前書きです。
春ツアーのパンフを見たときに覚えた違和感。それは、ジャニショの写真を見たときに、はっきりと判りました。
右手に巻かれた包帯。
私の中に、今もなお、澱のように、わだかまっているもの。
これは、私の気を落ち着かせるためだけの、
納得させるためだけの、お話です。
ごめんなさい。
続きで、本編です。
1つ、ライブを終えるたび、オレは何度も無意識のうちに繰り返す。
これでいいんだ、間違ってないんだ、
オレの行く道は、やっぱり、ここなんだ、と。
焦りと不安と、戸惑いだらけだった昨日も、
暗闇でしかなかった明日も、
あの、スポットライトと歓声に包まれた2時間半が打ち消してくれる。
季節が、春から秋に変わってしまうまでの間、
考えもしなかった数のライブをさせてもらえて、
そのたび、たくさんの声と笑顔に支えてもらえた。
憧れでしかなかった、夢でしかなかった場所にも立った。
一瞬やったけど、本当のオレらに、戻れもした。
やっぱり間違いはなかったんだと、あのときも思った。
せやけど・・・
ツアーのラストにオレを包んだ、あの感情を、オレはまだ、覚えてる。
笑顔になれなかったラスト、
笑顔を作ることすら、できなかった自分。
正直でありたい、嘘だけはつきたくないと言い続けた自分が、
まんま、素のオレが、そこにいた。
あのときから、オレは何を学んだんやろう。
新たな年を迎えて、また始まるツアー。
オレ自身も成長してなきゃいけないはずやのに。
オレは、一体・・・・・・?
考えるたんびに、
右手に刻んだ古い傷痕が、熱を帯びる気がした。
オレは、いつまで、この傷痕に縛られていくのだろう。
隠すのを止めてから、もう、2年が過ぎようとしてる。
あれを外したときも、いろいろあって。
いまだに、どのグラビア見ても、右手が写ってることは、ない。
たとえ写っていたとしても、きれいに修正してあるし。
第一、ポーズをとるオレにしたって、
なんの気なしに、右手が写らんようにかまえてる。
それで、ええんか?
この傷を刻んだ、あの頃の自分に、
何度も何度も、繰り返し尋ねた。
この傷こそが、
この先のオレを、縛り続けはしないのか・・・?
今だって、オレは忘れてない。
この傷を入れたときに、
何を思い、何を感じ、何に傷つき、何を悩み、
そして、
何を誓ったのか。
たとえ、この傷があっても、なくても。
ここに刻んだ、という事実だけが重要で、
表に見えている、この傷は、
もう、その役目を終えているんじゃないか。
だから。
これは、オレの決意表明みたいなもんや。
この傷、
消したる。
消さんでも、堂々と見せたらええって、思われるかもしらんけど。
完全に、きれいには、ならんのかもしらんけど。
ここから、また、新しいオレが始まるってこと、
わかってもらえるかな。
大丈夫やんな。
今までだって、これからだって、
きっと、応援してくれる人には、伝わるはずやんな。
ああ、そうか。
誰に伝わらんでも、
自分さえ、わかってたらええねや。
リアル・・・って、きっと、
そういうことやから。
FIN.
春ツアーのパンフを見たときに覚えた違和感。それは、ジャニショの写真を見たときに、はっきりと判りました。
右手に巻かれた包帯。
私の中に、今もなお、澱のように、わだかまっているもの。
これは、私の気を落ち着かせるためだけの、
納得させるためだけの、お話です。
ごめんなさい。
続きで、本編です。
1つ、ライブを終えるたび、オレは何度も無意識のうちに繰り返す。
これでいいんだ、間違ってないんだ、
オレの行く道は、やっぱり、ここなんだ、と。
焦りと不安と、戸惑いだらけだった昨日も、
暗闇でしかなかった明日も、
あの、スポットライトと歓声に包まれた2時間半が打ち消してくれる。
季節が、春から秋に変わってしまうまでの間、
考えもしなかった数のライブをさせてもらえて、
そのたび、たくさんの声と笑顔に支えてもらえた。
憧れでしかなかった、夢でしかなかった場所にも立った。
一瞬やったけど、本当のオレらに、戻れもした。
やっぱり間違いはなかったんだと、あのときも思った。
せやけど・・・
ツアーのラストにオレを包んだ、あの感情を、オレはまだ、覚えてる。
笑顔になれなかったラスト、
笑顔を作ることすら、できなかった自分。
正直でありたい、嘘だけはつきたくないと言い続けた自分が、
まんま、素のオレが、そこにいた。
あのときから、オレは何を学んだんやろう。
新たな年を迎えて、また始まるツアー。
オレ自身も成長してなきゃいけないはずやのに。
オレは、一体・・・・・・?
考えるたんびに、
右手に刻んだ古い傷痕が、熱を帯びる気がした。
オレは、いつまで、この傷痕に縛られていくのだろう。
隠すのを止めてから、もう、2年が過ぎようとしてる。
あれを外したときも、いろいろあって。
いまだに、どのグラビア見ても、右手が写ってることは、ない。
たとえ写っていたとしても、きれいに修正してあるし。
第一、ポーズをとるオレにしたって、
なんの気なしに、右手が写らんようにかまえてる。
それで、ええんか?
この傷を刻んだ、あの頃の自分に、
何度も何度も、繰り返し尋ねた。
この傷こそが、
この先のオレを、縛り続けはしないのか・・・?
今だって、オレは忘れてない。
この傷を入れたときに、
何を思い、何を感じ、何に傷つき、何を悩み、
そして、
何を誓ったのか。
たとえ、この傷があっても、なくても。
ここに刻んだ、という事実だけが重要で、
表に見えている、この傷は、
もう、その役目を終えているんじゃないか。
だから。
これは、オレの決意表明みたいなもんや。
この傷、
消したる。
消さんでも、堂々と見せたらええって、思われるかもしらんけど。
完全に、きれいには、ならんのかもしらんけど。
ここから、また、新しいオレが始まるってこと、
わかってもらえるかな。
大丈夫やんな。
今までだって、これからだって、
きっと、応援してくれる人には、伝わるはずやんな。
ああ、そうか。
誰に伝わらんでも、
自分さえ、わかってたらええねや。
リアル・・・って、きっと、
そういうことやから。
FIN.