いろはにぴあの(Ver.4)

音楽、ピアノ、自然大好き!

2016年度冬の絵

2017-03-27 | お絵かき

 日ごとに暖かくなっているこの頃だが、今日は朝から寒かった。結局今日は厚手のコートを羽織って出勤する羽目になった。富山に来てもっとも衝撃を受けたことのひとつに、変わりやすい天気があげられる。朝快晴でも油断出来ないのだ。朝は晴れ、一時間後に曇り、そして間もなく雨、その後また曇り、晴れ、そして雨、雪、というような一日もあったりするのだった。昨日お会いした方からは、弁当は忘れても傘は忘れるなといういわれがあるという話をうかがったが、的を得た話だと感じた。爽やかな空、美しい日の出にすっかり油断して、傘も持たずに自転車で出た日、帰るときにはタオルハンカチがびしょ濡れという目に今まで何度遭ったことだろう。まさに天気不信の症状に陥りそうに。今となっては嫌な思いをしたくないので、どんなに爽やかな朝でもよほど一日を通して晴れるという保証がない限りは折りたたみ傘を持っていくようになっているのだが、本当は天気が一日の中では一定の方がいいなあと思うことが多々ある。しかし、ちょっと考えを変えるようにしたいと思っている。視野を世界に向けるのだ!遥かヨーロッパ、オランダの天気が、非常に富山に近いということが判明。しかもオランダは天気が変わりやすいだけでなく、海が北側にあるし、来月末頃から花開くチューリップの栽培が盛んだという面でも共通している。まさに富山は日本のオランダだったのかもしれない。そう考えたほうが絶対にわくわくする。

 そうなったら早速ブログも花でいっぱいにしたくなるのだけど、ちょっとまった、その前にやるべきことがあった。こちらを終わらせない限りは春の題材には取り掛かれないのだった。

 そう、今年の冬の絵。今月中に終わらせないと冬が終わっちゃうよ~

 は~い

 出来上がりました

真冬の立山博物館隣、教算坊周辺

 

雨晴海岸 冬の晴れた日 


その後

2017-03-24 | ピアノ、音楽

 一週間前までは頻繁に投稿していたこのブログ、前回の投稿からご無沙汰していた。

 先週の中ごろ以降から今まで経験したことのない変化を味わっている。そして職場が変わる四月以降はもっと変化がありそうだ。今までよりも少し大変かもしれないけれど、それでよかったのだ。

 ところでピアノの弾き方について、疑問が生まれてきた。前回の記事で書いたのだが、音量を大きくするためには、鍵盤を押す力を強くするのではなく、鍵盤を押す速度を速くするとよい、ということで、目から鱗が落ちたような気分になったのだが、速弾きの場合は、どのようにとらえたらよいのだろうか。

 鍵盤を押す速度には、音の大きさにかかわる側面と、音の速さにかかわる側面とがあるような気がする、両者の区別が、自分の中でついているとともに、その違いを演奏に反映できるようにしたいと思うのだった。


ピアノの知識と演奏 音楽的な表現のために

2017-03-18 | ピアノ、音楽

 一週間が終わった。先週は私にとって山場の一週間だった。そして山場が終わり願いがかなった。来月から状況が変わる。

 そんな中、ピアノの音についてはずっと気になりなんとかならないものかと思っていた。そして行きついたサイトがこちら。

ピアノの音色を科学する

 管理人様、独学でピアノをされているとのことだが、非常に熱心な方で頭が下がる思いだ。この方、指が鍵盤に触れて、音が鳴るまでの過程と、音に濁りが生じる原因について、丁寧に分析されている。

 単音を奏でる場合、弦を響かせる以外に目立つ音、すなわち音が濁る原因になりうる音として、指が鍵盤に触れたときの衝突音である「上部雑音」、鍵盤が底(鍵床)に当たったときの衝突音である「下部雑音」、鍵盤が元の位置に戻る際の音である「反動雑音」、希望する弦以外の弦を響かせてしまう「ミスタッチ音」、「息・声」を挙げられており、しかもそれらの音が鳴るような弾き方と避けるための弾き方についても具体例が挙げられている。それらを試してみたら本当にそうだと思えるものばかり。蓋をあけて実験する例もあった。ただ、濁りのない音を出すための実践例、私の場合ゆっくり落ち着いてやったときのみ出来るという状態。。。言うは易しく行うは難し。

 そしてサイトの管理人さんが紹介していたおすすめ本にあった、雁部一浩著『ピアノの知識と演奏 音楽的な表現のために』がどうしても読みたくなり購入。雁部氏は物理学科出身の作曲家、ピアニストであり、演奏論についても多くの著書を出されている。

