近頃、うれしいことは土曜の昼さがり、TVで「ミス・マープル」を放映していること。
ミス・マープルとはもちろん、アガサ・クリスティーの創造したオールド・ミスの名探偵であるおばあちゃま。
私は、小学生の頃から彼女のファンで、クリスティーが生んだもう一人の名探偵、ポアロなんぞより百倍も好きなほど。英国は片田舎セント・メアリ・ミードに住む、上品なピンク色の頬をした老婦人ジェイン・マープル。小さくて、弱々しく、可愛らしいばあさんのように見えて、ただものではない! 警察も手を焼く難事件を、たちどころに解決してのけるのだが、その謎解きのヒントが村で聞いたゴシップというのが、何だか面白いと思いません?
実は、マープル、上品な箱入りばあさんのように見えて、その頭の中には、村の人たちのスキャンダルやゴシップが、きっちりと詰まっており、犯人像も、かつての知り合いに類似した点を分析し、割りだすという「高度」(?)な捜査法を駆使するのである。
この、ゴシップ好きというところ――原作者のクリスティーの複雑でちょっぴり底意地の悪い性格がうかがえそう。
そして、TVという映像の特権をかりて、視覚化される英国の田園の風景と、マープルの住むコテージの素敵さにはため息が出そう。彼女が住む家の前には、紫色のフリージアか何かを思わせる花々がたわわに垂れ下がり、グラジオラス、アイリス、ジギタリスといった花が色とりどりに咲き誇り、まるで夢に出てくる風景のよう。う~ん、私もこんな家に住んで、庭を見ながら、のんびりと紅茶やスコーンを楽しむ午後を過ごしたいもの。 こんな家は、英国ではまだ見ることができるのかもしれないけど、マープルが生活し、彼女が息づく空間は、もう「古き良き英国」として、遠い郷愁の中にしか存在しないに違いない。
TVで、マープルが可愛らしい帽子をちょこんとかぶり、チャーミングな笑顔をふりまきながら、その実、目をピカリと光らせて、人間の醜さ・残酷さを見逃さないさまを見るのは、痛快そのもの。年を取ったら、ミス・マープルのような婆さんになるのをめざすのも、面白そうでごわす。
P.S ネットで検索したら、何とセント・メアリ・ミード発の洋服ブランド「ジェーン・マープル」というものがあるらしい。どんな洋服あつかってるの? まさか、1930年代のオールド・ミスをイメージしたもの? こんなお洋服着る女性は、結婚できないのでは?(お前が言うか?)
ミス・マープルとはもちろん、アガサ・クリスティーの創造したオールド・ミスの名探偵であるおばあちゃま。
私は、小学生の頃から彼女のファンで、クリスティーが生んだもう一人の名探偵、ポアロなんぞより百倍も好きなほど。英国は片田舎セント・メアリ・ミードに住む、上品なピンク色の頬をした老婦人ジェイン・マープル。小さくて、弱々しく、可愛らしいばあさんのように見えて、ただものではない! 警察も手を焼く難事件を、たちどころに解決してのけるのだが、その謎解きのヒントが村で聞いたゴシップというのが、何だか面白いと思いません?
実は、マープル、上品な箱入りばあさんのように見えて、その頭の中には、村の人たちのスキャンダルやゴシップが、きっちりと詰まっており、犯人像も、かつての知り合いに類似した点を分析し、割りだすという「高度」(?)な捜査法を駆使するのである。
この、ゴシップ好きというところ――原作者のクリスティーの複雑でちょっぴり底意地の悪い性格がうかがえそう。
そして、TVという映像の特権をかりて、視覚化される英国の田園の風景と、マープルの住むコテージの素敵さにはため息が出そう。彼女が住む家の前には、紫色のフリージアか何かを思わせる花々がたわわに垂れ下がり、グラジオラス、アイリス、ジギタリスといった花が色とりどりに咲き誇り、まるで夢に出てくる風景のよう。う~ん、私もこんな家に住んで、庭を見ながら、のんびりと紅茶やスコーンを楽しむ午後を過ごしたいもの。 こんな家は、英国ではまだ見ることができるのかもしれないけど、マープルが生活し、彼女が息づく空間は、もう「古き良き英国」として、遠い郷愁の中にしか存在しないに違いない。
TVで、マープルが可愛らしい帽子をちょこんとかぶり、チャーミングな笑顔をふりまきながら、その実、目をピカリと光らせて、人間の醜さ・残酷さを見逃さないさまを見るのは、痛快そのもの。年を取ったら、ミス・マープルのような婆さんになるのをめざすのも、面白そうでごわす。
P.S ネットで検索したら、何とセント・メアリ・ミード発の洋服ブランド「ジェーン・マープル」というものがあるらしい。どんな洋服あつかってるの? まさか、1930年代のオールド・ミスをイメージしたもの? こんなお洋服着る女性は、結婚できないのでは?(お前が言うか?)