9月の終わりの、ノエルハーブガーデン。 ベンチの回りには、コスモスがふうわりふうわりと、風に揺れている。 薄いピンク、濃い赤紫、白のコスモスが入り混じって、なんともいえない風情。 これが、広い草原で、見渡すかぎり海のように広がるコスモスの中にベンチがぽつんとあり、そこに座っていたら、どんなだろうと思う。
秋の透明な光に、うつしだされるコスモスは本当に美しい。 見ているだけで、心を落ちつけられる花である。(前のノエルが、コスモス畑に座っているさまは、一幅の絵のようで、「コスモスの精」みたいだったけれど)
豪奢でもなく、これみよがしに咲き誇る権高さもない。 コスモスは、ただひたすらに優しい花である(その割に、貪欲に咲き広がると言われるかもしれないが)。