 序論からピアノという楽器を知ることと楽器の仕組みに応じた合理的な演奏を行うことの大切さについて述べられている。情緒あふれる芸術と、科学的、合理的なアプローチは対立するものではなくむしろ不可分だと書かれている。気持ちの良い出だしだ。

 ピアノの音の大きさは、鍵盤を下に押し付ける力ではなく、下降の速さ(スピード)によるものなので、鍵盤を素早く下げればフォルテシモ、ゆっくり下げればピアニシモになる。そしていったん鍵盤が下がった後はどんなに押し込んでもピアノが響くようにはならないとある。本質的なことなのだけどうっかり忘れてしまいやすいこと。声楽や弦楽器は、いったん音を出したあと何かを動作することで音の強さや表情を変えることができるがその方法をピアノに持ち込むことはできない、本当にそうだと思う。だからこそ、ピアノのそんな面を補完するためにペダルが出来たりしたんだな。そして音楽的な満足と肉体的な満足を混同しないように、とのこと、確かにそうだ。

 そしてタッチで音色が変わるかの項で、雑音についての言及が。ハンマーで弦を叩き、その叩かれた弦の振動が駒から共鳴板に伝わって響き生み出された「楽音」に加えて、実際の打鍵に伴って発生する「雑音」として手と鍵盤の衝突による「上部雑音」、鍵盤と鍵床との衝突による「下部雑音」、アクション機構各部の雑音を挙げている。そして演奏者が意図的に操作できるのは「上部雑音」、「下部雑音」であり、タッチによる音色の違いをもたらす要因として考慮しなければならないものだと述べている。打鍵の深さについても、私が今まで抱いていた先入観は違う見解で興味深い。

 速いパッセージを弱音で弾く際には、鍵盤を浅く弾くテクニックが必要とあった。浅く弾く、意外に難しそうだ。そして離鍵の際に、鍵盤を「素早く上げる」必要はあるけれども、「高く上げる」必要はない、とのこと、思わず混同しそうだが確かにそうだ。離鍵のあり方の重要性も改めて感じた。そしていわゆる重量奏法という概念についての注意点も述べられていた。

 そしてさらに本質的なことについても述べられていた。まず音楽的イメージありき、とのこと!奏法の大切さについて述べられているが、その前提になるもののほうがもっと大切。楽譜を読んで頭の中で音を想起し、作品の細部まで思い浮かべられることが理想的だとあった(ギーゼキングのメソッドにあったそうだ)。感情について、大切なのは演奏で自分の感情をぶつけるのではなくて、音楽の中であらわされているリズム、旋律、和声の音構造を明瞭に想起し、豊かな音の表情を感じ取ること、そのための音楽への共感の重要性について書かれていた。

 書かれている内容の緻密さと誠実さに心打たれた。打鍵の速度、深さ、離鍵について、そして音楽的なイメージについて、音楽タイムの時には常に頭に置いておきたい、そう思える本だった。

 雁部氏の演奏、一部Youtubeに掲載されていた。あの文章の裏付けとなりうるような美しい演奏だ。先月にはチェリストの伊藤悠貴氏との演奏会もあったようだ。

リスト作曲 ペトラルカのソネット 104番

 

バッハ作曲 主よ、人の望みの喜びよ

 

注)読み直してみて表現に語弊があったように思えたところは直しました。


折り紙のチューリップと2016年度冬の絵の進捗状況

2017-03-16 | お絵かき

 チューリップ。友人に折り方を教えてもらったので先日折ってみた。

 出来たチューリップはちょっと不ぞろいだけど、飾ったとたんに春がやってきた。

 そうだ、今年の春は花の絵をいっぱい描こう

 

 

 それもだけど・・・冬のあの作品はどうなった?

 

は~い!

 

 ここまで出来たよ


富山大橋と春の声

2017-03-11 | 気になる場所、風景

 今日は貴重な週末の晴れ。

 市内電車が通る富山大橋を渡ろうとしたら、川の東側、右岸側にこのような歌碑を見つけた。富山市内には万葉集の歌碑が点在しているのだが、こちらにあるとは思ってもいなかったのでびっくりしたとともに嬉しい発見になった。

 

 しなざかる 越に五年 住み住みて 立ち別れまく 惜しき夕かも  大伴家持

遠く離れた越の国に五年間住み続けて、今こうして別れなければならないことの、なんと惜しい宵であることか

 

 越の国こと越中に国守として赴任した大伴家持が、五年間の赴任期間を経て、少納言になって都に帰ることになった時の惜別の想いを詠ったもの。現代の富山大橋の上から見える神通川や立山連峰から、心の中はしばしはるか昔大伴家持の時代にタイムスリップ。 それにしても神通川、橋の上からじっくり眺めたらなんて美しいのだろう。

 

 そして見つけた梅の花!青空との鮮やかなコントラストが綺麗。

 春はすぐそこに来ている。