ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

結婚、おめでとう!

2015-06-12 11:01:01 | カリグラフィー+写本装飾

頼まれていた、結婚のお祝いのメッセージを書いた作品2枚が完成。
一方は、平筆で、花の模様を文字にからませたもの。もう一方は、ゴシック体に紋章の装飾をほどこしたものです。
紋章のところの、金箔が綺麗に貼れて、やれやれなのですが、遅れてごめんなさい。これにメッセージの英文の翻訳を書いたカードをつけくわえておきます。
Bさん、好みではないかもしれませんが…これで許しくださいませ。
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精神科医って・・・

2015-06-12 10:46:49 | 本のレビュー
頂いたR・D・レインの本を三冊とも読む。
その読後感――精神科医って、妙なものだなあ、ということ。以前、誰かが「インテリとは、不健康なものを高級と感じている不思議な人種だから」と言っていたけれど、精神分析医だって負けてはおりませぬ。

レインの本のうち、「子供との対話」は、自身の幼い子供たちとの対話を数年にわたって、記録しておくという構成で、幼児の精神発達と豊かな心の世界が、かいま見られて面白かったのだけれど、後の二冊は――。
精神分析医とは、人の心のカオスを、手前勝手な理論で分析してみて、その独りよがりな結論に陶酔している気味があるのでは?
でも、1960年代――統合失調症などが、「手のつけられぬ」病として暗い見通しばかりが立てられていた時代に、「病人を病人として、扱うことに狂気の根がある」と、患者に自立した生活をうながすグループホームを運営したことなど、特筆に値するだろう。

ふと思い出したのだけれど、ずっと以前知り合いの精神科のお医者さんが、患者さんたちと写した写真を見て、その友達が「こりゃ、どっちが医者で患者かわからんじゃないか」といったという話を聞いたことがありまする。現実とは、そんなものかもね。
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