今朝は朝5時から放送されるBSのクラシック倶楽部で、伊藤恵さんとエール弦楽四重奏団によるシューマン作曲のピアノ五重奏曲を聴きました。伊藤恵さんが演奏される様子を見るのは初めて、安定感があって懐の深さを感じる演奏、さすがシューマンのプロだと思いました。エール弦楽四重奏団の若く情熱の感じられる演奏にも胸のすく思いになりました。好きなシューマンのピアノ五重奏曲、第3楽章の陰影ある演奏ではぞくぞくしっぱなし、第4楽章の途中からフーガになるところではそれぞれの楽器が掛け合うように登りつめていくところがよかったです。一人一パート、各声部のパートが違ってそれぞれの役割を果たしているところも♪その後のなだらかになるところも雄大で壮観な眺めを感じました。この曲、CDで聴くことはあったのですが、実際に演奏されている様子を見るとどのように音楽が作りあげられているのかも直に感じることができてよいですね♪
弦楽器の配置も気になりました。今朝見たエール弦楽四重奏団の奏者たちの配置は、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラでした。ちなみに昨年春に聴きに行った弦楽四重奏団では左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリンという配置でした。ほかには左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロというように高音→低音という順番通りになっているものもあれば、第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、もしくは第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンというようにヴァイオリン同士が向き合う形(「対向配置」というそうですね)になっているものもあるようです。Wikipediaで弦楽四重奏の項目を検索してみたら、クナイゼル弦楽四重奏団の写真が載っていて第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという順番になっていました。ほかの弦楽四重奏団はどのような配置で演奏しているのでしょう?
私にとってはおなじみのハイドン氏は実は弦楽四重奏の父と呼ばれていて素晴らしい弦楽四重奏曲をたくさん残しました。ハイドンの弦楽四重奏曲数曲youtubeを中心に聴いてきたのですが、次からは可能な限り奏者たちの配置にも注目しながら聴いていきたいと思いました。
話題は変わって今日の練習。
音符や休符の長さを正確に、拍をそろえて演奏する。基本のはずなのですが、途中にトリルが入ったりするとぐらぐらと揺らぎそうになる状態。トリルで回数不足や弾きそこないをなくそうとするあまり、力み余計なところに力が入ってしまい、指のバランスを崩すとともに拍もぐらつくという現象に困っていましたが、トリルを弾こうとしている右手の手のひらの中心を左手の人差し指で下から支えると楽に正確に弾けるのです。ということは、指の支えの原動力となる手の平の中心部分の筋力が不足しているのかな、と思えてきました。そして少しでも、下から人差し指で支えてもらったときの感触を思い出しながら弾いてみるように心がけました。なんとかして精度を上げたいです。