋賀県との間で信号機の向きが変わるのではないかと踏んでいます。しかし、実態は、県だけではなく、その地域地域にもよるのでしょうけどね(たとえば中国地方のような西日本でも山間部は縦だったかもしれません) 信号機の向きも興味の湧くお話しです。

 

 主人の実家で3日過ごしました。お盆の法要などを済ませ、富山に戻ることになりました。

 しかし戻るとはいえ、住んでから10日少ししかたっていないのです。ちょとした旅行に行くような気分でもあります。

 主人の実家のあるところから新大阪までは新幹線、新大阪からは再びサンダーバードに乗りましたがこの日は雷雨が激しく全体的にダイヤが乱れていました。このサンダーバードも例外ではなく30分ぐらい遅れてやってきました。

 特急は新幹線と違って普通の車両と同じ線路を走るのですね、乗ってみて改めてそれを実感しました。信号があると止まったりするのでした。

しかもこの日は風雨がひどく、正常なダイヤでの運転自体難しい状態。京都あたりから雨がますますひどくなり、琵琶湖が見える美しいと思えるところで停止。そして待機。かなり待ったような気がしました。湖西線というところに入ったところのようです。雨や雪がひどいときにはときどき止まる湖西線。気候には要注意ですよね。時間もどんどん経過するし、1時間以上遅れるのは覚悟していましたが、車内泊ということだけにはならないでほしいと思っていました。そうしたら打ち合わせがあったのでしょうか、しばらくして徐行運転、そして大丈夫だと思ったところで普通の速度で走りだしました。空はすっかり真っ暗、景色は残念ながら見ることはできませんでした。 (帰りも信号機をしっかり見ようと思っていたのですが当然ながら無理でした )

 約2時間遅れの後富山駅に到着。静かでした。改札口の前には、このようなポスターが飾ってありました。「富山で休もう」と書かれていて美しい立山連峰が写っていました。富山県は全国から見たら、休める県なのかもしれませんね。この景色は鰤で有名な氷見市から撮影したものだそうです。それはいいのですが、左手前にあるものはなんでしょう・・・・。

 まさか、このお寿司と一緒のものを、どこかで見たような気がします。一貫20㎝、下駄の長さは1mぐらいあったし。。。

 

 じゃ~ん!

 無事に自宅に戻れたとともに、ほっとできなかったらどうしようという懸念もあったのですがほっとすることもできたので、よかったです。

 これから生活スタイルも通常のペースに戻していきたいです。

 

 


引っ越して

2014-08-11 | 気になる場所、風景

 無事に富山に引っ越しました。

 前回の更新の記事に書いた浜松楽器博物館へのお出かけが、はるか昔のように思えます。その後、仕事の引継ぎ、送別会、発表会、荷造り等々怒涛のような日々が経過し、7月末に富山に引っ越しました。引っ越す数日前には、関東で出会った友人に出会ったり、タイミングよく関東に来ていた地元の友人に出会ったり、引っ越す前日には、ここぞとばかり、名曲喫茶数店をめぐったりと、楽しんだりもしたのですが、それにしても、忙しい日々でした。荷造りの荷物の箱の数がほぼ倍近くになっていたのには驚き。。。一体、何が増えたのでしょうね~。使わないものは断捨離とばかり捨てたのですけどね。忙しい中でもそれまでの生活を見つめさせてくれるようなそんなひとときでした。しかし、これからしばらくは、このような体験は、もう、こりごりなんですけどね。

 富山空港についた瞬間に迎えてくれたのはこのお寿司でした。荷物を載せるベルトコンベアーに載っていたのです。微笑ましいユーモアですね!本物の富山寿司と同じ材料にしているところにこだわりが感じられます。左がコンベアのお寿司、そして右が本物のお寿司です。

 北陸新幹線が来年の春に富山にも来るという事で、駅も整備されています。先日は新型車両の歓迎セレモニーがありましたよね!

 路面電車も通っています。そして、車道の信号機、縦方向です!冬が楽しみですねどれぐらい雪が積もるのが想像すらできないのですが。。。

 そして富山入りする前に噂で聞いていた黒いとろろ昆布、実在していました!コンビニのおにぎりにもしっかりとまかれていました。味付けは白いとろろ昆布と一緒です。繊細でコクがあって、美味しいです♪

 天気の変化は私が過ごした1週間余りの間は非常に激しかったです。しかし、晴れた日には、美しい北アルプスの風景を見ることができます。左の写真、ヤマザキのトラックがあります。ヤマザキ関係のコンビニ、デイリーヤマザキが多いのですよ、ちょっとびっくりしました。右の写真は台風一過後の昨日の夕方です。真ん中の雪のように見える部分は実は雲か霧です、上のほうの輪郭線が山です。このような景色は滅多に見られないような気がしたので貴重に感じました。

 これから少しずつ、生活に、慣れていきたいと思います。