いつかSCREEN X で映画を見たいと思っていた。ゴジラ-1.0を選んだ。
3面の白く大きなSCREENがあると思っていたのに、
中央にSCREENが1面あるだけで、両側面の白い壁に光が投影されるなんて、がっかりだ。中央のSCREENと両側面のつなぎ目で色温度が微妙に違うから、統一感が無い。両側面の映像が無くても作品内容に支障は無い。充分に楽しめる。
山崎貴監督の作品は面白いのとつまらないのがある、今回は良かったと思う。
人物描写が薄すぎるとか言われているが、怪獣映画で人物描写を期待したらダメよ。
2時間映画で人物を丹念に描くと怪獣の出番が無くなるよ。
途中でヒロインが亡くなって、最後に生きていたというドラマ展開は、
銀座の街に飛び散った自己再生ができるゴジラ細胞片が、
ヒロインの首筋にも着いていたという演出が分からなければ、唐突に感じる人も多いと思う。
ヒロインの首筋を見せた後に深海に沈むゴジラの肉片が再生を始めるところで
あのゴジラのテーマ曲が流れて終わる演出は良かった。
これでゴジラの続編も可能だけど、山崎監督作品の「続編」って面白くないんだよね。
映画館の近く、市民会館の前ではヒマラヤ桜が咲いていた。この桜に人は気づかない。